品格は容姿やスタイルの美しさとは異なり、雰囲気からあふれるオーラのようなものです。魅力的な女性を目指すためには、品格を磨く努力をおろそかにはできません。

そこで、カリスマメンタルコーチとして活躍するワタナベ薫さんに、品格を高めるうえで大切になる思考のコツを4つ教えてもらいました。ぜひ習慣にして、自分をアップデートしていきましょう。

■1:「嫌いな人の嫌いなところ」と向き合う

品格の向上につながるかも

何が原因という訳でもなく、どうしても好きになれない人っているものですよね。誰かを嫌いだと思ったときは、逆に自分を高めるチャンス。なぜ嫌いなのか、しっかり向き合うことが大切になるようです。

「たとえば、義母から孫の教育について細かく口出しされて、気分がいい人はいないですよね。では、なぜ不快に感じてしまうのでしょうか? それは、自分の自由意思を否定されるからにほかなりません。自分のやり方があるのに認めてくれない、さらに自由意思を奪ってコントロールしようとすることに対して、嫌悪感を抱いてしまうのです」

もうひとつは、自分にとって欠点だと感じている部分と類似の性質を持つ人への”同族嫌悪”も、無視できないと言います。

「『なんとなく嫌い』と感じることは、潜在意識からのメッセージです。言語化できない感覚をスルーするのではなく、きちんと受け止めることが大事。もちろん、嫌いな相手と離れられるものなら離れた方がいいですが、会社や親せき関係が絡むとそうはいきません。どうしても付き合わないといけない場合は、品格の向上につながると前向きに捉えましょう」

嫌いだからといって、悪口を挙げ連ねては、品位を損ねてしまうだけ。嫌いな人の嫌いなところに向き合いながら、あえてポジティブに振る舞うことがポイントになるとのこと。

「嫌いだと思うと心が閉じた状態になり、自然と相手にも伝わって距離が開いてしまうもの。そこで、『○○さん、おはようございます!』と名前を呼んでから、笑顔で挨拶してみましょう。こうすることで、相手を承認しているというメッセージとともに、心を開いて接していることを暗黙のうちに伝えることができ、距離も縮まるはずです」

■2:「他人の思考は十人十色」と受け入れる

他人をコントロールしようとしてはいけない

相手が自分の価値観に共鳴してくれなかったり、逆に相手の考えや行動が理解できなかったりすると、イライラしてしまいますよね。そうした負の感情が澱のように溜まっていくと、エレガントなオーラとは相反する、ネガティブオーラが染みついてしまうかもしれません。

そこで、ポイントとなるのは「ひとりひとり思考がまったく異なる」ということを受け入れることだと言います。

「『普通こうするよね?』『普通そうはならないよね』といった言葉が口癖になっていませんか? それは、自分の常識が世界共通の常識だと思っているがゆえの発言かもしれません。100人いれば100通りの思考があると頭でわかっていても、自分の常識がスタンダードだと凝り固まった考え方が、普通という言葉に集約されてしまうのです」

それにより、自分が考える普通にがんじがらめになり、気品から遠のいてしまうのです。そして身近な人にほど、その常識を押し付けようとしてしまうもの。

「たとえば、道ですれ違うだけの人に、自分の価値観を理解してほしいとは思いませんよね。かたや家族や恋人には、価値観を受け入れてほしいと願ってしまいます。それは、身近な相手だからこそ、自分の思い通りにコントロールして、自分を楽にしたいからです。楽に生きる方法は、他人をコントロールしないこと。そして、ニュートラルに生きている人には、自然と落ち着きと品格が備わります」

■3:むやみに人の言葉を信じない

偏った言葉は気にしない

誰かのちょっとした言葉に気持ちが左右されてしまうこと、ありますよね。しかし、芯のある女性は簡単に心を乱されないものです。

「どんなに信頼している人の意見でも、その人の感性や経験に基づく独自のフィルターを通した結果です。たとえば、SNSで悪口や否定的な意見を書き込まれても、気落ちする必要はありません。それは、一方的な意見であり、とても偏った言葉だからです」

かく言うワタナベさんも、かつては他人の意見に一喜一憂していたそう。

「私も、人の顔色を窺って生きていた時期はありました。でも、すごく疲れてしまって、解放されたいと思っていました。それから、人の評価は気にせず嫌われてもいいという心意気で生きようと思ってから、強くなりました。それは、批判だけではなく、褒め言葉とて同じこと。むやみに人の言葉を信じないことで、目に見えない束縛から自由になり、代わりに凛とした品格を手に入れることができるはずです」

とくにママ友などのグループで行動している人にこそ、こうした心構えを意識してほしいと言います。

「グループになればなるほど、必ず強い意見の人が現れて、その人の考えに流されてしまいがちです。自分の芯がないと、その権威の陰に引きずり込まれてしまいます。しかし、自分に確たる自信があれば、気持ちまで引きずられることはないはずです。そのためにも、積極的に視野を広げることが重要。映画を観たり、読書をしたりと感性を磨くことが大切です」

■4:胸を開いた「美姿勢」で輝くオーラを出す

背筋を伸ばしてみよう

思考のコツだけではなく、品格を感じさせる立ち居振る舞いもまた重要なポイントです。なかでも、胸を美しい姿勢は輝く気品を演出してくれます。

「パソコン仕事や歩き方の癖で、猫背になっている人も多いかもしれません。そうした習慣を変えるには、急がば回れでとにかく反復練習が必要です。たとえば、部屋の目立つ場所に『姿勢』と書いた紙を貼っておけば、意識する機会を増やすことができます。また、隙を見つけて、壁に頭から踵をつけて3分間と時間を決めて、正しい姿勢を作ってみることも有効かもしれません」

また、正しい姿勢は品格を手に入れるうえでは欠かせないもの。そのため、プロに一度習うこともおすすめだそう。

「メイクやブランドとかにお金をかける人が多いですが、どんなに装っても姿勢が悪ければ台なしです。美姿勢は一生ものなので、プロに学んでみるのも手です。姿勢がよくなれば、自信もみなぎってくるはずです」

品格を身に付けるための4つのコツは、どれも今からチャレンジできることばかり。ちょっとした意識や心がけ次第で、若さや外見を超えた、普遍的な魅力を手に入れることができそうです。人として、女性として品格に満ちあふれたオーラを手に入れるために、今日できることから始めてみましょう。

PROFILE
ワタナベ薫さん
1967年5月30日生まれ。株式会社WJプロダクツ代表取締役。美容、健康、メンタル、自己啓発、成功哲学など、女性が内外面からキレイになる方法を、独自の目線で分析して配信しているカリスマメンタルコーチ。
『ビジュアル版 品格ある女性になる「感情整理」のレッスン』ワタナベ薫・著 廣済堂出版刊
この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
末吉陽子