多くの人が着心地のよさをより重視するようになった今。「自分がどう感じるか」という自分軸に立ち戻るとき、心が回帰する先はベーシックの基本である上質な「シャツ」なのではないでしょうか。
リラックス一辺倒から、きちんと感のある端正なものへと気持ちが変わりはじめるなかで、モードな遊び心やフレッシュなエレガンスで多様に進化した今季の「シャツ」が、私たちの心をとらえます。雑誌『Precious』9月号では特集「季節が変わる時、大人は『シャツ』に宿るポリシーを着る」を展開中です。
この特集のなかから、本記事では「ファビアナフィリッピ」のワークシャツを用いたコーディネートをご紹介します。
季節に先駆けて買うべき「新顔シャツ」は？ そして、旬の気分を取り入れた今年らしいスタイリング法は？
旬のモード感がありながら、真似しやすい、親しみやすいと読者からの好感度の高いスタイリスト三好彩さんが、この秋気になるシャツの攻略法をレクチャーします。
ほんのり肌が透けるワークシャツが凜とした美しさを際立たせて｜Work Shirt
【三好’sセレクト】
「大きめのフラップポケットやステッチ使いなど、メンズライクな佇まいが今年らしさを感じさせるワークシャツ。しかしそのままでは男前すぎて、大人の女性にはトゥーマッチ。デザインはあくまでシンプルに、素肌を感じさせる透け素材やエレガントな光沢素材をまとうことで、無骨で男らしいワークシャツが一気に女らしい印象になります」
【三好’sテクニック】
「ハードな印象になりがちなワークシャツは、ボタンを留めて着るよりも、胸元を開けて、インナーを見せることを前提としたレイヤードスタイル。アイテムを重ねることで生まれる、異なる素材の質感のズレや、微妙な色調のニュアンスが狙いです。仕上げに大ぶりのジュエリーを散りばめて、艶と迫力を加えることも大切です」
ワークシャツは正統派ツイルパンツで知的に着こなすのが正解
●主役のシャツは…
光沢のあるシルクシャンタン生地は贅沢の極み。ポケットとカフスには、アイコンの「メドール」ボタンをあしらい女心を刺激する。
●着こなしは…
全身を黒でまとめた着こなしに、顔映え効果絶大の白のハイネックニットを投入。白が効果的な抜け感を演出してくれるから、爽やかな佇まい。ハイウエスト位置でボトムインしたきちんと感のある着こなしは、遠目にも好印象を与えて。
※掲載した商品は、すべて税込です。
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- PHOTO ：
- 熊澤 透（人物）
- STYLIST ：
- 三好 彩
- HAIR MAKE ：
- 川原文洋（UM）
- MODEL ：
- RINA
- EDIT&WRITING ：
- 小林 綾、竹市莉子（HATSU）、喜多容子・古里典子（Precious）
