「満天星」の、4文字の読み仮名は?「まんてんぼし」「まんてんせい」以外の読み方、ご存知ですか?
本日は、いきなり1問目のクイズを出題します。
【問題1】「躑躅」ってなんと読む?
「躑躅」という植物の読み方をお答えください。
ヒント:この時期、開花したこの植物が大変美しく、これの名所も日本各地に存在します。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 躑躅(つつじ) です。
日本各地に見られ、大変なじみ深い植物ながら、意外と漢字表記が難しいのです。
「躑躅(つつじ)」は、中国で同じ植物を指す字から来ており、もとは「足元がふらつく」という意味の言葉です。躑躅(つつじ)」の仲間には有毒なものがあり、これを羊が誤って食むと、ふらふらと足踏みをして死んでしまう…という事から「羊躑躅(ヨウテイチョク)」と呼ばれ、その字が日本に渡り「躑躅(つつじ)」になった、と言われております。
…というところで、2問目のクイズです。
【問題2】「満天星」の4文字の読み仮名は?
「満天星」の、4文字の読み仮名をお答えください。
ヒント:ツツジ科の植物に、この名前で呼ばれるものがあります。下の画像の植物です。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 満天星(どうだん) です。
「ドウダンツツジ(表記:灯台躑躅/満天星躑躅/満天星)」という植物で、
「満天星(どうだんつつじ)」と、「満点星」だけで7文字の植物名として読むケースもあります。
「満天星(どうだん)」は、もとは「灯台(とうだい)」を差しており、ドウダンツツジの樹木の形状が、古い時代の日本の宮中行事で使用された「結び灯台」という道具に似ていることで、この名で呼ばれるようになったそう。
満天星躑躅(どうだんつつじ)の花は、この時期が盛りですが、秋には紅葉した姿も美しいことから、観賞用によく用いられています。
一つの植物の名前をひもとくだけで、さまざまな歴史が見えてみて、興味深いですね。
本日は、この時期に美しい植物の名前に関するトリビアをお送りしながら、
・躑躅(つつじ)
・満天星(どうだん/どうだんつつじ)
という日本語の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:京都府ホームページ/『植物の育て方図鑑ヤサシイエンゲイ』(京都けえ園芸企画舎)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱