「足掻く」ってなんと読む?「あしかく」ではないのです!
本日・7月23日は、東京五輪の開会式が行われましたが、実は、開会式より先に競技が開幕していた種目があります。ソフトボールとサッカーです。
サッカーは特に熱烈なファンの多い競技ですので、すでに釘付け!という方も、周囲にいらっしゃるのでは?
サッカーと言えば、足でボールを蹴るスポーツですが、本日の1問目は、まず、こんな問題です。
【問題1】「足蹴」ってなんと読む?
「足蹴」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「足でけること。」「ひどい仕打ちをすること。」などの意味を持つ言葉です。
<使用例>
「お断りするにしても、足蹴にするような対応は、いかがなものでしょうか?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 足蹴(あしげ) です。
ちなみに「足蹴(あしげ)にする」は慣用句でもあり、こちらも「(人や動物などを)足でける事」「ひどい仕打ちをすること」という意味になります。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「足搔く」ってなんと読む?
「足搔く」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「じたばたする。」「気をもんで、もがく。」などの意味を持つ言葉です。
<使用例>
「病気に負けるまい、と足搔き続けたあの方の努力が、いま、結実しているんですね!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 足搔(あが)く です。
足のかゆいとこころをポリポリ引っ掻くわけではありません。「足搔(あが)く」という言葉は、足を掻くのではなく、「手どころか足もバタバタさせる」というような、逼迫した「足も、掻くように動かしている状態」を表現する言葉です。
五輪期間中、さまざまなアスリートが、まさに足搔き続けるかのような鍛錬の末に決戦の日を迎えた…というドラマを見聞する機会が増えるでしょう。五輪は「スポーツの感動」以上の、人生ドラマに触れる貴重な機会でもあると思います。
本日は、
・足蹴(あしげ)
・足搔く(あがく)
など、読めそうで読み間違いを誘われそうな「足」という字の入った日本語の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱