「文言」ってなんと読む?「ぶんげん」と読んでしまった方、要注意です!

明日、7月18日は、現在の文部科学省の前身となる、文部省が開設された日です。

1871(明治4)年、明治維新直後は、江戸時代以来の諸藩が存続しており、藩内で個別の教育制度や改革を行っていました。しかし、明治4年の7月に廃藩置県が行われ、間もなく、日本全国の教育行政を統括する機関として文部省が開設されたのです。

さて皆さま、2022年度以降、文部科学省が打ち出す学習指導要領に大きな変更があること、ご存知でしょうか?

たとえば高等学校では、現在行われている「総合的な学習の時間」が「総合的な探究の時間」に変化します。これに伴い、「理数探究」「地理探究」「古典探究」など「探究」という名の付く科目が登場し、従来の「学習=学び、習う」勉強から、生徒一人一人が、「探究=(学びたい事柄について、自分なりに本質を探っていく)」という、「主体的に学びそのものを考える勉強」へと、根本理念がシフトするような形です。

どのような人材が育っていくのか、今後が楽しみですね!

本日は「文部省」の「文」という字の入った難読クイズをお送りします。

【問題1】「文言」ってなんと読む?

「文言」という日本語の読み方をお答えください。

ヒント:「文章中の語句」を意味する言葉です。

<使用例>

「こちらは重要書類ですので、文言の一字一句をしっかりと確認してください。」

読み仮名4文字です。
読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 文言(もんごん) です。

易しい問題でしたが、それだけに間違うと厳しいですね。
易しい問題でしたが、それだけに間違うと厳しいですね。

「文言(もんごん)」という言葉、ビジネスや日常会話でもしばしば登場しますね。当たり前に使用していると気づきにくいのですが、お若い方など「ぶんげん」「ふげん」などの誤読例もあるようです。

読み間違いの指摘、というのは、お相手のプライドを傷つけてしまう恐れなど、なかなか難しいものですので、あえて、こうした記事に取り上げ、万が一のカン違いをなさっている方への注意喚起とさせて頂きました。

さて、2問目に参りましょう。

【問題2】「文色」ってなんと読む?

「文色」という日本語の読み方をお答えください。

ヒント:「模様。また、ものの様子」という意味の言葉で、多くは後に「見えない」「わからない」などの否定の言葉と組み合わせ、「区別がつかない」というような意味で使用します。

<使用例>

「こう暗くては、文色も見えないわね…。落とし物を探すのは明日にしましょうか?」

読み仮名3文字です。
読み仮名3文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 文色(あいろ) です。

文色(あやいろ)の音がつまって成立した単語と言われています。

「文(あや)」には「模様。いろどり。」という意味がありますので、同じような「いろどり」を意味する「色」を重ねることで、「視覚情報」としての「模様やいろどりの様子」を意味する2字熟語になっています。

そこに多くは打消しの表現をつけ「視覚的によくわからない」という意味で、

「文色(あいろ)もわからない」「文色(あいろ)も見えない」などの慣用表現に使用されるわけです。

「よく見えない」と言うよりも「文色(あいろ)もわからない」と表現したほうが、美しく上品な感じがいたしますね。

本日は、7月17日、文部省(現在の文部科学省の前身)が創立された日のトリビアと合わせ、

・文言(もんごん)

・文色(あいろ)

などの読み方をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:文部科学省ウェブサイト/日本教育新聞(2019年10月13日版)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱