「後添い」ってなんと読む?「あとそい」と読まないようご注意を!

みなさま「電話を発明した人は誰?」と聞かれたら、なんと答えますか?

アメリカの発明家、グラハム・ベルに決まっている!…という方、大変多いと思います。

しかし、2002(平成14)年6月11日、アメリカ合衆国議会が様々な検証をかさねた結果、「電話機そのものの発明者は、イタリアのアントニオ・メウッチである」と宣言しています。みなさま、ご存知でしたか?

グラハム・ベルの電話は電気式、メウッチの電話は機械式なので、実用的な電話の発明者…という点ではベル、と言えますが、

ベルが電話機の特許を取得する1876年より5年も前の1871年、メウッチは、機械式電話の特許を出願しているのです。ところが、経営していた会社の倒産による資金難で特許申請に必要な金額が足りなくなる…という悲運に見舞われます。

…というところで、1876年2月14日、電気式電話の特許出願に成功したのがベルなのです。

実はベルが特許取得に成功する1か月前、エジソンも電話の特許を出願していましたが、なんと「書類不備」という残念な理由で取得を逃しました。

また、特許の出願がベルより数時間遅かった…という発明家、イライシャ・グレイの存在も知られています。

ベルが偉大な発明家であることには変わりありませんが、

現在では「電話の発明者は?」というクイズの答えは「メウッチ」が正解、と言えるでしょう。

歴史の認識は、後で変わることもある…ということで、本日は「」という字の入った難読漢字クイズをお送りします。

【問題1】「後添い」ってなんと読む?

「後添い」の読み方をお答えください。

ヒント:「前妻と死別・離別した後に迎えた妻。後妻。」という意味の言葉です。

<使用例>

「弟の後添いさんが本当に素敵な人で、姪もなついているようで、ホッとしたわ。」

「後」の読み方がポイントです。
「後」の読み方がポイントです。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 後添(のちぞ)い です。

「後妻」と言う表現より、言葉が美しいイメージなので、大人のボキャブラリーに入れておきたいですね。
「後妻」と言う表現より、言葉が美しいイメージなので、大人のボキャブラリーに入れておきたいですね。

妻といえば、メウッチが電話を発明した目的は「自分の働く事務所から、重病で寝室に寝ている妻と会話するため」だったそう。…素敵ですね。

さて、2問目に参りましょう。

【問題2】「後込み」ってなんと読む?

「後込み」という日本語の読み方をお答えください。

ヒント:「おじけづいて逃げ腰になること。」「ためらうこと。遠慮。」などの意味を持つ言葉です。

<使用例>

「素晴らしい発明なんだから、出願料程度のお金で後込みしないで、特許を出願するべきよ!」

「○○○み」と読み仮名3文字です。こちらも「後」の読み方がポイントです。
「○○○み」と読み仮名3文字です。こちらも「後」の読み方がポイントです。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 後込(しりご)み です。

「尻込み」とも表記します。

実はメウッチ、ベルの特許取得当時、異議を提訴しましが、この時も資金難で訴訟を続けられなかったそう。発明や訴訟とお金が関わる…合理的な一面もありますが、歯がゆい問題でもありますね。

本日は、電話の発明者の認識が正式に変化した6月11日のトリビアをお送りしなから、「」という字の入った難読クイズで

・後添(のちぞ)い

・後込(しりご)み

などの読み方をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『人類なら知っておきたい地球の雑学』雑学総研(株式会社KADOKAWA)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱