ドイツ人は朝食をナイフ一本で食べると言っても過言ではありません。ロベルト・ヘアダーは、刃物の名産地ドイツのゾーリゲンのメーカーです。

ロベルト・ヘアダー オールドジャーマン ブレックファーストナイフ オリーブウッド/[大:刃渡り11㎝]¥5,100・[小:刃渡り9.5㎝] ¥4,400・プラムウッド/[大]¥3,800・[小] ¥3,400・ビーチウッド/¥3,200(すべて税抜)
ロベルト・ヘアダー オールドジャーマン ブレックファーストナイフ オリーブウッド/[大:刃渡り11㎝]¥5,100・[小:刃渡り9.5㎝] ¥4,400・プラムウッド/[大]¥3,800・[小] ¥3,400・ビーチウッド/¥3,200(すべて税抜)

仕事で仲よくなったドイツ人の家族の家では、何泊もして、朝食を囲みました。

ドイツ料理にいい噂は聞かないけれど、朝食は王様の食卓と呼ばれるほど豪華。何種類ものパン、チーズ、ハム、ソーセージ、ジャムが並びます。

朝食で気づいたのは、彼らの朝食は刃先の丸いナイフ一本で何でも済ませてしまうこと。朝食のパンはブロートヒェンと呼ばれる小さな丸パンがお決まりですが、ザクザクと横に切り込みを入れて、そこにバターやチーズ、そしてレバーブルスト、ブラッドブルストなど、やわらかなペーストを削り取って挟みます。



ロベルト・ヘアダーのナイフ
ロベルト・ヘアダーのナイフ

チーズやペーストをすべて一本のナイフで、どんどん自分のお皿に取り寄せていく。盛り合わせられたハムは、ナイフの刃先で引っ掛けて上手に剥がす。その手つきに、箸の国とは違う食文化を感じたものでした。薄くしなる刃なので、パンに何かを塗るのに適するようにできています。

今は一般的なカトラリーナイフで済ませてしまうようですが、かつては寒かった冬の朝食、硬くなったレバーブルストやバター、ラードのような脂肪の塊を、ナイフでえぐるように食べたのだそうです。道具の国・ドイツでは朝食専用のナイフが生まれたのです。 

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この記事の執筆者
早稲田大学文学部卒業後、インテリア専門誌『室内』に入社。独立後は住まい、暮らし、インテリア、デザインの分野で編集執筆、セミナー活動を行う。取材で訪ねた住宅とキッチンは300件以上。海外のキッチンとインテリアの取材も多数。大人の女性が本当に欲しいキッチンとインテリアを考える、専門ムック&ウエブマガジン『REAL KITCHEN&INTERIOR』(小学館)で活躍中。 好きなもの:フィギュアスケート観戦、泡の出るお酒、おいしい食べ物、焼き鳥、キッチンとインテリアに関わるもの&こと、シンプルだけど形のいい服、ノーメイク、三毛猫、アストラッド・ジルベルト、ドイツ、イタリア、北欧、ひとりで過ごす時間、颯爽と歩くこと
公式サイト:REAL KITCHEN&INTERIOR
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クレジット :
文/本間美紀