『Precious』9月号では、企画「やっぱりおしゃれは楽しい! 『ポジティブ・エレガンス』な秋冬トレンドベスト5」を特集。色や柄、ディテールが発するハッピーなオーラが、着る人から見る人へも伝わるようなこの秋のトレンドをPrecious目線で厳選。装う喜びを思い出す、最新トレンドのエッセンスをご紹介します。
今回は、装う喜びを思い出す、最新のトレンド・エッセンスと共に、各ブランドの最新スタイルをファッション・ジャーナリストの藤岡篤子さんに解説していただきました。
「ポジティブ・エレガンス」な秋冬トレンドベスト5
コレクションのデジタル配信など、今までにないシーズンとなった2021秋冬。だからこそ、ファッションの美しさやクリエイションの尊さが改めて浮き彫りに。各ブランド共に、パンデミック後の世界を予想させるような、ポジティブなムードに包まれていました。
おしゃれ心に刺激をもたらし、自分だけでなく周囲まで明るく照らすような、大人のためのトレンドを厳選してお伝えします!
■1:エルメス
「エルメス」は現代に生きる新たな女性像を提案。
■2:JIL SANDER
「ジル サンダー」は、明るい希望に満ちたような、イエローのワントーンスタイルを提案。
■3:LOUIS VUITTON
「ルイ・ヴィトン」のふんわりとしたシルエットは、包み込まれるような安心感に溢れて。
■4:CHANEL
「シャネル」は煌びやかなワードローブで活気に満ちています。
■5:GUCCI
大胆なプリントで自由な感性が光る「グッチ」。
今期、大人が注目するべきトレンド・エッセンスとは?|ファッション・ジャーナリスト藤岡篤子さんが解説
パンデミックを経験し、ファッションへの価値観も変化。この秋冬に大人が取り入れるべきおしゃれを分析します。
シーズンごとにコレクションを鋭く分析する藤岡さん曰く、
「今季は『ポストコロナ』を見据え、着飾ることの楽しさを再認識させるスタイルが目立ちました。コロナ禍ではコンフォートなスタイルが好まれる傾向に。その反動もあって、この秋冬は、誰かと会うこと、集うことを前提とした、華やかな『外向き』のファッションが戻ってきたように感じます。
また多様性がスタンダードとなってきたため、かえってポジティブに女性であることの魅力を楽しめる季節になりました。エレガントな美しさが再び強く打ち出され、上品さと実用性、簡潔なラインに複雑な仕立てなど、二面性のある魅力も前面に。知的なレディライク・スタイルが、急上昇しています。
また、色のパワーに注目したデザイナーが多かったのも今季の特徴。希望を感じさせる明るい色は、カラーセラピーのような効果を発揮するだけでなく、会う人も笑顔にする力を秘めています。肌へのうっとりするような触感を伝えるふんわり素材は、心の癒しにも。軽快な煌めきを施したアイテムも『外向き』のおしゃれとして台頭しています。
コロナ禍で慣れ親しんだ大自然からのインスピレーションを受けた花やボタニカル柄も豊富。遊び心のある柄はときに、楽しい話題を呼び起こし、ファッションを通して、人の結び付きを豊かにしてくれます」
◇◇この秋、取り入れるべきトレンド5◇◇
1. 高揚感をもたらす「新生レディライク」
2. モチベーションが上がる「イエロー」
3. 優しさに包まれる「パフィな素材感」
4. 前身する力を授ける「メタリック」
5. センスよく個性を引き出す「プリント」
1. 「フェンディ」の靴は、シアリングで柔らかな表情に。
2. 「ボッテガ・ヴェネタ」のバッグは、高発色のイエローとラフィアを表現したテクニカルな素材感が新鮮。
3. 「シャネル」の王道のバレリーナも、シルバー&ブラックのスパンコールで近未来感を演出。
4. 「マックスマーラ」のブラウスは、ラッフル襟やタック使いが秀逸なオーガンジー素材。
5. 「ラルフ ローレン」のスカートは、ラフィア糸で精緻な刺繍が施されています。
※掲載した商品は、すべて税込です。
問い合わせ先
- フェンディ ジャパン TEL:03-3514-6187
- ボッテガ・ヴェネタ ジャパン TEL:0120-60-1966
- シャネル(カスタマーケア) TEL:0120-525-519
- マックスマーラ ジャパン TEL:0120-030-535
- ラルフ ローレン TEL:0120-3274-20
- PHOTO :
- 唐澤光也(REDPOINT)
- STYLIST :
- 望月律子(KIND)
- EDIT&WRITING :
- 川口夏希、池永裕子(Precious)