ここ最近、きれいめな男性が増えている。以前は、シワのないシャツやきちんと手入れされている時計を身につけていても、肌が荒れていたり、髪型がイマイチだったりと、ファッションと肌・髪がちぐはぐな男性も少なくなかった。しかし今は服や小物だけに頼らず、肌や髪も含めた調和がとれたスタイルが実践できている男性を見かけることも増えた。おそらく男性用化粧品が一層充実したことで、それらが身だしなみの一環として定着したからだろう。ただ、男性用化粧品ブランドや化粧品の種類が増えたことで「何を使っていいのかわからない」といった疑問が多くあるのも事実。そこで、ここではスキンケアの基本である3ステップを改めて伝授したい。
3ステップで、印象アップの美肌を目ざせ!
まず、ステップ1の「落とす」は、皮脂や汚れを洗い流すケアのこと。日中の肌汚れは汗やほこりのほか、たばこの煙や排気ガス、さらにはウイルスなど、想像以上にさまざまな汚染物質が付着する。それらを洗い流さないと、くすみやシミなど、肌トラブルの原因となる場合がある。また、朝は就寝時に分泌された皮脂や汗が出ているため、その汚れを落とすため、朝洗顔も重要。汚れの本質を理解することで、何のために顔を洗うのかから意識しよう。
ステップ1【落とす】|濃密な泡で、肌をなでるように洗う。決して擦らないこと
皮脂や汚れを落としてスッキリ!泡立ち豊かな洗顔料
洗顔はたっぷりの泡を使うこと、指先で肌を擦らないこと、ゆっくりと洗うこと、の3つがポイント。実はこの真 逆をいく「少ない泡で、肌を擦りながら、チャチャッと洗う」男性が多い。これでは汚れが落ちないばかりか、指先による摩擦で肌が赤くなったり、かさついてしまう原因に。男性はただでさえシェービングによる肌ダメージを受けるため、洗顔は肌をいたわる気持ちで行ってほしい。
続くステップ2は、「潤す」ケア。洗顔によって失われた水分を肌に補い、キメを整える。すると、肌にツヤが出てくるので、活力ある印象に。清潔感を演出するためにも欠かせないステップだ。
ステップ2【潤す】|たっぷりの化粧水を肌を濡らす感覚で、下から上へとつける
みずみずしい潤いをもたらし、肌を健やかに保つ化粧水
化粧水は使う量が大切。少量ではなく、たっぷりの量を手のひらに出し、顔はもちろん、乾燥しがちな首元にもつけていこう。コツは、顔の下から上へと、頰や目元を引き上げるようになじませること。すると、毛穴に化粧水が入っていくのがわかるはず。かつ、顔のたるみ防止にもなる。目元や頰など、かさつきが気になるところは、二度づけしてもいい。
そして、ステップ3の「留める」では、化粧水の蒸発を防ぎ、外的ダメージから肌を保護&修復を行う。男性の肌は、実は女性の肌よりも傷つきやすい。毎日のシェービングによるダメージに加え、ファンデーションを塗らない男性の日中の肌は無防備。だからこそ、日中は保湿クリームを塗り、紫外線や環境ストレスから肌を守ることが必要。加えて夜間も保湿クリームで、日中に受けたダメージを修復するのが望ましい。すると、肌のハリ・弾力が高まり、見た目にフレッシュな雰囲気を与えることができる。
ステップ3【留める】|肌にバリアをつくり、外的ストレスを阻止。ダメージも修復できる
べたつかない乳液&クリームで、肌に潤いを留め、外的ダメージから肌を守る
湿クリームや乳液で肌の上につくったバリアで水分を閉じ込め、紫外線やPM2.5などの外的ストレスから肌を守る。手のひらに保湿クリームや乳液をとり、両手のひらに塗り広げたら、顔を包み込むようにして、下から上へとつけていこう。顔の上に潤いの膜を形成するイメージで。この膜がツヤをつくり、顔色や血色もよく見せてくれる。
以上、この3ステップを習慣にすれば、肌には潤いが蓄えられ、ツヤやハリが日ごとに増していく。そうすれば、真新しい白シャツにも負けない凜々しさが肌に宿るはず。40代を過ぎても、きれいめな印象を醸しだせる清潔感が出てくるはずだ
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 戸田嘉昭(パイルドライバー/静物)
- WRITING :
- 加藤智一