「雪崩」ってなんと読む?「せつほう」ではありません。よ~く見ましょう!
明日・11月22日から、二十四節気の「小雪(しょうせつ)」に入ります。
冬の訪れを感じる「立冬」を過ぎ、
雪が舞う日もあるけれど、まだそれほど多くなく、冬の入り口…というイメージの時期が「小雪(しょうせつ)」になります。11月前半は比較的暖かい日々でしたが、今冬は急に寒くなる、という予報も出ていますね。防寒具を用意して備えましょう。
本日は「雪」という字の入った難読クイズをお送りします。
【問題1】「雪崩」ってなんと読む?
「雪崩」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:たぶん、読み仮名がふられた状態でご覧になったことのある言葉ではないでしょうか?
<使用例>
「こんな時に雪崩でも起きたら、私たちはひとたまりもないわよ…。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 雪崩(なだれ) です。
「雪崩(なだれ)」は、熟語に意訳的な読みをあてる「熟字訓(じゅくじくん)」の読み方で、「雪」という字単体で「な」と読む例は、他にありません。非常に難しい読み方、という事になりますが、文学やニュースなどでもひらがなに開いて書かれることは少なく、「雪崩(なだれ)」の読み仮名がふってある状態で、皆様、一度は見かけていらっしゃるでしょう。今回のクイズでは、漢字だけでも読めたでしょうか?
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「雪垂」ってなんと読む?
「雪垂」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「 木の枝や軒先から雪が落ちること。また、その雪。」という意味の言葉です。
<使用例>
「昨夜は、雪国の雪垂の動画を見つけて、何時間も見入ってしまったわ…。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 雪垂(ゆきしずり) です。
「垂」という字は「垂れる(たれる)」のほか、「垂れる(しだれる)」とも読みます。後者の音変化なのか、雪が落ちることに対してのみ「垂る(しずる)」「垂り(しずり)」などの読み方をするようです。
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本日は、明日・11月22日以降の暦(こよみ)・『小雪(しょうせつ)』にちなんで、「雪」という字の入った難読熟語から、
・雪崩(なだれ)
・雪垂(ゆきしずり)
などの読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:国立天文台ウェブサイト/『精選版日本国語大辞典』(株式会社小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱