【第6問】日本酒のなかでも「吟醸酒」とは、雑味が少なくなるように精米された米が原料となっており、「吟醸造り」と呼ばれる特別な製法で造られたものである。
「YES」と答えたあなた、正解です。
問2で紹介した「特定名称酒」のうち、吟醸酒は、原料の米の精米歩合(米の表面を磨いて残った部分の割合)と、製法に特徴があるという点を押さえておきましょう。
まず、精米歩合は、私たちがごはんとして食べているお米では90%程度なのに対し、吟醸酒では60%以下、さらに、大吟醸酒では50%以下まで下がります。
なぜここまで削るのかというと、酒造りの際に米の表面にある栄養素が雑味になってしまうことがあるからです。米の表面をたくさん削ってできた吟醸酒は、クリアな味わいになるといわれています。
そして、とことん磨きあげた米を10度前後の低温で1か月近い時間をかけてじっくり発酵させるのも吟醸酒の特徴。吟醸酵母という特別な酵母を用いて、低温発酵させることによってより華やかでフルーティーな香りになるといわれています。
もちろん、精米歩合が低いから贅沢でいいお酒というわけでは必ずしもありません。たとえば、精米歩合100%の玄米が使われた個性的な純米酒もあります。
どんなお酒をおいしいと感じるかはお好みしだいですが、クリアな味わいやフルーティーな香りを求めるなら、吟醸酒を選んでみてはいかがでしょうか。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 中田綾美
- EDIT :
- 谷 花生