「御歴歴(おれきれき)」って何?ビジネスに使える言葉?
明日、9月1日は『防災の日』です。
1923(大正12)年9月1日午前11時58分、関東地方マグニチュード7.9の大地震…『関東大震災』が襲った日です。この日を忘れることなく、災害への備えをしよう、と定められたのが『防災の日』です。みなさま、防災袋や備蓄食料の点検、近隣の避難所の確認など、ぜひともしっかりとご確認くださいね。
厳しく悲しい歴史を乗り越えた先人の努力によって、今の私たちの生活が成り立っている事にも、改めて感謝したいですね。
本日は「歴史」の「歴」という字にフォーカスした日本語クイズをお送りします。
【問題1】「御歴歴」って何?
「御歴歴(おれきれき)」という日本語の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んで下さい。
1:名士
2:名士たち
3:長老
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 2:名士たち です。
「御歴歴」とは、「身分や家柄の高い人々」を指す言葉です。
「そうそうたる顔ぶれ」と類似したニュアンスで、
「祝賀会には、この地域の御歴歴が勢ぞろいした。」というような使い方をします。
丁寧語ではありますが尊敬表現を含んでいるわけではなく、揶揄的に「ご立派な先生方」と言うような使われ方もする言葉ですので、使用シーンにはご注意くださいね。
…さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「歴と」ってなんと読む?
「歴と」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「疑念の余地がないほど確実であるさま」「身分や家柄・格式の高いこと」などの意味を持つ言葉です。
<使用例>
「その時間帯なら、私には歴としたアリバイがありますわ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 歴と(れっきと) です。
「歴」という字は「歴然」などの熟語に使用されるように「はっきりした」という意味があります。
この意味合いが「歴」の字単体で使用される言い回しで、最初は「れきと」と言われていたようですが、次第に「っ」が入って強調するような言い方になったようです。
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本日は、9月1日『防災の日』にちなんで、
・御歴歴(おれきれき)
という言葉の意味と、
・歴と(れっきと)
など、「歴」という字の入った日本語についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱