日々の疲れを洗い流し、心身共にリフレッシュできる温泉旅。天然資源である温泉はその土地ごとの個性があり、ただ体が温まるだけでなく、全身の凝りがほぐれるのを感じられたり美肌に近づけたりなど、普段の入浴では得られないさまざまな恩恵をもたらしてくれます。

そうした温泉のポテンシャルをしっかりと実感できる中国・四国の名宿を、温泉ジャーナリストの植竹深雪さんがピックアップ。今回ご紹介するのは、愛媛県松山市にある「奥道後 壱湯の守」です。

植竹深雪さん
温泉ジャーナリスト
(うえたけ みゆき)全国各地の3000スポット以上を巡っている温泉愛好家。フリーアナウンサー、温泉ジャーナリストとして、テレビ番組をはじめ、さまざまなメディアで活躍中。著書に『からだがよろこぶ! ぬる湯温泉ナビ』(辰巳出版)がある。
公式サイト

広大な露天風呂が開放感抜群!自然と一体化しながら堪能する美人の湯

約3000年の歴史を誇り、日本三古湯のひとつに数えられる愛媛・松山の道後温泉。その中心地から車で10分ほどの高台にある「奥道後 壱湯の守」は、美人の湯として名高い奥道後温泉の自家源泉をもつリゾートホテルです。毎分400リットルの湧出量という恵まれた資源を生かした温泉施設では、奥道後の自然豊かな環境にて名湯を心行くまで堪能できると人気を博しています。

「奥道後 壱湯の守」のロビー
ロビーからの眺め。全長150メートルのガラス張りパノラマビューが迫力満点。

「松山の奥座敷と称される奥道後温泉は、山と渓谷に囲まれた地にあり、日常の喧騒から離れて心身をリセットしたい人におすすめです。こちらの宿では名湯の魅力を余すことなく享受できる多彩な露天風呂が圧巻。約1,508平米の広大な敷地に男女それぞれ7つの趣の異なる湯船が点在しており開放感も抜群です」(植竹さん)

大露天風呂
渓谷を望む大露天風呂。
夜の大露天風呂
夜間は日中とは一味違った幻想的な雰囲気に。

「石手川の渓谷を望むロケーションで、四季折々のパノラマに囲まれての入浴は格別。春は桜、夏は深緑、秋は紅葉、冬は雪化粧と季節ごとの風情ある景観にも癒されます。

泉質は、pH9.4のアルカリ性単純硫黄泉。硫黄がほのかに香る湯は肌に吸い付くようなとろりとした浴感で、湯温も程よくずっと浸かっていたくなるような心地よさです。広々した岩湯や信楽焼の浴槽、寝湯などでまったり寛ぎながら湯巡り気分を味わううちに肌がすべすべになったのを実感できました」(植竹さん)

大露天風呂の小さな浴槽
こぢんまりした浴槽でじっくり湯と向き合うこともできる。
大露天風呂の寝湯
寝湯できるスペースもあるなど浴槽はバラエティ豊か。
「奥道後 壱湯の守」の内湯
カラフルなステンドグラスが印象的な内湯。

絶景と名湯をひとり占め!貸切露天風呂で過ごす至福のひととき

大露天風呂の壮大さとは異なる、よりパーソナルな癒しを求める人には、5種類(岩、青石、丸太、石、檜)の貸切風呂もおすすめ。浴槽に浸かると目の前に木々の緑が迫り、奥道後の自然を間近に感じられます。

貸切岩風呂
貸切岩風呂。
貸切檜風呂
貸切檜風呂。
足湯テラス
貸切風呂に併設された足湯テラス。

客室は、スタンダードからラグジュアリーまで、ゲストのさまざまなニーズに合わせたタイプのラインナップ。 なかでも記念日やご褒美旅行に好適なのは、誰にも気兼ねすることなく奥道後温泉を楽しめる展望露天風呂付き客室です。

50平米のゆとりある空間に檜または陶器の露天風呂を備え、その浴槽を満たすのは源泉かけ流しの湯。渓谷の絶景を眺めながら美人の湯をひとり占めする非日常体験は、五感を満たす究極の癒しとなり、明日への活力を与えてくれることでしょう。

客室展望露天風呂
客室展望露天風呂。

以上「奥道後 壱湯の守」をご紹介しました。大自然の中で湯巡り気分を味わいながら美肌に近づき、心も満たされる旅時間を過ごしたい人は、次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

問い合わせ先

  • 奥道後 壱湯の守
  • 住所/愛媛県松山市末町乙267-1
    客室数/全80室
    料金/朝夕2食付き 展望露天風呂付客室 2名1室1名¥34,100~
  • TEL:089-977-1111

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WRITING :
中田綾美
EDIT :
谷 花生(Precious.jp)