「良候」ってなんと読む?「りょうこう」ではありません。船の号令です!
明日・11月29日は、いろいろな記念日に制定されている日です。
『いい文具の日』『いいフグの日』『いい服の日』『いい肉の日』など、「いい」とつく複数の記念日になっております。
…というわけで本日は「良」という字の入った難読クイズをお送りいたします。
【問題1】「福良雀」ってなんと読む?
「福良雀」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「太った雀や、冬に羽毛を膨らませている雀。」などの意味を持つ言葉です
<使用例>
「姪の成人式の振袖は古典柄だから、帯結びは福良雀を推してるの!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 福良雀(ふくらすずめ) です。
「福良雀(ふくらすずめ)」は、もとは雀そのものを指す言葉ですが、若い女性用の帯結びや、日本髪の結い形の名前にも使われています。
古来、雀は「厄をついばむ」縁起物ものとされ、家紋の図案にも使用されている鳥です。
雀の中でも特にまるまると太った個体や、越冬のために羽毛を膨らませる健気な姿などに、特に「福良雀(ふくらすずめ)」という呼び名がある…雀に対する愛情と歴史を感じる言葉ですね。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「良候」って、なんと読む?
「良候」という日本語の、正しい読み方をお答えください。
ヒント1:船の操縦の際の「直進せよ」という意味の号令や、船乗りが調子をつけるための掛け声になっている言葉です。
ヒント2:「宜候」とも表記し、もとの意味は「よろしくそうろう」の略語と言われています。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 良候(ようそろ) です。
船乗りの掛け声で「ヨーソロ」「ヨーソロー」などがあること、片仮名表記では知っていた…という方もいらっしゃるでしょう。もとの言葉を知ると納得ですし、気持ちの良い言葉ですよね。
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本日は、明日・11月29日が「いい」という語呂合わせの複数の記念日になっていることにちなんで、「良」という字の入った難読熟語から
・福良雀(ふくらすずめ)
・良候(ようそろ)
など、美しく素敵な日本語をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』(株式会社小学館)/『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱