年齢を重ねるごとに変化していくボディライン。さらにコロナ禍でのライフスタイルの変化が体型にも影響し、「これまでの下着が合わなくなった」「今までのブランドでは満足できなくなった」と感じる方も多いのではないでしょうか? 「そんなシンデレラフィットのブラジャーが見つからないときこそ、マンツーマンでじっくりお悩みに応えてくれるボディフィッターがいる下着専門店を訪ねて」というのは、ランジェリーライターの川原好恵さん。

今回は、大人の女性のからだと心に寄り添い、自信が持てるように導いてくれる4つの名店を全国から源泉してご紹介いただきます。

「シンデレラフィットのブラジャー」を提案してくれる!ベテランのボディフィッターがいる下着専門店の魅力とは?

ランジェリー_1
様々なブランドからぴったりの1枚を選べるのは、セレクトショップの魅力

今回ご紹介するのは、東京・大阪・神戸・福岡それぞれの都市を代表する下着専門店。いずれも経験を重ねたベテランのボディフィッターがオーナーや店長を務める信頼できる店ばかりです。下着のセレクトショップとして、ヨーロッパを中心とするさまざまなブランドを揃え、その中からなりたいボディや悩みに合わせてぴったりの下着を選んでくれます。

美しい下着を通して大人の女性としての自信を与えてくれる。熟練のボディフィッターという確固たる存在

ランジェリー_2
信頼できるボディフィッターは体型を整えるだけでなく、下着の新たな魅力を教えてくれます

ただ、からだに合った下着を選んでくれるのは下着専門店なら当たり前のこと。今回紹介する4店に共通するのは、美しいインポート下着を通して、大人の女性としての誇りや美しさを再認識させてくれることです。それは、ボディフィッターである彼女達自身が「年齢を重ねて経験を積んだ大人の女性こそ美しい」とするヨーロッパの下着文化に惚れ込んで商品を揃えた店だから。

信頼できるボディフィッターに身を委ね、「からだに合う下着」から一歩進んで「心も満足できる下着」を見つけてみてはいかがですか? 新しい下着との出会いが、大人の女性としての自信を与えてくれるはずです。

下着のプロが太鼓判を押す全国の下着専門店4選

ランジェリーライターの川原好恵さんが自信をもっておすすめする4つの下着専門店がこちら。長年、女性のからだと向き合ってきたボディフィッターの皆さんが下着に寄せる想いとともにご紹介します。

■1:ベテラン店長とともに新しい自分を発見できる「マリアネリ青山店」

ランジェリー_3
外苑西通りに面したショップ。赤いテントと広いウィンドウが目印です

全国に展開する「マリアネリ」の6店舗目として2021年7月にオープンした「マリアネリ青山店」。フランスを代表するランジェリーブランド「オーバドゥ」のフルコレクションが揃うほか、「オスカリート」のインナーや「テア」「セレスティーネ」のナイティなどが並びます。大きなウインドゥを構える広い店内で、ゆったりとランジェリーショッピングが楽しめます。

ランジェリー_4
広い店内にはナイティやルームウエア、水着も充実

この店の店長を務めるのはボディフィッター歴35年の丸山明子さん。「ランジェリーを通して喜びを感じるお手伝いをしたい」といいます。サイズを測るだけでなく「お客さまの声をしっかり聞くこと」がモットー。

そのうえで骨格や肌の色まで見ながら、からだにも心にもフィットする下着を提案します。お客さんのご要望に応えた上で、あえて別の下着をおすすめすることも。「今までご自身さえ気付いていなかった新しい魅力を発見してくださる瞬間が嬉しい」と丸山さん。ベテランならではの本質を見抜く力が光ります。

問い合わせ先

■2:洋館風の店内で贅沢なお買い物時間を楽しめる「インポートランジェリーセレクト ショップ レジア」

ランジェリー_5
1930年に建設されたアンティークビルの一角に店を構えます

大阪心斎橋の洋館風建物の中にある「インポートランジェリーセレクトショップ レジア」。非日常的な空間の中で、お客さんにゆったりと心地よくランジェリーを選んで頂けるように、アンティークの家具や照明など、スタッフ全員で一つ一つ心を込めて選び、お店作りをされたそうです。

同じビルには個性的なブティックやギャラリーなどが並び、おしゃれな人々が集う場に。そこで「リトラッティ」「ルナデセタ」「アンドレ サルダ」など幅広いテイストのブランドを扱っています。

ランジェリー_6
アンティーク家具に囲まれた店内は、ヨーロッパの邸宅のような雰囲気

店長の藤原恵美さんは、ボディフィッター歴20年以上。お客さんにベストの下着を提案するのはもちろん、「インポート下着ならではの配色、レースクオリティ、カッティング、身に纏ったときの高揚感をぜひ体験して頂きたい」との思いで、日々接客されているそう。

お客さんが藤原さんの提案で新しい下着に出会い、「ご自身で新たなテイストのランジェリーに挑戦されるようになるプロセスが何よりもの喜び」といいます。インナーやルームウエアを見せる着こなしの提案にも積極的。今まで知らなかった新たな下着の魅力に出会えそうです。

問い合わせ先

  • 住所/大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館2F 206
  • TEL:06-6251-3606
  • 営業時間/11:00-17:00
  • 定休日/水曜日

■3:確かな審美眼で大人の女性を笑顔にしてくれる「神戸岡本エスランジェリー」

ランジェリー_7
ドアに記された妖精は、笑顔が広がるランジェリーワールドへと導く存在

秘密の小部屋をイメージして2015年にオープンした「神戸岡本エスランジェリー」。自ら購入したインポート下着は2000枚を超えるという、オーナーの角登史江さんの審美眼で選ばれたランジェリーが店内に並びます。

現在はコロナ禍ということもあり、店舗への来店はアポイント制。オンラインショップも充実しており、メールやラインでの問い合わせだけでなく、テレビ電話を繋いでのカウンセリングも行っています。

ランジェリー_8
「リズ シャルメル」「オーバドゥ」「ツインセット」など、フランスやイタリアのブランドを中心に並びます

「1枚レースのブラジャーを初めて着けたときの、探していたものを見つけたような感覚から下着に魅了された」と角さん。それから下着の世界に入り、ボディフィッター歴は17年。お客さんを接客するときは「常に初めてお会いする感覚で、セレンディピティ(素敵な偶然)を大切にしている」といいます。

それは「その時々でお客さまの感情も求めているものも違うし、店に並んでいる商品も違います。その中での出会いを大切にして欲しい」との理由から。角さんはSNSを通じて様々な下着情報を発信しているので、ぜひチェックしてみてください。

問い合わせ先

■4:なりたいバスト、なりたい私に近づける「福岡ランジェリーブティック シンシア」

ランジェリー_9
ヨーロッパブランドが充実した店内。ブライダルインナーを購入する方がドレスでも入れる広い試着室もご用意

老舗の下着専門店として知られる「福岡ランジェリーブティック シンシア」。有名インポートブランドのほかにも、「マイミア」「ナオランジェリー」「ピピッタパン」「ハヴィーナ」など、新進気鋭の日本ブランドも扱います。

オーナーの佐野美子さんは銀行勤務から下着の世界へ飛び込んだという異色の経歴。「バストが小さいから自分に合うブラジャーなんてない」と思っていた20代前半に、ある下着店で着けたフランス製のブラジャーのフィット感と美しさに衝撃を受けてから、自分の店を持つことを夢見たそうです。

ランジェリー_10
インポートならではの優雅なシルクスリップも

それからボディフィッターとしてのキャリアを重ねて24年。接客する際は「まず、どうなりたいか? をお聞きします」と佐野さん。

バストの大小に関するお悩みには、なりたいバストに近づくブラジャーを勧める一方、「今日は下着を買って気分を変えたい」と来店されるお客さんには、「心の奥を読み取って、その気持ちに応えられるように心掛けている」といいます。そして「自分に合う下着が見つかれば、それは自分がいつもご機嫌でいられるアイテムになる」とも。お気に入りの下着に包まれる幸せを教えてくれるお店です。

問い合わせ先


どの店もその街を代表する名店であり、安心して身を委ねられるボディフィッターばかり。年齢を重ねたからだと向き合い、これからも美しさを重ねて行くために、下着専門店を訪ねて見ませんか?

関連記事

この記事の執筆者
文化服装学院卒業後、流通業界で販売促進、広報、店舗開発を約10年経験した後、フリーランスとして独立。下着通販カタログの商品企画などを経て、現在はランジェリーを中心に、雑誌、新聞、ウェブサイトなどで執筆・編集を行なう。モットーは「ラグジュアリーからプチプラまで」。国内外の展示会・店舗を幅広く取材する。
Instagram へのリンク
PHOTO :
Getty Images(Image)
WRITING :
川原好恵
EDIT :
石原あや乃