「紙縒」ってなんと読む?「かみいとさし」?いえいえ、あなたも作れます!
明日、12月16日は『紙の記念日』です。
1875(明治8)年のこの日、次代の一万円札の肖像画に使用される予定の偉人で、近代日本資本主義の指導者・渋沢栄一氏の提唱により、東京・王子の地で抄紙会社が開業したことにちなんだ記念日になります。
時は文明開化の時代。日本の文化水準向上のため、書籍を印刷するためには、それまで普及していた和紙ではなく、大量の洋紙が不可欠だったのです。
現代はまた情勢が変わり、資源保護のため、効率的ペーパーレス化が求められていますが、
その上でもぜひここは!というような紙の使い方…便箋やカードのデザインにも配慮した手書きメッセージの良さや、世界からも注目されている日本文化・折り紙など、「紙ならでは」のぬくもりの尊さが注目されていますよね。「紙」文化、より大切にして参りたいですね。
本日は「紙」という字の入った熟語のクイズをお届けします。
【問題1】「紙縒」ってなんと読む?
「紙縒」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「細長く切った紙をよって、ひも状にしたもの。」という意味の言葉です。
<使用例>
「水引って、細い紙縒に水糊を塗って強度を出したものなのよ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 紙縒(こより) です。
例文で書きましたが、ご祝儀袋などにかける水引は、紙縒(こより)でできているのだそう。ご存知でしたか?
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「畳紙」ってなんと読む?
「畳紙」の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「懐紙。」「厚い和紙に渋や漆を塗って折り目を付けた、髪結いや着物を包む際に使用する紙。」などを意味する言葉です。
<使用例>
「着物はきれいなままだけれど、畳紙が古くなっているから、そろそろ新しくしないとね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 畳紙(たとうがみ) です。
辞書によっては、読み仮名として「畳紙(たとう)」も採用している例や、ごく一部に「畳紙(たたみがみ)」も採用している例がございますが、
一般的には「畳紙(たとうがみ)」…「たたみ」と読まずに「たとう」と読む、呼ぶ、というポイントを押さえておくとよい言葉です。
着物の保存に使用する、細長い長方形の紙包み、ごらんになった事があると思います。あの紙包みの名称になります。
お正月は、和服に触れる機会もありそうですので「畳紙(たとうがみ)」、おさえておきたい日本語です。
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本日は、12月16日、『紙の記念日』のトリビアとあわせ、
・紙縒(こより)
・畳紙(たとうがみ)
など、「紙」という字の入った熟語の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:BS朝日ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『日本大百科全書(ニッポニカ)』(株式会社小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱