「細雪」ってなんと読む?「ほそゆき」と読まないよう、ご注意を!
先日、北海道が大雪(おおゆき)に見舞われたことが話題になっていましたね。
古来の暦(こよみ)、『二十四節気(にじゅうしせっき)』でも、現在は「立冬」のあとの「小雪(しょうせつ)」の時期にあり、2021年は12月7日から「大雪(たいせつ)」に入ります。
「淡雪(あわゆき)」「冠雪(かんせつ)」「深雪(みゆき/しんせつ)」などなど、雪でさまざまな機微を感じる文化は、多くの日本語にも表れておりますね。
本日の1問目は「雪」という字の入った、読み間違えやすい熟語のクイズです。
【問題1】「細雪」ってなんと読む?
「細雪」という日本語の、読み仮名5文字の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「こまかに降る雪」を表現した言葉です。
<使用例>
「先日、『細雪』の舞台を鑑賞して来ました。素晴らしかったわ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 細雪(ささめゆき) です。
※「細雪(ささめゆき)」は一般的に辞書に掲載されいる言葉ですが、並行して「細雪(さいせつ)」という読み方も掲載している辞書が存在するため、今回のクイズでは「読み仮名5文字で」という制約をつけました。「細雪(ささめゆき)」と読むのが無難で一般的です。
例文に出てきた、演劇の演目としての『細雪(ささめゆき)』は、谷崎潤一郎作の同名小説のメディアミックス、という事になります。この小説が大変に名高いため、「細雪(ささめゆき)」は難読熟語ながら、大人の常識として読めないと、ちょっと恥ずかしい…というイメージです。
「細」という字には「細やか(ささやか)」という訓読みがあるので、ここから「細雪(ささめゆき)」という熟語ができています。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「細石」ってなんと読む?
「細石」という日本語の、読み仮名5文字の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「小さな石」を表現した言葉です。
<使用例>
「舗装されていない道を車で通ると、細石に当たってガタガタ揺れる事があるわよね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 細石(さざれいし/ささらいし) です。
「細石」の読み方として、詳細な辞書には「さざれいし」「ささらいし」のほか、「さざらし」「さいせき」も掲載されています。
どの読み方でも不正解ではない、という事になりますが、一般的には「細石(さざれいし)」と読むのが無難です。「ほそいし」は明らかに不正解ですので、お気をつけください。
「細」という字、今回の2問を並べただけでも、訓読みで「細雪(ささめゆき)」「細石(さざれいし/ささらいし/さざれし)」と複数の変則的な読み方を持つ、実は要注意の字です。
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本日は、「細」という字にスポットをあて、
・細雪(ささめゆき)
・細石(さざれいし/ささらいし/さざれし/さいせき)
など、変則的な「細」という字の読み方が入った日本語をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:国立天文台ウェブサイト/『精選版日本国語大辞典』(株式会社小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱