永遠の定番バッグとしてあまりにも有名なHERMÈS(エルメス)の「バーキン」。今回は、その誕生秘話に改めて触れるとともに、ポップな色使いと機能的なポケットが目を引く注目の新作をご紹介します。
進化し続けるエルメスの「バーキン」。女性を魅了し続ける魅力に改めて迫る
世に数多あるバッグのなかでも、エルメスの「バーキン」はおそらく一、ニの知名度を誇る存在といえるのではないでしょうか。このバッグが誕生したのは1984年。パリとロンドンを結ぶ飛行機のなかでイギリス人女優のジェーン・バーキンと当時のエルメスの会長、ジャン=ルイ・デュマが隣り合わせたことがきっかけでした。
ドラマティックな偶然の出会いからからうまれた名作バッグ「バーキン」
母になったばかりのジェーン・バーキンは、「自分のニーズを満たすバッグが見つからない」とこぼします。それを聞いたジャン=ルイ・デュマはすぐさま、柔らかな素材で収納力があり、普段使いできるバッグのスケッチを描き起こしました。グラフィカルにカットされたフラップ、端正なサドルステッチ、フラップに施されたアスティカージュ(ロウ止め)仕上げ、2本の丸いハンドル、サングロン(フラップを固定するストラップ)、トゥレ(バッグを閉める回転式のクラスプ)と、そこにはエルメスのデザインコードが凝縮されていました。
以降、だまし絵を取り入れた「バーキン・シャドウ」やメタルパーツに至るまで黒一色の「バーキン・ソー・ブラック」、外側に5つのポケットを備えた「バーキン・カーゴ」など、誕生から約40年の間にさまざまなバリエーションを展開してきた「バーキン」。クオリティと実用性に加えて、遊び心のあるデザインやディテールを積極的に取り入れる無二のバッグとして絶大な支持を獲得しています。
待望の新作は、エルメスの年間テーマ「ライトネス」を表現!現代に寄り添ったデザインに注目
今回ご紹介する新作「バーキン」30 カラーマティックは、エルメスが今年掲げる年間テーマ「ライトネス(もっと軽やかに)」を表現しています。年間テーマを色や素材に落とし込んだオブジェ(アイテム)が多数登場するなか、なかでもこちらのバッグはポップな色使いとポケットを外付けした実用的なデザインが特徴です。
素材はエルメスでおなじみの、マットでなめらかな質感をもつ「ヴォー・スウィフト」(カーフスキン)。長く愛用して経年変化の味わいを楽しみたい素材です。
表側についたジッパー式のポケットは、発色のよいイエローとピンクのツートンカラー。大きめのサイズに加え、片側にマチがついているので使いやすさも抜群。鍵やクレジットカードなど、ちょっとした持ち物を収納するのに便利なデザインです。半分ほどホワイトレザーを使用したサングロンもデザインポイント。シックななかに遊び心がきいています。
また、おでかけにぴったりな小さすぎず大きすぎずのサイズ感も絶妙。マチがしっかり取ってあるので、エコボトルなどもらくらく入ります。
アイディアに脱帽!デザインポイントを兼ねた大きめのバックポケット
カラフルで実用的なポケットが備えられているのは表側だけではありません。背面にも、フラップポケットがあしらわれています。オフホワイトのカラーリングがデザインポイントになっているうえ、カードやチケット、レシートなどをさっと収納するのに便利な大きめサイズ。
フラットなポケットなので持つ際にゴワゴワしないのも嬉しいですよね。機能性とデザイン性を美しく両立させた、エルメスならではのディテールです。
今回は、長く愛され続けている名作バッグ「バーキン」から、エルメスの2022年の年間テーマ「ライトネス」を反映した、遊び心と実用性を備えた新作をご紹介しました。カラフルなポケットが目を引くデザインは、着こなしのポイントにもぴったり。
持つだけで明るい気分になることができるうえ、機能的でストレスフリーな使用感が楽しめる傑作バッグです。
※掲載した商品は、すべて税込です。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- 大原敏政(aosora)
- WRITING :
- 門前直子
- EDIT :
- 石原あや乃