長い傘と荷物を持って、電車に乗るのは結構しんどいものだ。かといって雨の日に小さい折りたたみ傘では不安もある。そこでおすすめしたいのがイギリス、イタリア、日本の名門傘が手がける折りたたみ傘だ。
まず、見た目の美しさが挙げられるが、やはり傘を開いた時の大きさが長傘と同じくらいの大きさになるのがポイントだろう。思わず折りたたみ傘であることを忘れてしまうほどだ。また、折りたたみ傘なので鞄の中にしまっておけるという点であるが、コンパクトな折りたたみ傘のサイズよりも少々長いためハンドル部分がでてしまう。しかし、縦型のトートバッグであればハンドル部分が顔を覗かせるぐらいなので、持ち運びもさほど気にならない。急な雨でコンビニでビニール傘を買うのがもったいなくなるくらい、毎日でも携帯したくなる名門傘ブランドの折りたたみ傘を紹介する。
見た目の美しさだけじゃない!名門傘ブランドが手がけるからこそ、長く愛用したい!
フォックス・アンブレラズ|英国スタイルでダンディズムを纏わせろ!
英国王室御用達であるフォックス・アンブレラズは英国ロンドンにて1868年創業。美しい細巻き傘の代名詞的存在であるブランドは、英国紳士のみならず世界的に数多くの顧客を持つ。コウモリ傘を連想させるシックな黒の折り畳み傘はベーシックで使いやすく、愚直なまでに真摯な姿勢がスーツ姿に気品を与えてくれる。ただし、ハンドルにはメタル素材のラブラドールレトリーバーでちょっとした遊び心で自分のアイデンティティーを。.
マリア・フランチェスコ|イタリアらしい華やかさで傘をさすのが楽しくなる!
イタリア最古の傘ブランドとして1854年に創業したマリア・フランチェスコの傘は、メゾンのOEMも請け負う確かなクオリティでファンを魅了し続ける。ハンドルには天然木を用いることで経年変化を楽しむことができ、熟練した職人の手作業からなる温もりと柔らかな表情が傘をさす楽しさを味わわせてくれる。ヨーロッパでは、傘を代々子どもに受け継ぐ習慣が残っているが、この傘も自分の子どもに将来使って欲しいと思わせてくれる美しい傘である。
前原光榮商店|和の温かみと深い藍色が控えめで美しい
皇室御用達ブランドである前原光榮商店は1948年、台東区・三筋にて創業。古き良き日本のものづくりを大切にし、昔ながらの製法でひたむきにつくる傘は、傘づくりにおいて必要な、「生地を織る・骨を組む・手元をつくる・生地を裁断縫製する」、この4分野に重きをおき、それぞれの卓越した職人技から1本の美しい傘となる。着物の「藍」を連想させる、光沢の美しいジャカード織りのシャドウストライプが日本的な一本。内側はブラウンのバイカラー仕様で、真面目さの中にもちょっとした遊び心が面白い。
やはり、傘は使ってこそその良さがはっきりとわかるものである。こんな美しい傘を手にしたなら、もうビニール傘を使う気にもならないだろう。
※価格はすべて税込です。
問い合わせ先
- グリニッジ ショールーム TEL:03-5774-1662
- コンドッティ TEL:03-6427-9277
- トンボ洋傘 前原光榮商店 TEL:03-3863-4617
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 島本一男(BAARL)
- STYLIST :
- 河又雅俊
- EDIT&WRITING :
- 河又雅俊