一枚で絵になるワンピースやトップス＋ボトムのワンツーコーディネートなど、シンプルな装いが基本の夏。レイヤードに頼れないので、着こなしのイメージが限定されがちで変化をつけにくいと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

『Precious』8月号では、そんな悩みを解決すべく、涼しくシンプルな夏服を小物で変幻自在に着回す術をご紹介しています。スタイリストの望月律子さんがベーシックスタイルを例に伝授する着回し術は、どれも感嘆するものばかり。

今回は、タンクワンピース、アンサンブル＆パンツ、とろみセットアップ、白シャツ＋膝下丈タイトというベーシックアイテムを小物で着回した、8つのスタイルをお届けします。

■スタイル１：クールな色・質感の小物でONスタイルに季節感をプラス

タンクワンピースを用いた大人コーデ
ワンピース￥31,900（Theory luxe＜Theory luxe＞）、ストール￥52,800（ボーダレス＜ベグ アンド コー＞）、ピアス￥625,900・ネックレス￥987,800・リング￥2,596,000（ダミアーニ 銀座タワー）、バッグ￥27,500（ウィム ガゼット 青山店＜ザ ディレッタント＞）、靴￥105,600（ジージーアール ジャパン＜ジャンヴィト ロッシ＞）

クールな色や質感の小物でONスタイルに季節感をプラス。小物まで“王道”にしないことがポイントです。

クールな透け感のあるPVCパンプスやビッグクラッチのように、素材やサイズ感にモダンなインパクトのある小物が効果的。

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■スタイル２：オフビートな小物ミックスで、リラックス感を表現

タンクワンピースを用いた夏コーデ
ワンピース￥31,900（Theory luxe＜Theory luxe＞）、スカーフ￥12,100（トリー バーチ ジャパン）、ピアス￥228,800・ペンダント￥89,100・バングル￥85,800（ホアキン・ベラオ）、バッグ【大】￥85,800（JIMMY CHOO）、【小】￥16,500（showroom SESSION＜ミカ デラ ヴァッレ＞）、靴￥35,200（Theory）

カジュアルに着こなすなら、往年の女優のリゾートスタイルを再解釈。ヘアバンドにしたスカーフやマキシサイズとミニサイズでメリハリをつけたかごバッグで、クラシカルな佇まいをさりげなく更新。

そこに、アスレジャーなスポールツサンダルを加えるのがセンスの見せどころ。育ちのよさを感じさせつつ、意外性のあるアイテムで外す。決めすぎない“ゆるさ”が今の気分です。

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■スタイル３：穏やかに華やぐ佇まいが、仕事シーンで好印象！

アンサンブルとパンツを用いた夏コーデ
カーディガン￥35,200・ノースリーブニット￥25,300（スローン）、パンツ￥62,700（三喜商事＜ピアッツァ センピオーネ＞）、ストール￥28,600（アイネックス＜アソース メレ＞）、ベルト¥22,000（カオス丸の内＜メゾンボワネ＞）、時計￥1,496,000（オメガ）、ピアス￥308,000・ネックレス￥998,800（TASAKI）、バッグ￥237,600（トッズ・ジャパン）、靴￥79,200（セルジオ ロッシ）

若い世代も愛用する仕事スタイルの定番に、大人の女性らしい個性を授けるのが、リッチで優しい華のある小物。

スモーキーピンクのリネンストールは自然な風合いと穏やかな発色が、こなれた女らしさを醸します。

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■スタイル４：シックトーンでまとめて、夏カジュアルを大人っぽく

アンサンブルとパンツを用いた夏コーデ
カーディガン￥35,200・ノースリーブニット￥25,300（スローン）、パンツ￥62,700（三喜商事＜ピアッツァ センピオーネ＞）、サングラス￥41,800（アイヴァン 東京ギャラリー＜アイヴァン＞）、「ワンエーアールバイウノアエレ」のピアス￥8,800・「ウノアエレシルバーコレクション」のネックレス￥69,300・ブレスレット￥27,500（ウノアエレ ジャパン）、バッグ￥82,500（アミ オモテサンドウ＜アミ アレクサンドル マテュッシ＞）、靴￥119,900（ジージーアール　ジャパン＜ジャンヴィト ロッシ＞）

クール配色の着こなしを涼やかにこなれて見せるなら、小物は色よりも、艶を足すイメージで。

夏の日差しを受けてひんやり艶めく大ぶりのシルバージュエリーこそ理想の存在感。ただし、これだけでは迫力不足…。

黒×ブラウンのミニバッグは、幅広ストラップが今のテイスト。ブラウンのスエードサンダルで印象を引き締めつつ縦ラインを強調してすっきり感も叶えて。

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■スタイル５：軽やかなボリュームのある小物で佇まいにメリハリを

セットアップを用いた夏コーデ
トップス￥23,100・パンツ￥22,000（MOGA）、ピアス￥42,900・ペンダント￥56,100・バングル￥132,000（ホアキン・べラオ）、バッグ￥145,200（J＆M デヴィッドソン 青山店）、靴￥108,900（JIMMY CHOO）

ONシーンを意識するならフォルムのしっかりとした小物でシルエットを引き締めて。レトロモダンな台形バッグは、フォルムに上品な個性があるうえに程よい収納力を備えているのが魅力です。

あえてストラップをラフに垂らすと、こなれ感も演出できます。

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■スタイル６：洋服のボリュームに負けないインパクト小物に注目

セットアップを用いた夏コーデ
トップス￥23,100・パンツ￥22,000（MOGA）、ハット￥42,900（ボルサリーノ ジャパン）、ストール￥46,200（スロー）、ペンダント￥165,000・バングル【ターコイズ】￥66,000（インデアン・クラフト）、バングル【シルバー】￥148,500（ホワイトオフィス＜ジジ＞）、バッグ￥162,800（J＆M デヴィッドソン 青山店）、靴￥48,400（フラッパーズ＜ネブローニ＞）

シック＆エレガントなモカベージュのとろみセットアップをいきいきと着こなすなら、サファリテイストを意識した小物使いがおすすめ。

洋服の印象を一新するために、ブルーの大判リネンストールで軽やかな躍動感とドライなアースカラー配色を演出。

ターコイズジュエリーやアニマル柄のバッグ、個性の強い小物もテイストが揃っているので、品よく調和します。最後に加えるパナマハットで、風格のあるサマーカジュアルに導いて。

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■スタイル７：個性豊かな小物で、きちんとシルエットを表情豊かに

シャツとタイトスカートを用いた夏コーデ
シャツ￥37,400（エスケーパーズオンライン＜ブーリエンヌ＞）、スカート￥26,400（LE PHIL NEWoMan 新宿店＜ル フィル＞）、ストール￥47,300（シジェーム ギンザ＜ファリエロ サルティ＞）、サングラス￥39,600（プロポデザイン＜プロポ＞）、時計￥231,000（ラドー＜スウォッチ グループ ジャパン＞）、バッグ【大】￥53,900（showroom SESSION＜モダン ウィーヴィング＞）、バッグ【小】￥29,700（ジャンニ キアリーニ 銀座店＜ジャンニ キアリーニ＞）、靴￥88,000（リエート＜サントーニ＞）

正統派仕事スタイルをアクセサリー感覚のミニバッグとビッグバッグの2個持ちで鮮度アップ。実用性＋トレンド感のミックスが印象を高める決め手です。

足元にスニーカーを合わせるのも旬のテイスト。クールビューティな白のウォッチとサングラスで格上の知的スタイルを実現。

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■スタイル８：遠目映えも意識した、明るく華やかな小物が効果的！

シャツとタイトスカートを用いた夏コーデ
シャツ￥37,400（エスケーパーズオンライン＜ブーリエンヌ＞）、スカート￥26,400（LE PHIL NEWoMan 新宿店＜ル フィル＞）、コインペンダント￥30,800・ネックレス￥57,200（ホワイトオフィス＜ジジ＞）、バッグ￥270,600（ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン）、靴￥97,900（JIMMY CHOO）

白のバンドカラーシャツ＋黒の膝下丈タイトスカートは、シンプルだけれど揺るぎない気品を醸す完成度の高い着こなしです。

印象を変えたいからと、無理にカジュアルダウンするとちぐはぐな印象になりがち。ネオンイエローのフリンジバッグや、パールを配したTストラップのフラットシューズで、ドラマティックに導くのが正解です。

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※掲載した商品の価格は、すべて税込みです。

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この記事の執筆者
TEXT ：
望月律子さん スタイリスト
BY ：
『Precious 8月号』小学館、2021年
雑誌『Domani』など、女性ファッション誌を中心に活動中。ベーシックでいながら洗練されたスタイルが人気。トークイベントやブランドとのコラボアイテムの開発など、活躍の場を広げている。著書『望月律子のBASIC THEORY』（ワニブックス）が好評発売中。
公式サイト：公式ブログ「Ritsuko's Styling Theory」
PHOTO ：
渡辺修身　
STYLIST ：
望月律子（KIND）
EDIT&WRITING ：
岡本治子、池永裕子（Precious）
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