「夜半の夏」ってなんと読む?「やはんのなつ」ではありません!
明日、7月2日で、2021年のちょうど「半分」が過ぎたことになる、折り返しの日です。
平年は7月2日の正午が、うるう年の場合は午前0時が、1年のちょうど真ん中となります。
今年ももう半分過ぎた…というところで振り返ってみると、みなさま、いかがでしたか?充実した半年をお過ごしになれましたか?
本日は「半」と言う字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「夜半の夏」ってなんと読む?
季語「夜半の夏」の読み方をお答えください。
ヒント:「つい夜更かしをして短くなってしまう夏の夜」というイメージを持つ季語です。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 夜半(よわ)の夏(なつ) です。
「夜半」という二字熟語には「やはん」「よわ」の二つの読み方があります。意味はどちらの読み方でも「夜。よなか。」という意味ですが、
季語として「夜半(よわ)」という言葉を使用する時には、ただの「よなか」という意味合い以上の、季節感のイメージを伴います。
「夜半の夏(よわのなつ)」は、日中の暑さが落ち着いて過ごしやすい夜の時間帯を楽しみ、つい夜更かしをしがち…というイメージ、
「夜半の月(よわのつき)」は秋の季語で、「仲秋の名月」のイメージのある、ひときわ月の美しい季節・秋の深夜に見える、いかにも美しい月…というイメージになります。
趣と季節感のある言葉「夜半(よわ)」、お手紙などで、ぜひ使いこなしたいですね。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「半被」ってなんと読む?
「半被」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:職人が着る「しるしばんてん」、昔の武家の使用人が着た「家の紋が入ったはんてん」などを意味しますが、今では、一般に「お祭りの時の衣装」としてもお馴染みです。
<使用例>
「さっき、半被姿の子どもたちが通ったけれど、近くでお祭りがあるのかしら?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 半被(はっぴ) です。
「はっぴ」というものや言葉は知っていても「半被/法被」は読めなかった、という方、多いのでは?
お祭りの多いシーズンが参りますので、覚えておきましょう。
本日は、7月2日、1年のちょうど半分の日にちなんで、
・夜半(やはん/よわ)
・夜半の夏(よわのなつ)
・夜半の月(よわのつき)
・法被(はっぴ)
などの日本語についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』(株式会社小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱