艘(そう)、隻(せき)、艇(てい)…「船」の数え方って、どれが正しいの?
明日、7月12日は『人間ドックの日』という記念日です。
1954(昭和29)年の7月12日に、日本初の「人間ドック」が行われたことにちなんで制定されました。
最近では、半日程度でできる簡易ドックなど、さまざまなプランが用意されていますよね。ご自身の健康維持のため、ぜひ、定期的にお受けくださいね。
「人間ドック」という呼び名は新聞社による報道で使用された呼称で、報道によってこの表現が定着する前は「短期入院精密身体検査」などと呼ばれていたそう。「ドック」は、船を整備・修理するための設備「dock」になぞらえた言葉だそう。
…ということで本日は、船に関連する日本語クイズをお送りします。
【問題1】船の数え方として正しい表現は?
船を数える時の言葉として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
※正解は一種類のみではありません。
1:艘(そう)
2:隻(せき)
3:艇(てい)
4:葉(よう)
5:杯(はい)
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 1:艘(そう)2:隻(せき)3:艇(てい)4:葉(よう)5:杯(はい) の5種すべて です。
船を数える言葉、実にたくさんありますね!使い分けに厳密な区別は無いようですが、一般的に以下のような傾向で使用されているようです。
1:艘(そう)…ボートなど、小型の船を数える際に使用
2:隻(せき)…タンカーや客船などの大型船を数える時に使用
3:艇(てい)…競技用ヨットやボートを数える時に使用
4:葉(よう)…詩文で小舟を数える時に使用
5:杯(はい)…ヨットレースで習慣的に使用されている数え方
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「船首」ってなんと読む?
「船首」の「せんしゅ」以外の読み方をお答えください。
ヒント:他の読み方でも「せんしゅ=船体の前端部。へさき。」と同じ意味です。
<使用例>
「船首が水を押し切るように進むと波形が広がって…見飽きないわね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 「船首(みおし)」 と 「船首(みよし)」 です。
船の先端は、「水を押し切る部分」ということで「水押し(みおし)」と呼ばれており、「みよし」はその変化形です。
「船首」という表記と、昔ながらの日本語表現が合体し、「船首」という表記には「せんしゅ」「みおし」「みよし」、3種類の読み仮名があるのです。
本日は、7月12日『人間ドックの日』のトリビアと合わせ、
・船を数える時の言葉…「艘(そう)」「隻(せき)」「艇(てい)」「葉(よう)」「杯(はい)」
・船首(せんしゅ/みおし/みよし)
など、船に関連する日本語をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:公益財団法人日本人間ドック学会ウェブサイト/『釣割マガジン』ウェブサイト(株式会社B・Creation)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱