スーツやジャケットに大きな変化がないメンズファッションにおいて、微差とも言えるわずかな違いを見出すことには知識が必要であるが、シルエットの違いは時代の流行りを示す大きな指標である。特にパンツにおけるシルエットの違いは、時代の流れをよく感じ取ることができるだろう。昨今はワイドパンツが流行りであったが、細身のシルエットがじわじわと勢力を増しているようだ。そんな中登場したのが、「リーバイス(R)」のアーカイブラインである、『リーバイス(R) ビンテージ クロージング』の「1965 606 SUPER SLIM」。今日におけるスリムシルエットの先駆者とも呼べる存在は、今注目すべき1本だ。
「606」発売当時のディテールを忠実に再現!
「リーバイス(R)」の中でも1、2を争うスリムシルエット「1965 606 SUPER SLIM」。1960年代当時の若者がより手頃な価格で購入できるよう、Line 8 constructionと呼ばれる効率化された作業工程を取り入れたディテールが多く踏襲されている。TALON社製ジップフライ、サイドシームの巻縫い、リベットを廃したバータック仕様のポケットは、まさにその象徴的なディテールだ。さらにパッチやバックポケットのアーキュエットステッチを省き、オレンジ文字のビッグ「E」タブなども忠実に再現されている。
リラックスフィットが軸となるコーデは、スリムなデニムでメリハリを!
スリムシルエットとなるとモードな印象を強く感じさせるが、懐の深い「リーバイス(R)」であれば、今日的なリラックス感のあるジャケパンスタイルにもすんなりとハマる。パイル地のブレザーやアンライニングのスリッポンなどの抜け感のあるアイテムに合わせ、スリムシルエットで適度に引き締めることでメリハリのある着こなしを楽しみたい。
スキニーシルエットを世に流行らせた某メゾンのデザイナーは、この「606」シルエットの大ファンだそう。そう考えると、この「1965 606 SUPER SLIM」は、現代のスリムシルエットの元祖とも呼ぶべき存在である。
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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- 島本一男(BAARL)
- STYLIST :
- 河又雅俊
- EDIT&WRITING :
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