身長156cmのインテリアエディターDが、おすすめのアイテムを実際に体験しながらレポートする本連載。2回目の登場となるイタリアン家具ブランド「デパドヴァ(De padova)」から、シンプルだけど程よくクラシック、置くだけでインテリアをシックに格上げしてくれるソファを前後編でご紹介します。
【関連記事:コンパクトなのに包まれてる感がスゴイ!ひとりがけソファ「デパドヴァのトンド」でリラックス】
昨日公開した【前編】に続き今回は、ほんのり甘いのにハンサムな印象が魅力の一人がけ「アルベルタ」をピックアップ。
体のカーブがふとした瞬間に見え隠れするシルエットの上質でシンプルなニットをまとっている女性のように、ほんのりフェミニンでハンサムな印象の「アルベルタ」。オーソドックスなスタイルなのにどこか今っぽい抜け感があるので、ミニマルなお部屋に華を、愛着のあるものでいっぱいのお部屋には静かな陰影を添えてくれるデザインです。
「大きなソファは置けない」「シンプルにしたけど何か物足りない」「自分の中にあるフェミニニティを満たしたい」…そんな方にぴったりの一人がけソファ。選び抜いた相棒のような一脚と共に歳を重ねてみたいと思う気持ちを叶えてくれる「アルベルタ」の魅力を、さまざまな角度からレポートします。
程よいボリューム感が見慣れた部屋にムードを作り出す「アルベルタ」
日本のインテリアにもすんなりなじむ「アルベルタ」は、クラシックなのにシンプル。そんな相反する魅力を兼ね備えたデザイン。優美なカーブはクラシックを感じさせ、ベルベットのしっとりとした質感はフェミニンな味付けを空間に添えてくれます。
一方でスックと立ち上がるような縦長の印象を作り出す座面と本体の繋がり方や、彫り込むことでほっそりと見える木脚などのディテールをはじめ、考え抜かれたプロポーションとボリュームの効果でインテリアを端正に格上げしてくれるのです。
ふくらはぎまで柔らかさを享受できる唯一無二のかけ心地
アルベルタの座面クッションは、前面をカバーするように大きく90度曲がっています。そうすることで、本体と座面クッションが一体化しているように見え、シンプルな印象にまとまっているのです。また、その垂れ下がった形状の効果で、ふくらはぎまでフェザー100%の柔らかさを享受できるのも大きな魅力のひとつと言えます。
そして、エラが張ったような形状の背クッションも、「囲まれ感」があり落ち着きます。数多くのソファに座ってきましたが、この感覚は初めての心地よさ!
家に帰ったときに、こんな椅子が待っていたらどんなに素敵なことでしょう。寝る前のちょっとした時間に日記をつけて自分に向かい合ったり、好きな人の声を聞いてみたくなったりするような、柔らかい心持ちにしてくれる極上のソフトランディング。そういった時間を演出してくれるためにデザインされたのだと、胸が高まります。
「アルベルタ」を生んだフランス人デザイナー、フィリップ・ニグロ
1975年フランス、ニース生まれ。エコール・ブール国立工芸学校卒業後、巨匠デザイナーとして知られるミケーレ・デ・ルッキのアシスタントとして世界の一流ブランドとコラボレートし、99年に独立。これまでに主なクライアントとしてデパドヴァ、リーン・ロゼ、フォスカリーニにエルメスなど有名ブランドや一流メゾンと仕事をしています。
ともに仕事をするメーカーの「サヴォアフェール」を大切に、国内外の職人技とのコラボレーションなどさまざまな規模での作品作りに熱心に取り組んでいます。2014年メゾン・エ・オブジェ「デザイン・オブ・ザイヤー」受賞のほか多数の受賞歴があり、世界のミュージアムにいくつかの作品が収蔵されている注目のデザイナーです。
以上、イタリアの家具ブランド「デパドヴァ」から、一人がけソファ「アルベルタ」をご紹介しました。ぜひショールームに足を運んで、全身で心地よい世界観とかけ心地を味わってみてくださいね。
※掲載した商品の価格は、税込です。
※新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下では一部情報が変更となる可能性があります。公式HPなどでご確認ください。
問い合わせ先
-
エ インテリアズ|ボッフィデパドヴァ東京
営業時間/10:30~19:00
定休日 毎水曜日・日曜日
TEL:03-6447-1451 - 住所/東京都港区南青山4-22-5
※現在、予約制でのご案内となっております。
関連記事
- “キューバチェア”こと「MG501」さえあれば、屋外でも屋内でも極上のおひとり様時間は作れる!「カール・ハンセン&サン」の名作チェア【後編】
- 世界で最も売れている椅子“Yチェア”こと「CH24」が愛され続ける理由|「カール・ハンセン&サン」の名作チェア【前編】
- 心地よく揺れる葉っぱのようなデザインで大人気!「ロダ」の「レイズ ロッキングチェア」|「アルフレックスジャパン」で椅子探し【後編】
- 抱きしめられるような座り心地で人気急上昇中!新作ダイニングチェア「ニーナ」|「アルフレックスジャパン」で椅子探し【前編】
- 「デザインショップ」で選ぶ名作家具【後編】|部屋が狭くてもテーブルは大きい方が広く暮らせる?!フィンランドの名品「91 テーブル」
- TEXT :
- 土橋陽子さん インテリアエディター
公式サイト:YOKODOBASHI.COM