『美意識とセンスでつくりたい、これからの「美しい暮らし」』

暮らしと向き合う時間を通して気づいたのは、自分らしいスペースを持つことの大切さです。『Precious』2月号では、『これからの「美しい暮らし」』と題し、自分らしい美学と個性でもっと極めていきたいライフスタイルを、ファッション、アート、インテリアなど、さまざまな角度から特集しています。

暮らしのなかで本当に必要なものは何か?日々のおしゃれに上質で美しいものを見極める審美眼を持つプレシャス世代が、ライフスタイルに向き合うとき、やはりファッションと同じレベルで、研ぎ澄まされた美意識を注ぎたいのです。

これからの人生をもっと心豊かに過ごすために、美しい暮らしを求めてみませんか。

今回はその中から、スタイリストのchizuさんによるインテリアにまつわる5つのTIPSをまとめてお届けします。ライフスタイルに向き合うとき、やはりファッションと同じレベルで、研ぎ澄まされた美意識を注いでみてはいかがでしょうか。

chizuさん
スタイリスト
九州生まれ。スタイリストとして40年以上のキャリアをもち、パイオニアとして食、インテリア、ジュエリー、コスメと幅広い分野の雑誌、コマーシャルで活躍。店舗開発、商品開発にも携わる。著書に『私をぐっと素敵に見せる大人のおしゃれのひとさじ』(PHP研究所)。

1:自分の感性を手掛かりにコンテンポラリーアートを選ぶ喜び

額装を選ぶ女性
ぺインティング 塚本暁宣作『Stimpy Walking To Home』[縦65×横53cm、油彩、キャンバス]/価格は要問い合わせ(アートアンドリーズン)、コットンシャツ¥108,900・シルクストレッチのパンツ¥182,600/共に予定価格(ドルチェ&ガッバーナ ジャパン)、「ヌーラ」のテーブルランプ『Blossi』¥132,000・「エリアウェア」の木製おもちゃ『Guthrie Cubebot』¥3,080(リビング・モティーフ)、その他/私物

どこに飾るのか額に入れるのか否か、たくさんの選択を重ねながら美学と個性(=ラグジュアリー)が極まっていく。

ぺインティング 塚本暁宣作『Stimpy Walking To Home』

キュビズム的な技法で、絵画とキャラクターをミックスしたカラフルな作品。シンプルな空間にエナジーを与えてくれるポップなコンテンポラリーアート。

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2:テーブルに清々しい景色をつくるアートな箱庭

多肉植物の植え込み
多肉植物の植え込み[クレイニア、ハオルチア]/器も込みで価格は要問い合わせ(グリーンシェア)、その他/私物

すっきりと整った空間に癒しをもたらす植物の存在。なかでもグリーンの植え込みは、インテリアと静かに調和して美意識が研ぎ澄まされる。

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3:モノトーンのセッティングで昼食を非日常の舞台に

モノトーンを基調としてテーブルセッティング
田村奈穂の黒のポータブルランプ『TURN』¥31,900(アンビエンテック)、吉田直嗣作の白黒の浅鉢 各¥5,000・同 白い皿 各¥7,000(アエル)、グラスを置いた土岐謙次作の黒の乾漆食器¥22,000・矢澤寛彰作の錫すずと黒の両面仕様の漆敷板 各¥16,500(サボア・ヴィーブル)、シルバーカトラリー『ピラミッド』/スプーン・フォーク・ナイフ 各¥27,500・シルバーピッチャー¥4,290,000(ジョージ ジェンセン ジャパン)、グラス『エイサ009』各¥4,840・タンブラー『TU606レイシュ』¥2,860(木村硝子店)、倉俣史朗のフラワーベース¥187,000(LICHT)

洗練の黒を基調にしたテーブルには、シルバーの光沢やガラスの透明感、陶器の白を添えて、差し色を小さく効かせる。それはいつもの『黒の着こなし』と同じ。

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4:ただ愛でるために揃えた美しい椅子

3つの名作椅子が並んだ空間
椅子/左から へーリット・トーマス・リートフェルトの『ブラック レッド アンド ブルー』[幅65.5×奥行き84×高さ87.5、座面高33cm]¥583,000(カッシーナ・イクスシー青山本店<カッシーナ>)、倉俣史朗の『シング シング シング』[幅52.5×奥行き60.7×高さ85.8、座面高44cm]¥687,500(センプレ ホーム)、ノーマン・チャーナーの『チャーナーチェア』[幅67.3×奥行き54.6×高さ80、座面高45.7cm]¥286,000(ザ・コンランショップ)、コート掛け『トランペット コートスタンド』[高さ200×直径64cm]¥156,200(スカンジナビアンリビング<メーター>)、木のおもちゃ¥3,080(リビング・モティーフ)

時を超えて愛される名作チェアは座るという機能を超えてそこにあるだけで美しいもの。座らない椅子――オブジェとして愛でるだけで幸せな気持ちになれる椅子が欲しい。

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5:飾りたくなるアートピースのようなジュエリーを

アートピースのようなジュエリー8品
カクテルリング 1.ピンクゴールドのハリネズミ『エリソン』¥1,372,800(ブシュロン)、2.ヴィンテージのルビーに、幅広なリングバンドがモードな『リヴァイヴ』¥913,000・7.同サファイア¥1,672,000(ドーバー ストリート マーケット ギンザ<ユタイ>)、4.アメシストのローズがみずみずしい『ローズ ディオール プレ カトラン』¥2,750,000・5.ミツバチを誘う庭園の『ディオレット』¥770,000(クリスチャン ディオール<ディオール ファイン ジュエリー>)、6.カラーストーンの花火を描いた『ファウンテン』¥1,006,500・9.黒蝶真珠のダブルフィンガー『リファインド リベリオン リュクス』¥506,000[予価](TASAKI)、8.ルネッサンスのローズモチーフを刻んだ『オペラ チュール』¥780,000・3.スリーゴールドネックレス『ハワイ』¥1,800,000(ブチェラッティ)、その他/私物

大人の女性の指先に似合うのは手仕事の粋を集めたアートピースのように繊細かつ大ぶりで個性的なリング。いつも目に触れる場所に宝石のための美しい一角をつくって飾りたい。

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※掲載した商品は、すべて税込み価格です。

問い合わせ先

PHOTO :
川田有二
STYLIST :
大西真理子(服)、chizu(インテリア)
HAIR MAKE :
三澤公幸(Perle)
MODEL :
立野リカ(Precious専属)
WRITING :
藤田由美
EDIT&WRITING :
安部 毅、竹市莉子(HATSU)、喜多容子(Precious)