「作務衣」ってなんと読む?「さくむい」ではありませんよ!
明日・11月25日は、『OLの日』という記念日です。
「働く女性」を意味する言葉として広く定着している「OL(オフィス・レディ)」という呼称が、
もともと1963(昭和38)年のこの日に発売された週刊誌上で、記事として取り上げられていた事にちなみ、後年の1994(平成6)年に制定されました。
「office」という言葉は、会社の社屋内を指すようなイメージも広まっておりますが、もとは「事務作業を行う部屋」を指した言葉です。
…ということで本日は「務」という字の入った、読めそうで意外と読めない熟語のクイズをお送りします。
【問題1】「作務衣」ってなんと読む?
「作務衣」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:もとは「禅宗寺院での僧の作業着。」ですが、上下に分かれた作業しやすい和服(上は筒袖で打ち合わせを紐で結ぶ形。下はズボン型で裾をしぼる形。)として、現在はさまざまなシーンで好んで着用する方がいらっしゃいます。
<使用例>
「趣味で陶芸を始めたの。気分を盛り上げるために作務衣も買ってしまったわ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 作務衣(さむえ) です。
正式な日本語としては「作務衣(さむえ)」が正解ですが、専門店など「さむい」という呼称でもOK、としている例があるようです。しかし、複数の辞書に「作務衣(さむえ)」のみ記載されていますので、こちらで覚えておいたほうが無難でしょう。
現在では、和食屋さんのユニフォームとして使用される例や、例文のように、風流なご趣味や制作作業時に着用される方も多いので、「作務衣(さむえ)」という呼称はインプットしておきたいですね。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「役務」ってなんと読む?
「役務」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「公的な仕事。また、他の人のために行う労働。」という意味の言葉です。
<使用例>
「この企画を成功させるという役務を、何よりも優先したいと思います。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 役務(えきむ) です。
「役」という字は「やく」と読む例が多いものの、「役務(えきむ)」です。
簡単な字ほど、誤読に気づきにくいものです。正解できなかった方は、要注意の単語として、しっかりとインプットしてくださいね。
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本日は、明日・11月25日『OLの日』にちなんで、「office=事務所」の「務」という字にフォーカスし、
・作務衣(さむえ)
・役務(えきむ)
など、読めそうで意外と間違いの多い熟語の読み方を、改めておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱