「粘葉装」に「胡蝶装」…なんと読む?なんのこと?
明日、7月10日は『納豆の日』という記念日です。
日付の数字の語呂合わせで、大変覚えやすいですね。
『納豆の日』が最初に制定されたのは、1981(昭和56)年のこと。制定したのは、なんと、納豆が苦手な方の多いと言われる関西地方にある「関西納豆協同組合」です。関西地方の納豆消費量をあげたい、という目的で、納豆の魅力をPRする日だったのだとか。
もとは関西地方限定の記念日でしたが、納豆を愛する人の多い日本では、次第にこの記念日が注目されるようになり、
1992(平成4)年には、「全国納豆工業組合連合会」が改めて7月10日を『納豆の日』として全国的な記念日、というたてつけに変化したのだそう。
…というところで、本日は、納豆の特徴にちなんだ難読クイズをお送りします。1問目は、栄養豊富、の「養」という字の入ったクイズです。
【問題1】「涵養」ってなんと読む?
「涵養」の読み方をお答えください。
ヒント:「自然に心にしみこむように、徐々に育てること。」という意味の言葉です。
<使用例>
「感受性って、人とのつながりや、美しい景色、よい本…いろいろなものの影響で涵養されるのよね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 涵養(かんよう) です。
「涵」の字は「涵(うるお)す」「涵(ひた)す」などとも読み、「水がしみこむように」という意味を持っています。「育てる」という事象を表現するとき、「育成」「養育」などの言葉よりも、深い慈愛を感じさせる、美しい言葉ですよね?大人の語録としてインプットしておきたい言葉ですね。
さて、2問目は、納豆の「粘る」という特徴にちなんで、「粘」という字の入ったクイズです。
【問題2】「粘葉装」ってなんと読む?
「粘葉装」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:和本の綴じ方の一つで、紙を二つ折りにし、折り目をそろえて重ね、折り目の外側を糊ではりつけて、表紙をつけたものを指します。
<使用例>
「この本、古書店街でみつけたの。開くと、粘葉装が、羽根をひろげたように見えて、心が落ち着くのよ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 粘葉装(でっちょうそう) です。
「粘葉装(でっちょうそう)」は、蝶が羽根をひろげたような形に本を綴じることから「胡蝶装(こちょうそう)」とも呼ぶのだとか。本の綴じ方一つにも、複数の美しい表現を持つ日本語の奥深さを感じますね。
本日は、7月10日『納豆の日』のトリビアと合わせ、
・涵養(かんよう)
・粘葉装(でっちょうそう)
・胡蝶装(こちょうそう)
などの言葉についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『全国納豆協同組合連合会納豆PRセンター』ウェブサイト/『八幡屋』ウェブサイト(株式会社OH)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱