「玉に瑕」ってなんと読む?「たまにひま」ではありませんよ!
明日、8月13日は、『函館夜景の日』という記念日です。
函館市の夜景といえば、神戸、長崎と並び、『日本三大夜景』と称されておりますね。中でも函館山の夜景は、ロープウェイで行かれる標高334mの地から見下ろす、両側に海を有した稀有な地形の中、きらめく夜景の美しさが、距離感、配置ともに、まさに「他にない絶景」を構成します。
さて、8月13日が『函館夜景の日』に選ばれた理由も、なかなかエスプリがきいています。
「13」と言えば、トランプの「K(ケー=キング)」ということで、「8(や)13(K)→夜景」と、語呂を合わせたのだそう。誰かに話したくなってしまいますね!
本日は、「王」という部首の入った漢字に関連する日本語クイズをお送りします。
【問題1】「班ける」ってなんと読む?
「班ける」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「分配する」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「明日のオリエンテーションは、参加者を6チームに班けて行います。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 班ける(わける) です。
「班」といえば「1班、2班…など、グループやチームを意味する「班(はん)」という読み方がポピュラーですが、訓読みでは「班(わ)ける」とも読むのです。…なるほど!と納得できますね。
「王(おう)」は、漢字としては「玉(たま)」と同じカテゴリで考えられます。王の印として宝玉を所有するならわしや、「玉=完璧で立派なものの代名詞」という使われ方、字の形を見ても、同じルーツの字なのです。
「班」という字は、「一対の玉(宝石)」を意味する「玨(カク)」という字の間に、「刀」を意味する部首「りっとう」が入った格好で、「一対の玉をわけた状態」を意味しています。
ですので「班(わ)ける」、です。
…さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「玉に瑕」ってなんと読む?
「玉に瑕」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「それさえなければ完全であるのに、ほんの少しの欠点があること。」という意味の言葉です。
<使用例>
「この服、素材もシルエットも本当に気に入ってるのだけど、ポケットが無いのが玉に瑕なのよね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 玉に瑕(たまにきず) です。
「玉に瑕」ということわざの意味あい的に、「傷」と書いても間違いではありませんが、
中国の古文書では、宝玉の「きず」については「瑕」と表記されている例が多いため、「玉に瑕」という表記が最もポピュラーなようです。
「たまにひま」などと誤読しないよう、お気をつけくださいね。
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本日は、8月13日、『函館夜景の日』のトリビアと合わせ、
・班ける(わける)
・玉に瑕(たまにきず)
などの言葉の読みかたをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:函館市公式観光情報・はこぶらウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱