「競売」って「けいばい」?「きょうばい」?…どちらが正解?

明日、6月12日は『バザー記念日』、日本で初めてのバザーが開かれた日です。

1884(明治17)年6月12~14日の3日間、社交場として名高い鹿鳴館で、上流階級の貴婦人たちが開催したのが、日本初のバザーだと言われています。

約3000点の手工芸品を持ち寄られ、3日間の入場者はのべ1万2千人以上、と言われる盛大なもので、このバザーが大成功したことにより、その後、日本で頻繁にバザーが開催されるようになったのだとか。

バザーと言えば売買、という事で、本日は「」という字の入った難読クイズをお送りします。

【問題1】「売卜者」ってなんと読む?

「売卜者」の読み方をお答えください。

ヒント:「占いをなりわいとする人。」という意味の言葉です。

<使用例>

「最近では、人気の売卜者の動画もアクセス数が高いそうですよ。」

「卜」は片仮名ではなく、漢字です!
「卜」は片仮名ではなく、漢字です!

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 売卜者(ばいぼくしゃ) です。

「プロの占い師」のことです。
「プロの占い師」のことです。

「占い」のフォーマルな言い方は「卜占(ぼくせん)」です。「占(うらな)い」という表記がポピュラーですが、「卜(うらな)い」という表記もあるのです。カタカナの「ト」と見分けがつきにくいですが、れっきとした漢字なのです。

さて、2問目に参りましょう。

【問題2】「競売」ってなんと読む?

「競売」という日本語の読み方として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。

1:けいばい

2:きょうばい

ニュースで聞くのは、どちらか一つのはずです!
ニュースで聞くのは、どちらか一つのはずです!

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 1:けいばい、2:きょうばい の両方 です。

読み方により、使い分けがあるのです。

「競売」とはいわゆる「オークション」のことですが、

・「競売(けいばい)」という読み方は法律用語、

・「競売(きょうばい)」という読み方は一般用語

で、意味は両方とも同じです。

「競売(けいばい)」は専門的な用語という認識なので、放送局などでは「競売(きょうばい)」という読み方が採用されています。

本日は、6月12日『バザー記念日』のトリビアをお送りしながら、「」という字の入った難読クイズで、

・売卜者(ばいぼくしゃ)

・競売(けいばい)…法律用語/競売(きょうばい)…一般用語

などの読み方をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『明治ニュース事典第3巻』(毎日コミュニケーションズ)/NHK放送文化研究所ホームページ
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ILLUSTRATION :
小出 真朱