Something Preciousを日々探している秋山都さん。今回は沖縄・今帰仁(なきじん)村と古宇利(こうり)島へ向かいました。

注目のリゾートスポット沖縄・古宇利島へ!

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海にも空にも続くかのようなインフィニティプールの眺め

叩いても、叩いても……次々と顔を出すもぐらのような新型コロナウイルスにより、なかなか大手を振って旅に出られない日々が続いています。いままで年に5、6回は海外へ出かけていた私にとって、よく見知ったごく近所の街にしか出かけられないというのはなかなかにストレスが溜まるものなのでした。

この「よく見知ったごく近所の街」であっても、もちろん新たな発見や変化があり、日々の散歩は楽しいのですが、それはまた別のお話。大きな空や、透明な海、花や鳥、その土地ならではの食材やお酒……知らない場所に身を置くことで、目が大きく開き、深呼吸できるように思うのは私だけではないでしょう。

そこへ、「沖縄はどう?」とお誘いが。考えてみれば沖縄本島には余りよい記憶がありません。最初に訪れたときはまだ学生で、離島のビーチではしゃいでいたら、砂に埋もれていたビール瓶の欠片で足裏をざっくり切ったんだっけ。5針も縫って、当時付き合ってもない男の子がずっとおんぶしてくれていたこと(こういう子と付き合えば幸せだったのに)。空港で出迎えてくれた両親に怒られたこと。いまも足裏にうっすらと残る傷跡のようにイタい思い出の地だったけど、それを今こそ上書きできるのかも。そんな思いで一路、沖縄へと向かったわけです。

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嵐が出演したJALのCMでブレイクしたハートロックは古宇利島のティーヌ浜に

今回のデスティネーションは「今帰仁(なきじん)」。「やんばる」と呼ばれる沖縄本島北部に位置し、古くから農業と漁業が盛んに行われてきたエリアです。今も手つかずの大自然が残されており、海は限りなく透明に近いブルー((C)村上龍)のはず。「大型商業施設とか、スタバとかないけど大丈夫?」と同行者に聞かれましたが、もちろん大丈夫です。むしろ、ないところに行きたいから!

この今帰仁へは那覇空港からクルマで2時間ほど。遠いようですが、21年夏に沖縄自動車道の許田から今帰仁、国頭へ続く「名護東道路」が全線開通したことで、がぜんアクセスが良くなったのだそうです。この春から始まるNHKの朝ドラ「ちむどんどん」がこの辺りを舞台としていることもあり、注目のエリアでもあります。あ、そもそも沖縄自体、今年は日本復帰50周年ですもんね。おめでたいこと続きだ。

今帰仁村のなかでも注目したいのは「古宇利(こうり)島」。沖縄本島とは橋でつながっており、自転車で20分もあれば一周できるというプチ離島ですが、最近ここに高級リゾートやヴィラがたくさん出来ているのです。いままでは一棟貸しや民宿が主流だったというこの島に、スタイリッシュで快適な宿泊施設が出来たことで首都圏から旅行者が集まりつつあるというわけで。私が泊まったふたつのリゾートとおすすめのアクティビティ、ショッピング情報をご紹介します。

「One Suite THE GRAND(ワンスイート・ザ グランド)」

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「One Suite THE GRAND」のオーシャンフロントルーム。天気がいい日は部屋から与論島が望めるのだそう
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「La BOMBANCE(ラ・ボンバンス)」の沖縄初出店も注目。ローカルな食材も使いつつ、創造的な和食は西麻布本店さながらのクオリティ

古宇利島の北部、海抜約100メートルの高台に建ち、東シナ海を見渡す絶好のロケーション。眺望抜群のインフィニティプールと、快適なお部屋の造り、さらにはフーディも注目する「La BOMBANCE(ラ・ボンバンス)」が沖縄に初出店しているとあって、満足度の高いリゾート。ここはきっと海外資本なのでしょう?とおたずねしたら、なんと日本国内の実業家が一代で(しかもここ10数年で)造り上げたのだとか。すごい。再訪を誓いました。

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このパジャマの肌触りが極上で驚いた!
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今回のトラベル・ジュエリー。中央はご近所のアーティスト高瀬大輔さん作マラカイトのリング。右はやはりご近所のジュエリー作家「穀雨」さんによるイヤーカフ

「Yuki Suite Kourijima(ユキ・スイート・コウリジマ)」

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白壁が目にまぶしい「Yuki Suite Kourijima」
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宿泊したヴィラ「NAXOS」。身体はひとつなんですが、どのベッドに眠ろう? 調理器具一式や洗濯乾燥機も備えられているため、長期滞在にも適している

白い土壁にブーゲンビリアが咲き乱れ、ここは「ミコノス島?」と勘違いさせてくれるギリシャテイストのプライベートヴィラ。洞窟のようにこんもり丸いフォルムと、テラス、プライベートプール付きでおこもり感が高いため、カップルにおすすめ。ロマンティックな設えに、海を見渡すお風呂に入りながら、ちょっと膝を抱えましたもん、私。もう一度恋に落ちること、あるのかな、なんて思いながら。

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全部で6室ある「Yuki Suite Kourijima」を上空から。なんと私の泊まったヴィラに屋上テラスがあったことをこの写真を見て初めて知りました

充実のマリンアクティビティ

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私が体験したクリアカヤック。隣にいたガイドのNice Time Okinawaさんが撮影してくれました。水中写真ってこんなにきれいに撮れるのね

私が滞在していた3日間はあいにく天候に恵まれず、絵に描いたような青い海は見られませんでした。それでも海に出てみれば、クリアカヤックから色とりどりのお魚たちが見られるし、SUPも楽しそう!

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臆病なので同行者に体験してもらったSUP。10分程度で立てるようになるのね~。楽しそうでした! SUPインストラクターが同行して教えてくれるGoodGoodSunは道具もすべてリース可能で初心者も安心。写真はSNSよりお借りしました
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クリアカヤックは透明な樹脂製カヤックで足元から美しいサンゴ礁やトロピカルなお魚たちを眺められるのが楽しい。Nice Time Okinawaは体験後に温かいお茶を用意してくれるなどホスピタリティも抜群。写真はSNSよりお借りしました

今帰仁はショッピングも充実!

大自然のなかに放り出されても、物欲・食欲など煩悩を捨て去ることができない私。今帰仁で見つけたのはこのふたつです。

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植物性ヒアルロン酸とも言われるオーガニックハイビスカス葉エキスを配合したローカルコスメ「ORTANICA」。私は1本で乾燥やかゆみ、血行不良、髪のハリコシなど、頭皮・髪の悩みにトータルでアプローチする「オルタニカ スカルプエッセンス」を購入。(YUMEJIN
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沖縄の酒といえば泡盛。純米無添加の泡盛「今帰仁酒造」から、やはり地元産の生乳たっぷりヨーグルトを泡盛で仕込んだ「乙羽山麓泡盛仕込みヨーグルト酒」。さわやかな甘味で、これをソーダで割るとまさにオトナのカルピスソーダ。お風呂上りに最高。(今帰仁酒造

今回の記事は、沖縄県での新型コロナウイルス新規感染者数が落ち着いていた21年12月当時のものです。1日も早い感染収束をお祈りし、またパンデミック以前のように気軽に沖縄へ旅する日が戻ってくることを願っています。

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今帰仁酒造にて。シーサーもマスクでウイルス対策を促していました

※外出時には新型コロナウィルスの感染対策を十分に講じ、最新情報は公式HPなどでご確認ください。

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この記事の執筆者
女性ファッション誌や富裕層向けライフスタイル誌、グルメマガジンの編集長を歴任後、アマゾンジャパンを経て独立。得意なジャンルに食、酒、旅、ファッション、犬と馬。
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WRITING :
秋山都