「楚蟹」ってなんと読む?「そがに」ではありません。どんな蟹?

明日・11月6日は、松葉蟹と越前蟹の漁の解禁日です。

北海道など、北陸よりも北日本では、すでに2021年の蟹漁が解禁されていましたが、いよいよ全国的に蟹漁解禁…ということで、食べ比べなど、楽しみにされている方も多いのでは?

…というところで、本日1問目のクイズです。

【問題1】「楚蟹」ってなんと読む?

「楚蟹」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「松葉蟹(山陰地方)」「越前蟹(北陸地方)」などは水揚げ地域による呼び名で、どちらも、蟹の種類としては、この蟹を指します。

<使用例>

「毛蟹もおいしいけれど、私は、身に食べ応えのある楚蟹が一番好きだわ。」

読み仮名5文字です。
読み仮名5文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 楚蟹(ずわいがに) です。

こんな字を書くのですね。
こんな字を書くのですね。

「楚」という字には「いばら」という意味があり、「ずわい」には「木の枝」という意味がありますので、「枝のように細長い脚部を持つ蟹」という意味の名である、という説が有力です。

さて、2問目に参りましょう。

【問題2】「間人蟹」ってなんと読む?

「間人蟹」の、正しい読み仮名をお答えください。

ヒント:「間人」は京都の地名で、「間人蟹」はここで水揚げされる、『幻の蟹』とも呼ばれる、ブランド楚蟹の呼び名です。

読み仮名5文字です。
読み仮名5文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 間人蟹(たいざがに) です。

難問でしたね!読めましたか?

「間人蟹(たいざがに)」の産地・間人(たいざ)は、京都府北部、京丹後市丹後町にある地名です。

「間人」と書いて「たいざ」と読むのは、なぜなのでしょうか?

間人(たいざ)は、その昔、聖徳太子の母・間人(はしうど)皇后が、戦乱の際に身を寄せた場所と言われており、現在でも「間人(はしうど)皇后ゆかりの碑」がたてられています。

間人(はしうど)皇后は都へ戻る際、この地の人々への感謝として、自らの名前である「間人(はしうど)」を地名として贈ったのだとか。

村の人々はありがたく拝受したものの「地名として皇后の名を呼び捨てにする形になっては恐れ多い」と考え、「皇后がこの地から退座(たいざ)なさったこと」にちなんで「間人(たいざ)」という地名にしたのだそう。

間人(たいざ)という地名の由来は、感謝と敬意にあふれているのですね。

この地で水揚げされる、味や品質など、すべてにおいて最上級、と言われる『幻の蟹』こと「間人蟹(たいざがに)」、ぜひ頂いてみたいものです。

***

本日は、11月6日、北陸と山陰の楚蟹漁解禁日にちなんで、

・楚蟹(ずわいがに)

・間人蟹(たいざがに)

などの読み方をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『Jタウンネット』ウェブサイト/『織田文化歴史館』ウェブサイト/『ファーストモータースマグ』ウェブサイト
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ILLUSTRATION :
小出 真朱