出版記念パーティーに招かれた!ご祝儀やドレスコードは?

出版記念パーティーに招かれたものの、初めてのことで、何を着て行けばいいのか、ご祝儀はどれくらい包めばいいのかなど、分からないという人は多いのではないでしょうか。また、出版記念パーティーは人脈づくりの場としても活用したいものです。

今回は、出版記念パーティーに招かれたはよいものの、いまいちマナーや作法がわかっていないという人に向けて、カリスママナー講師の西出ひろ子さんにアドバイスをいただきます。

出版記念パーティーに招かれた!ご祝儀やドレスコードは?

そもそも「出版記念パーティー」とは?

出版記念パーティーとは、自分の著書を出版する際、主に出版した直後に開くお祝いの会のこと。作品のお披露目とともに無事に出版できたことについて関係者に謝辞を伝えるために開かれます。出版は多くの関係者によって実現することなので、関係者みんなでお祝いする場と考えましょう。マスメディアへの宣伝の意味もあるため、会場にはマスコミ関係者が詰めかけることもあります。

出版記念パーティーは着席してフルコースといった本格的なものではなく、どちらかというと簡易的で、スタンディング形式の立食パーティーのようなスタイルが主流のようです。

また、パーティーはどのような流れで行われるのでしょうか。西出さんはケースバイケースだといいますが、一般的には次のような流れが多いといいます。

・司会者から開会の挨拶
・主催者や出版社から挨拶
・著者の挨拶(著者と主催者が同じ場合も)
・乾杯
<歓談タイム>
ここで多くの場合、食事に入り、良きタイミングでお祝いの言葉が入り、余興などがあったりすることもあります。
・出版社・著者からの御礼
・閉会のあいさつ

出版記念パーティーのマナー4つ

出版記念パーティーのお作法とは?

1:ご祝儀

出版記念パーティーに招かれたときに、気になるのがご祝儀のこと。実際、どれくらい包めばいいのでしょうか。

「一般的に、招待状に会費を明記していれば、別途、ご祝儀は不要でしょう。しかし、親しい間柄で何かお祝いをしたいと思えば、ご祝儀でも、お花などの贈り物でも良いと思います。 これらは、あくまでも、お互いの関係性と気持ちの問題だと思います。ただ、ご祝儀は、相手にお返しの負担をかけさせる場合もありますので、贈り物のほうが無難といえるでしょう。

一方、会費などのない、完全なる招待で食事付きのパーティーであれば、そのパーティーの規模から食事代にお祝いの気持ちをプラスした金額を包むと良いと思います。例えば、立食パーティーであれば1万円。 着席のパーティーであれば、1万円に贈り物やお花を添えたり、2万円を包んだりする場合もあると思います。

一般的に、慶事にて割り切れる偶数枚を使用することはよくないといわれています。気になる人は、1万円札を1枚、5千円札を2枚として3枚を入れる、ということでも良いでしょう」

2:ドレスコード

そして気になるのがドレスコード。出版記念パーティーにふさわしい装いはどのようなものでしょうか。

「こちらも招待状に記載されているドレスコードで参加するのがマナーです。

マナーは、相手の立場に立つことですから、主催側が『こうしてほしい』と望むスタイルで参加するようにしましょう。たとえば『当日は、華やかな服装でお越しください』と書かれていれば、会場全体をお祝いムードで華やかにしたいという願いが秘められていますので、会場が華やぐような装いで行かれると喜ばれるでしょう。『平服』とされている場合は、普段着のことではなく、礼装のなかでも格下の略礼装を意味しますので、普段より少し華やかにし、お祝いの気持ちを服装からも表現します」

また、西出さんによると、パーティー会場の規模や開催時間などによっても、ファッションマナーがあるのだそうです。

「基本的に、昼間のファッションマナーは、肩や背中など、素肌を見せない装いを意識します。できれば、長袖のほうが正統です。夜は腕やデコルテを出しても良いです。また、ロングドレスのほうが正統となります。
招待状に特にドレスコードが明記されておらず、仕事帰りに参加する場合は、普段、仕事で着用しているスーツやワンピースに、コサージュなどのアクセサリーでお祝いの気持ちを表現するとよろしいかと思います」

西出さんにとって一番おすすめの装いはどのようなものなのでしょうか?

洋装に「西陣織」や「博多織」などの和柄のバッグを

「日本の礼装は和服ですが、なかなか着物を着て参加することはむずかしい面もあります。そこで、私のおすすめは、洋装に『西陣織』や『博多織』などの和柄のバッグを持つことです。和柄のバッグは大変目立ち、知らない方々からバッグがきっかけとなり話しかけられることも多く、良い人脈のきっかけにもなります」

3:出版記念パーティーは人脈づくりの場でもある

出版記念パーティーのメインはもちろんお祝いではあるものの、世間では「人脈づくり」の場ともいわれます。西出さん自身、パーティーに招かれるのはもちろん、自ら開催することもあるそうで、招待客の人脈づくりの場になるようにしているのだそうです。

「自分が主催するときは、お越しくださる方々にとって、今後のビジネスにつながるパーティーになるよう、ご招待する方々や皆様の席次を決めていきます。また、主催側はホスト役ですので、ビジネスマッチングできそうな方々を、必ず、ホストである私自身が直接ご紹介するようにしています」

4:出版記念パーティーでビジネスチャンスをつかむには?

出版記念パーティーへ招かれたら、ぜひ人脈づくりも意識したいものです。ビジネスチャンスをつかむコツのようなものはあるのでしょうか。

「ガツガツと『ビジネスチャンスをつかもう』という野心を持って行かれることはおすすめしません。マナー的には、あくまでも、お祝いの席に伺うわけですから、心からその出版を祝う気持ちが何よりも大事です。欲をもって参加すると、その欲は、表情や態度に出て美しいとは思えません。

主催側は、招待客の皆様のために、ビジネスマッチングできるようご紹介しようとするわけですが、あたかもそれが目的で当然、という態度をとられると、主催側も決して良い気持ちしないのではないでしょうか。

主催側や著者に快く紹介してもらうためにも『お祝いファースト』で参加し、『運がよければビジネスチャンスに出会える』くらいの気持ちで参加すること。それが結果的に、ビジネスチャンスを得られることにつながると思います」

PROFILE
西出ひろ子(にしで ひろこ)さん
マナーコンサルタント 美道家 
マナーは互いの幸せにある、という真心マナーとおもてなし礼法を伝えるマナー界のカリスマ。企業の人財育成、コンサルティングをはじめ、テーブルマナーや冠婚葬祭のマナーなど、マナーのすべての精通。その活躍は、海外にもおよび、多くのメディアでも紹介される。NHK大河ドラマや映画、テレビ番組などで、多くの女優や俳優、タレントにマナー指導をおこなっている。著書は国内外で70冊以上、著者累計100万部を突破。ヒロコマナーグループ
『かつてない結果を導く 超「接待」術』 西出ひろ子著
和装バッグの問い合わせ先
この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
EDIT&WRITING :
石原亜香利