歌唱テクニックの「こぶし」って、漢字でかくとどんな字?わかりますか?
明日、10月17日は『カラオケ文化の日』という記念日です。
カラオケは日本で生まれて世界中に広まった文化ですので、海外でも「karaoke」など、日本の発音のままで通じる場所がほとんどです。
「カラオケ」という言葉の語源は、音楽業界用語で、「レコーディング時などに使用する、伴奏だけで歌唱の入っていない録音メディア」という意味で「空(から)っぽのオーケストラ」を意味しています。
…というところで、本日の1問目は、歌のジャンルに関する語源クイズです。
【問題1】「演歌」の語源って?
「演歌」の語源として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:政治活動時に歌う「演説歌」
2:祭の時に歌う「演舞歌」
3:芝居の中で歌う「演劇歌」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 1:政治活動時に歌う「演説歌」 です。
「演歌」は、明治時代の自由民権運動をきっかけに生まれた「演説歌(えんぜつか)」がルーツだと言われています。
「演説歌」は当時の政府批判を歌にしたもので、血気盛んな若者たちがそれぞれの主義主張を歌にのせ、街頭で演説の一部として歌っていたのだとか。…その後、時代を経て、次第に政治色が薄れていき、現在のようなバリエーションを持つジャンルに発展した、と言われています。
カラオケといえば、演歌は定番ですが、意外な語源に驚きますね。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】歌唱法「こぶし」の漢字表記は?
主に演歌や浪曲、民謡で用いられる歌唱法「こぶし」の漢字表記として正しいものを、以下の選択肢の中から選んで下さい。
1:拳
2:小節
3:小伏
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 2:小節 です。
「小節(こぶし)」とは、「楽譜には表記されない装飾的な細かい節(ふし)回し」を意味する言葉です。演歌というと、拳をにぎりしめて歌うようなイメージがありますが、「節回し」を表現する言葉なのです。
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本日は、10月17日、『カラオケ文化の日』にちなんで、
・演歌(えんか)の語源…演説歌
・歌唱法の「こぶし」=「小節」
など、「日本の歌」にまつわる日本語トリビアをお届けしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』(株式会社小学館)/ニッポン放送 NEWS ONLINE/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱