世界一のグルメシティ東京。この街で食べられない国の料理はないといわれるほど、各国の料理店がひしめく東京で、なかなか旅ができない今、「口福」の世界旅行を楽しみませんか?
最新『Precious』9月号では、企画「旅気分で行きたい! トーキョー世界レストラン」を特集。各国料理を食べ尽くした偏愛系フードライター・小石原はるかさんをナビゲーターに、海外への恋しい気持ちを満たしてくれる、話題のお店やツウが通う名店をご紹介します。
今回は、東京・銀座のインド料理店「SPICE LAB TOKYO」についてお届けします。
インド料理のイメージを覆すモダンインディアンキュイジーヌ。洗練と驚きのひと皿をコースで「SPICE LAB TOKYO」(東京・銀座)
インド料理=カレーという、日本人のもつイメージを変えたいと、オーナー夫妻が4年もの準備期間を経て選んだ場所は、銀座6丁目。2019年11月のオープン以来、最先端かつモダン、サプライズに満ちたインド料理は、舌の肥えた美食家たちを瞬く間に虜にしました。
「日本の旬の食材を巧みなスパイス使いで引き立てる、エレガントな料理に心底感動します。スパイス=辛いと思われがちですが、甘み、酸味、香りなど非常に繊細で、スパイスの奥深き世界を堪能できます。
なにより、『寺院』『街路』『農村』『王族』『浄化』など、多彩な文化をもつインドを表現するテーマを設け、テーマに沿ったひと皿をコース仕立てで順に食べることで、インドの『今』を体験できるという仕掛けに、知的好奇心がくすぐられるはず。
孔雀の羽をイメージしたピーコックブルーの食器やテラコッタカラーに輝くゴブレットなど、インドの歴史や文化が感じられるインテリアも素敵。ベジタリアンコースもあるので、海外の方との会食にも喜ばれます」(小石原さん)
料理長のテジャス・ソヴァニ氏は、インドで輝かしい受賞歴をもつ実力派。コペンハーゲンのレストラン「noma」を経て、インドのラグジュアリーホテル「The Oberoi」や「AMAN」でスーシェフを務めた腕で、自在にスパイスを操り、独創的なインド料理を生み出しています。
また、ひとつ上の階のバーには開放的なテラス席も。食後はスパイスがきいたオリジナルカクテルで余韻を楽しんで。
オリーブオイルでソテーしたジューシーなホロホロ鳥をバターチキンソースに絡めて。ディナーコース「Spice Trail」より「王族」がテーマのひと皿。
細長いバスマティライスの米粒がすっくと立った姿はもはや芸術品! 手間ひまかけ、じっくりと丁寧につくられたチキンビリヤニは、この店の代表的なメニュー。
ランチコース「Spice Journey」より『街路』をテーマにしたひと皿。「ゴルガッパ」などインドの各地域のストリートフードからインスピレーションを得た遊び心溢れる構成。クッションのようなユニークな器は、実は陶器。
ディナーコース「Incredible Spice」よりテーマ『現代』。伊勢エビのグリルに添えられたマンゴーカリーオランデーズソースが超絶美味!
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下では一部情報が変更となる可能性があります。公式HPなどでご確認ください。
※掲載したメニューは、すべて税込です。
店舗DATA
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SPICE LAB TOKYO
営業時間/11:30〜15:00(14:00 L.O.)、18:00〜22:30(21:00 L.O.)
※8/22までは17:30〜20:00(19:00 L.O.)
定休日/月曜休(祝日の場合は営業、火曜休に) - TEL:03-6274-6821
- 住所/東京都中央区銀座6-4-3 GICROS GINZA GEMS 10F
- PHOTO :
- 篠
- EDIT&WRITING :
- 田中美保、佐藤友貴絵(Precious)