【目次】
プロフィール
名前:ジャクリーン・リー・ブーヴィエ・ケネディ・オナシス
生年月日:1929年7月28日
没年月日:1994年5月19日
出生地:アメリカ ニューヨーク州
身長:170cm
資産家の令嬢として生まれ育ち、23歳の頃、パーティでケネディ家の御曹司ジョンに出会い、24歳で結婚。ジョンが第35代アメリカ合衆国大統領に就任している1961年から63年までの間、ファースト・レディであった。ジョンの死後、1968年にギリシャの実業家アリストテレス・オナシスと再婚。アリストテレスの死後は、編集者としてのキャリアを歩んだ。
20代のファッション13選
まず最初に、ジャクリーンの20代の頃のファッションをお届けします。今でもファッションアイコンとして語り継がれる彼女のエレガントな着こなしは、この頃から頭角を表していました。
1951年9月:細ベルトでエレガントに誘導
結婚前の、22歳のジャクリーン。細ベルトを投入したことで、エレガンスなムードを助長しています。隣は、妹のリー・ラジヴィル。
1953年:史上最も有名なウエディングポートレートの一つ
24歳のときに、ジョン・F・ケネディ上院議員と結婚。着用したのは、ファッションデザイナーのアン・ロウが手掛けたウエディングドレス。オフショルダーデザインで美しいデコルテが強調されている分、潔く首元、胸元はノージュエリーで。
実際の結婚式では、小粒のパールネックレスを足してクラシカルな佇まいに。
1953年:セットアップでストレスフリーに
ジョンの弟ロバートと、その妻エセルとビーチにて。70年近く前の写真ですが、今のムードにマッチするようなストレスフリーなシャツ×パンツのセットアップ姿が素敵です。
1953年:ヴァケーションルックとしてぴったり
マサチューセッツ州にある、ケネディ家の別荘にて。ノースリーブのシャツにショートパンツ、そして麦わら帽で可憐にきめたジャクリーン。ヴァケーションにぴったりな軽快な着こなしです。
1953年6月:ワンピース水着で過ごすひととき
クラシカルな表情のワンピース型水着は、ボタニカル柄を選んで華やかに。
1953年6月:カラー×カラーが新鮮
淡いイエローのノースリーブシャツに、ピンクのボトムを合わせ幸福オーラを放って。ルージュのカラーをスカートのカラーとリンクさせているさりげないテクニックにも注目。
1953年6月:少量の黒とパールで気品を宿す
淡いライラックのワンピースに、黒のベルトとパンプスを合わせきりりと引き締め。パールネックレスが、エレガンスを後押ししています。
1954年4月:可憐なドレスをまとって
美しいデコルテが際立つ、オフショルダーのドレスをまとって。グローブとプリーツハットが視線を奪うような可憐さを引き立てます。
1954年10月:デザイン性の高いジャケットを活用
義父と。ウエストがきゅっと絞られた構築的なダブルジャケットは、襟先のリボンが好アクセントです。
1955年5月:小花柄とパールで華やぐ
愛らしい印象の小花柄ドレスは、深めのVネックでエレガンスを両立。パールネックレスとピアスが、華やかさを際立てます。
1955年10月:レザーグローブで凛とする
ビッグカラーのジャケットとタイトスカートのスーツスタイルに、レザーグローブを足すことで凛とした出で立ちに。
1959年7月:小物テクが光るワンピーススタイル
ヘルシーな肌見せスタイルが楽しめるノースリーブの膝丈ワンピースを、グローブ、ハット、パールジュエリーでトッピング。
30代のファッション21選
ファースト・レディとして世間から注目された2年間、最愛の夫の死、そして再婚…。激動の30代を過ごしたジャクリーンは、いつでもエレガントな姿で世間の前に姿を見せていました。
1960年:淡いグリーンとパールが共鳴
淡いグリーンのワンピースをまとったジャクリーン。優しいピンクのルージュとパールイヤリングがよくマッチしています。
1960年:ボリュームヘアでグラマラスに
淡いカラーがイノセントな雰囲気のベビーピンクセットアップに、あえてボリューミィなグラマラスヘア。このアンバランスさが洒落たムードを醸します。
1960年:エクリュ×ペールグリーンで聡明さを演出
エクリュのコートに、ペールグリーンの差し色。落ち着いた穏やかな色でまとめたことで、聡明な雰囲気が漂います。
1960年:ヴィヴィッドピンクを味方につけて
一目で華やかと伝わる、ヴィヴィッドピンクのパワーを味方につけて表情をパッと明るく。
1960年:スカーフをアクセントに
イタリアでの休暇中、ヴァカンスに寄り添う白のカプリパンツで颯爽と。チェック柄スカーフをヘアアクセサリーとして活用し、物足りなさを回避。
1960年:タートルニット×パールピアスが好作用
アウターが主役となる着こなしは、その他のアイテムのセレクトも重要。タートルニットとパールピアスを添えれば、クラシックな雰囲気が高まります。
1960年:赤と黒のコントラストできりりと
ケネディが大統領選への出馬表明をした際には、エネルギッシュな赤のコートをまといました。黒のインナーとグローブで、力強く。
1960年7月:花柄ワンピースにピンクを添えて
娘のキャロラインと共に、家族三人で。花柄のノースリーブワンピースに、淡いピンクのパンプスを合わせとことんフェミニンにきめました。
1960年:ポジティブオーラを振りまいて
フレッシュなオレンジのトップスに、ピンクのパンツを合わせポジティブオーラ溢れるカラーコーディネートを披露。
1960年8月:60sなムードたっぷりなワンピースを活用
フィット&フレアのシルエット、可憐なピンクのギンガムチェック。60sなムードたっぷりなワンピースには、パールネックレスを添えレディをひとさじ。
1960年11月:赤のワンピースを優雅に着こなす
ケネディの父と母と四人で。目を引く赤のワンピースは、三連パールネックレスと黒パンプスとの組み合わせで優雅に。
1961年3月:刺繍ドレスで絵になる
1961年1月にケネディが大統領に就任し、ファースト・レディとなったジャクリーン。ホワイトハウスで行われたレセプションでは、刺繍ドレスで華やかオーラを放ちました。
1961年4月:千鳥格子のセットアップできめて
千鳥格子柄が上品なスーツセットアップは、黒のパイピングがアクセント。さらにグローブやハットのエレガントな小物ででファースト・レディとしての貫禄を醸しています。
1961年12月:ベルトマークでメリハリ付け
それだけでコーディネートが完結するワンピースも、きゅっとベルトマークをしつつネックレスやスカーフを添えて洒落た雰囲気をアピール。
1962年3月:レオパード柄でスパイシーに
レオパード柄コートを主役にした、スパイシーな着こなし。グローブや小ぶりのハットなど、クラシカルアイテムを融合させ強さを中和しています。
1962年8月:街並みに合わせたカラーコーディネートを披露
アマルフィでの休暇中には、淡いラベンダーと白をまとって街並みに溶け込んでいました。スカーフを使ったヘアアレンジは、ジャクリーンのヴァカンスの定番のよう。
1963年1月:柔らかな色のドレスと意志を感じる眼差しで気品を醸す
国立美術館で行われた除幕式にて、ドレスアップ姿のジャクリーン。繊細な刺繍があしらわれた淡いライラックのドレスに、真っ白なグローブ。淑女と呼ぶに相応しい佇まいです。
1963年11月:白のスカートスーツに少量の黒を散らして
黄色の花束が映える、白のスカートスーツでテキサスに降り立ったジャクリーン。ベルトや帽子、バッグで少量の黒を散らし、白のシャープさを際立てました。
1965年5月:ホワイトルックでしなやかに
娘キャロライン、息子ジョン・ジュニアと。右の女性はエリザベス女王。ホワイトルックを黒小物で引き締め、しなやかにまとめていました。
1967年6月:Tシャツ×ジーンズのカジュアルルックも品良く
子供たちと乗馬を楽しむジャクリーン。Tシャツとジーンズというカジュアルな装いですが、ネイビーというカラーを基調としたことで品の良さが漂います。
1969年6月:ハイウエストの切り替えでスタイルアップ
40歳を目前に、白のミニドレスで颯爽と歩くジャクリーン。このときには既に、ギリシャの実業家アリストテレス・オナシスと再婚しています。
40代のファッション8選
ここからは、マチュアな魅力が溢れる40代の頃のファッションをお届けします。
1970年:ネイビーの装いにゴールドネックレスがよく映えて
メトロポリタン美術館から息子と出てくるところをキャッチされたジャクリーンは、ネイビーのシャツとパンツのセットアップで優雅にきめていました。ダークカラーの着こなしに、ゴールドのロングネックレスがよく映えます。
1970年:クラシカルなジョッキースタイルできめて
ジョッキー帽とブーツでクラシカルな姿を見せたジャッキー。淡いベージュと黒のコントラストが、今見てもお洒落です。
1970年9月:ネイビーとブラウンでシックに
ヒースロー空港に到着したジャッキーは、ネイビーのタートルニットに同色のウールコートを合わせていました。グローブとバッグはダークブラウンをセレクトし、シックなムードを上乗せ。
1974年:赤のシアードレスでチャーミングに
ギンガムチェック、赤、シアー素材… 今見ても古さを全く感じさせないドレスが、ジャッキーのチャーミングな笑顔を引き立てて。
1974年5月:エキゾチックなドレスと豊かなヘアスタイルがマッチ
エキゾチックな模様のブラウンドレスに、艶やかで豊かなダークブラウンのヘアがよくマッチしています。アイメイクは、ドレスの色を拾った薄いパープルシャドウをアクセントに。
1976年7月:モダンネックレスでシンプルが様になる
ネイビーのボタンダウンシャツと白ボトムスというシンプルな上下は、モダンなネックレスのおかげでスタイリッシュな雰囲気が高まります。
1976年7月:水玉もジャッキーの手にかかればあでやか
可愛らしい印象の水玉も、ジャッキーがまとえばこんなに大人の色香たっぷり。袖部分のシアー素材やフリルネックが過剰にならないのも、品の良いグレージュを選んでいるからこそ。
1977年:ゆったりセットアップは華奢な部分を強調して
身幅にゆとりのあるトップスとパンツのセットアップは、オフショルダーを選んで華奢なデコルテと肩周りを強調することでスタイルアップを実現。
50代のファッション4選
年齢を重ねるごとに、気品を増していくジャクリーン。50代という年齢が輝く装いに身を包んでいました。
1981年4月:ぱきっとした白とボリュームヘアで洗練された佇まいへ
アリストテレスの死後、編集者としてのキャリアをスタートさせたジャクリーン。この日は、ぱきっとしたシャープな白のジャケットに、トレードマークのボリュームヘアできめ、貫禄たっぷり。
1983年4月:豪華な装飾のベルトを主役に
黒トップスにコート、そして白ボトムスのシンプルな装いに、細かで豪華な装飾が施された太ベルトをあしらい、モダンな着こなしへと導きました。
1986年7月:淡い祝福カラーに包まれて
娘キャロラインの結婚式にて、義理の弟、エドワード・ケネディと。淡いカラーでまとめた着こなしが、全身で祝福を表しているよう。
1987年5月:パワーショルダーで意志ある表情へ
フェミニンなドット柄ジャケットは、パワーショルダーをセレクトすることで意志を感じさせる佇まいへ。グローブやジュエリーの小物がエレガンスを助長しています。
60代、晩年のファッション3選
最後に、60代、晩年のファッションをピックアップ。彼女は亡くなる直前まで、永遠のお手本となるようなエレガントな佇まいに身を包み、今もなお私たちを魅了しています。
1990年6月:白の装いと淡いメイクで柔らかく
60歳のジャクリーンは、白のジャケットに大きなパールイヤリングを合わせ食事会に出席。薄いアイメイクに優しいピンクのルージュが、柔らかなオーラを放ちます。
1993年5月:切れの良い白ルックとピンクメイクでハツラツと
圧倒的オーラを放つ白のルックでNYの街中を歩いていたジャクリーン。ピンクのチークとルージュが、白と相まってハツラツとした印象を授けます。
1994年4月:トレンチコート×スカーフのクラシカルアイテムを融合
亡くなるおよそ1ヶ月前に、恋人のモーリス・テンペルズマンとセントラル・パークにて。トレンチコートとスカーフというクラシカルアイテムの組み合わせは、淡いトーンでまとめシックに。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- EDIT&WRITING :
- 阿部芙美香