発売後にたちまち重版!白洲次郎・正子夫妻の長女、牧山桂子さんご自身が「旧白洲邸 武相荘」を舞台に、四季折々の着こなしを紹介
白洲次郎・正子の長女がつづる「装いのプリンシプル」武相荘、おしゃれ語り
今なお、その生き方に憧れる人が多い白洲次郎・正子夫妻。ふたりの長女である牧山桂子さんが、一家が暮らした「旧白洲邸 武相荘」を舞台に、四季折々の着こなしを披露、語り下ろした連載が一冊の本にまとまりました。
2019年より雑誌『Precious』にて連載していた「牧山桂子の女のたしなみ・身だしなみ」は、まさにプレシャス世代の理想ともいうべき牧山さんの季節に合った着こなしや白洲夫妻の逸話、ファッション論など、読み応えたっぷりの内容に、毎回大好評の人気企画となりました。
今回は、この連載に、牧山さんが長年愛用するアイテムを盛り込んだふたつのコラムもプラスしての、充実した内容となっています。待望の書籍化となる本の内容について、詳しくご紹介します。
1940(昭和15)年、白洲次郎・正子夫妻の長女として東京に生まれる。2001年10月、白洲夫妻が暮らした東京都町田市能ヶ谷(のうがや)の自宅を「旧白洲邸 武相荘」として公開。著書に『次郎と正子 娘が語る素顔の白洲家』(新潮社)、『武相荘のひとりごと』(世界文化社)などがある。
口絵は四季折々の武相荘と、季節に合った牧山桂子さんの着こなしを紹介
口絵部分では、豊かな自然に囲まれた「武相荘」での四季折々の風景と、季節に合った牧山桂子さんの着こなしをまとめて掲載。季節感が薄らぐ現代において、その移ろいと共におしゃれをすることの楽しみを思い出させてくれる内容となっています。
左/トレンチコートは、かつてジャン=ポール・ゴルチエとイトーヨーカドーがコラボしたアイテム。写真では見えないが、中に着ているのは「ミッソーニ」、スカーフは「エルメス」、黒のパンプスは「ジョルジオ アルマーニ」。※掲載の商品は私物となります。問い合わせはご遠慮ください。
右/冬から半年間も花を咲かせてくれることから、白洲正子さんもこよなく愛した椿は、武相荘で最も多い花木。白椿の花を切る桂子さんは「ザ・ノース・フェイス」のアウターに、「武相荘」オリジナルのグレースエットをインナーに。
春夏秋冬の29のスタイルを、美しい写真と読み応えのあるエッセイとともに
白洲正子さんがおそらく1970年代にオーダーしたという、「サンローラン」のオートクチュールのコートを着こなす牧山桂子さん。ただコーディネートを見せるだけでなく、エッセイに織り込まれた服の見方、おしゃれの考え方、そして白洲次郎・正子夫妻のエピソードも必読です!
牧山さんが愛する小物と、着物についてのコラムも
デザインの凝った服よりも、シンプルな服に小物で表情を添えるほうが好きという牧山桂子さんの小物術をコラムで紹介。ほかに祖母、母、桂子さん3世代の着物をコーディネートしたコラムも。おしゃれをすることの楽しさを思い出させてくれます。
このほかにも、長女だからこそ知りうる白洲次郎・正子夫妻のチャーミングなエピソードをはじめ、母・白洲正子さんがオーダーしたというオートクチュールや、着物、古代ガラスのアクセサリーに、父・白洲次郎さんのヨーロッパ土産である「エルメス」のバッグなどが続々と登場!
年月を重ねても決して輝きを失わない名品とともに、現代の「シャネル」や「ミッソーニ」、言わずと知れたプチプライスのアイテムまでを自在にミックスさせる牧山さんのコーディネート術は圧巻! 融通無碍な牧山さんのおしゃれは、プレシャス世代には特に学べるポイントが盛りだくさんで、見応えたっぷりです。
牧山さんの豊かな経験から醸し出されるセンス溢れる着こなし、信条(=プリンシプル)に支えられた暮らしぶりは、おしゃれをすることの本当の意味や喜びを、改めて気づかせてくれます。
2021年も残すところあとわずか。来る2022年に思いを馳せながら、これからをどう生きていきたいのか、じっくり考えたくなる一冊になっています。ホリデーシーズンを前にご自身に、そして大切な方への贈り物にも、ぜひいかがでしょうか?
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- 浅井佳代子(人物)、横田紋子(書籍/小学館写真室)