「揚句」ってなんと読む?「ようく」ではないですよ!会話でも出る言葉です!
明日・11月21日は『フライドチキンの日』という記念日です。
1970(昭和45)年、世界中に店舗を持つファーストフード・チェーン『ケンタッキー・フライド・チキン』の日本第一号店がオープンした日にちなんで制定されました。
「ケンタッキー」と言えば、米国の地名よりもまずフライドチキンをイメージするほど、日本国内ですっかりお馴染みですよね?地域によって「ケンタ」「ケンチキ」など、さまざまな略称もあるようです。
本日は「揚」という字の入った、読めそうで意外と間違いの多い読み仮名クイズをお送りします。
【問題1】「鷹揚」ってなんと読む?
「鷹揚」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「(鷹が悠然と空を飛ぶように)小さなことにこだわらず、ゆったりとして上品なさま。」という意味の言葉です。
<使用例>
「あの人は抜け目ないところがあるから、あまり鷹揚な構えで対峙すると、足をすくわれてしまうわよ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 鷹揚(おうよう/ようよう) です。
「鷹」という字の音読みは「オウ」と「ヨウ」があり、「鷹揚」は「おうよう/ようよう」どちらで読んでも正解ですが、現代は「鷹揚(おうよう)」と読むのが一般的です。
「オウヨウに構えている」と耳で聞くと、会話の文脈もあって意味はわかる…という場合でも、
「鷹揚」という漢字表記を見ると「あの言葉ね」と結びつかず、正しく読めない…というケースがあるようです。「鷹(たか)」という読み方のイメージが強いせいかもしれません。
「鷹揚(おうよう)」(または、ようよう)、お間違えのないように。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「揚句」ってなんと読む?
「揚句」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「連歌・俳諧で(五七五七七の)最後の七・七の句。」「~をしたすえ。結局。」などの意味を持つ言葉です。
<使用例>
「こんなに頑張った揚句に収穫無し?いいえ、このままでは終われないわ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 揚句(あげく) です。
「~したあげく」と、口語でもしばしば使う言葉ですが、漢字表記だと、音読みの「揚(ヨウ)」ばかり連想してしまい、なかなかピンと来なかった…という方もいらっしゃるのでは?
「揚句(あげく)」は、熟語の先の字を訓読み、後の字を音読みする、ちょっと変則的な「湯桶読み(ゆトウよみ)」なので、気づいてしまえば簡単なのに、意外と読めそうで読めない…という事が起こりやすいのです。
「揚句(あげく)」、語源が連歌・俳諧の句から来ている、というところも、ちょっと意外で面白い日本語ですよね。
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本日は11月21日『フライドチキンの日』にちなんで、「揚」という字の入った、読めそうで間違いやすい言葉
・鷹揚(おうよう/ようよう)
・揚句(あげく)
などの読み方を、改めておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:日本KFCホールディングス株式会社ウェブサイト/『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『精選版日本国語大辞典』(株式会社小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱