「磔刑」ってなんと読む?「いしけつけい」ではありませんよ!
明日、10月16日は、かの有名なフランス王妃、マリー・アントワネットの忌日です。
…つまり、フランス革命で、アントワネットがギロチン刑に処された日になります。
ところでみなさま、ギロチンが、実は、受刑者の苦痛を減らすために開発された道具であったこと、ご存知でしょうか?
ギロチンが登場する前は、斬首刑の際、刑の執行人の手際によって受刑者の苦しむ時間が伸びてしまう…という事も多かったらしく、「苦痛の時間を最短にする」という配慮によって考案された処刑具がギロチンなのだそう。
本日は「刑」という字の入った難読クイズをお送りします。
【問題1】「磔刑」ってなんと読む?
「磔刑」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「はりつけの刑」を意味する言葉です。
<使用例>
「十字架って、キリストの磔刑の象徴でもあるのよね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 磔刑(たっけい) です。
「磔」は「はりつけ」とも読みます。
十字架は、キリスト教文化では「キリストの磔刑」の象徴であり、キリストが人類救済のために行った自己犠牲を意味しています。現代ではアクセサリーの形状として定番化していますが、身に着ける際は意味を理解しておきたいですね。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「御刑」ってなんと読む?
「御刑」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:この熟語上の「刑」は「刑罰。また、罰の総称。」という意味の言葉です。
<使用例>
「悪い子には、御刑をしますよ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 御刑(おしおき) です。
「刑」という字の訓読みは「しおき」です。
「御刑(おしおき)」と言うと、現代のイメージでは、ちょっとしたイタズラに対して与える罰のようなイメージですが、
昔は厳密な刑罰を表現する言葉でした。
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本日は、10月16日、フランス王妃、マリー・アントワネットの忌日にちなんだトリビアと、
・磔刑(たっけい)
・御刑(おしおき)
などの言葉の読み方をおさらいいたしました。
もっとマリ―・アントワネットについて知りたい…という方は、ぜひ、こちらの記事もご一読くださいね。→「パンが無ければお菓子を食べればいいじゃない」。実はマリー・アントワネットの言葉じゃないんです!本当に言ったのは誰?
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『死刑執行人サンソン~国王ルイ十六世の首を刎ねた男』安藤正勝(株式会社集英社)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱