デスクワークではつねにパソコンと向かい合い、書類に目を通す。さらに移動中はスマートフォンを見続けているので、私たちは常に近いところばかり見ている状態。実はこれが眼精疲労や自律神経のバランスを乱してしまうのですが、このことが脳疲労と大きく関わっているのだとか。

目からの情報は脳で処理をするので、目を使い過ぎれば脳は疲弊してしまいます。「飽きた」「疲れた」「眠い」と感じるならば、それは脳疲労のサイン。放っておくと判断力が鈍りますし、自律神経にも悪影響を及ぼし、体調不良につながります。サインを感じたら、できればすぐに休息を取るべきなのですが、仕事中だとそうも行かないことが多いですよね。

そこで、エイジングデザイナーの村木さんが教えてくれるのが、脳疲労、眼精疲労をケアする「頭皮こすり上げ」マッサージです。

耳上から頭頂部に向かって、頭皮をこすり上げるようにマッサージするのですが、これによって目の疲れがスッキリして脳疲労もケアできるので、休憩時間にぜひやってみてください。12秒行えばOKですが、疲労が溜まっている人は、長めに行いましょう。

■耳上から頭頂部に向かってこするようにマッサージ

右手を軽く広げて指の腹を使い、小刻みにジグザグさせながら頭皮を優しくこするようにマッサージを。右の耳上から始まり、頭頂部を越えたあたりまで行いましょう。これを6回繰り返します。左側も同様に行ってください。

耳上から頭頂部に向かってこするようにマッサージ
頭皮を痛めないように、気持ちいいくらいの圧で行ってください。目をつぶって行うと、情報を遮断し休息できるのでより効果的です。

髪がちょっと逆立つくらい、頭皮を持ち上げるようにしながらマッサージを。ヘアスタイルがちょっと乱れますので、終了後は手ぐしやブラシで整えましょう。

頭頂部に向かってマッサージしている様子
このマッサージによって、毛が少し逆立つので、ふわっと立ち上がるという利点も。

【まとめ|12秒で脳疲労がスッキリしてやる気復活!「頭皮こすり上げ」マッサージ4か条】
1.  パソコン作業やスマートフォンに熱中している状態は、眼精疲労だけでなく脳疲労も引き起こす。
2.「飽きた」「疲れた」「眠い」と感じるならば、脳疲労のサイン。
3.脳疲労を放っておくと、自律神経のバランスに悪影響を及ぼし体調不良にも。
4.休憩中、たった12秒でできる「頭皮こすり上げ」マッサージがおすすめ。

以上、「12秒で脳疲労がスッキリしてやる気復活!『頭皮こすり上げ』マッサージ」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は11月27日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手ステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。最新刊は『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)。 そしてご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。Instagram
 
体験者:武田宏美さん
(39歳・音楽配信サービス会社勤務)
「疲れたー、と感じたときにこのマッサージを行うと、ぼんやりとしてしまった頭がスッキリ!目がパチッと開く感覚です。片手できるマッサージなので作業しながらでも行えますが、やはり目を閉じて、しっかりと休憩しながら行ったほうがより効果を感じますね。やる気がダウンしたときの良い解決法を教えてもらえました」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子