年末年始が近づくにつれて、海外旅行の準備を進めている方も多いのではないでしょうか? 旅へのワクワクが高まる一方で、持っていくものに悩んでしまうものです。そして、少しでも荷物を軽くしたいけれど、現地で急に必要になるかもしれないと思うと、つい荷物が重くなってしまう…そんな方も多いはず。

そこで今回は、世界を旅しながら旅行・航空ジャーナリスト兼フォトグラファーとして活躍しているシカマアキさんにインタビュー。

「海外には、ほぼ毎月出かける」という旅のスペシャリストが欠かさず持っていく旅アイテムとは一体どんなものなのでしょうか?

旅行のプロが海外旅行へ持っていくものとは?

■1:アイマスク

「テンピュール」のアイマスク

機内で頻繁に使用しているのがこのアイマスク。睡眠器具の老舗メーカー「テンピュール」のもので、コスパ、機能性ともに文句無しなのだとか。

「30歳、40歳と、歳を重ねるごとに機内で睡眠をいかにとるかが最重要ポイント。短時間でも機内で寝ておけば、飛行機を降りてからの疲れが大きく違います。もちろん、現地のホテルで寝つけないときにも使っていますよ」(シカマさん)

旅行へ新しく買い足したグッズを持っていくのもいいけど、使い慣れたものを持ち歩くのも大事。シカマさんはこちらのアイマスクを4〜5年ほど愛用中。特にポーチなどに入れず、直接旅行カバンにしまっているのだそう。アイマスクは丸洗いできて、気兼ねなくガシガシ使えるものを選ぶほうが賢いかもしれません。

■2:首まくら

「MOGU」の首まくら

こちらもまた長時間のフライト時に欠かせないアイテム。シカマさんは、パウダービーズが入った、やわらかくてしっとりとした触り心地の「MOGU」をセレクト。

「長時間のフライトは、首まくらがあるとやはりラク。機内が狭いエコノミークラスのときや、5時間以上の深夜フライトのときに使用します。空気で膨らますタイプより少しかさばるのがネックですが、ホテルの枕が合わないときにも使えるので持っていくととても便利です」(シカマさん)

移動時はスーツケースの中に入れ、機内へはカバンに引っ掛けて持ち込むのがシカマさんのスタイル。機内は「寝る時間」と割り切れば、疲れを持ち込むことなく、初日からアクティブに楽しめるそう。列車での移動時など、いろいろなシーンで使えるので、荷物に余裕があるときは持っていく方がベターかも!

■3:洗い流さないヘアトリートメント

「ロクシタン」のヘアトリートメント

渡航先によっては乾燥しやすい場所もあるので、髪のパサつきを抑えてくれるヘアトリートメントは必須です。

「洗い流すトリートメントより『流さないトリートメント』のほうが、旅行では特に便利。荷物を減らしたくてシャンプーやコンディショナーを持参できなくても、洗い流さないヘアトリートメントがあれば、海外旅行中に増える髪のパサツキを抑えられ、メンテも簡単です」(シカマさん)

シカマさんが個人的に気に入って使用しているのが「ロクシタン」のヘアトリートメント。万が一、旅行中になくなっても、たいていの場所に売っており、再購入しやすい点も気に入っているのだそう。

■4:トータルケアスプレー

お洋服のスタイルガード「しわもニオイもすっきりスプレー」

旅行では、なにかと入り用になる、防臭・消臭スプレー。シカマさんは、洋服のシワ対策にも効果的なスプレーを必ず持っていくと言います。

「客室で衣類をハンガーにかけてスプレーするだけで、シワもニオイも取ってくれるとても優秀なスプレーです。これだけは品質の良い、日本製に限ります。客室にアイロンがないと特に重宝しますし、あってもわざわざアイロンをかける手間を省けますよ」(シカマさん)

消臭・防臭だけでなく、シワを伸ばす効果も兼ね備えたものを選ぶのがプロのポイント。ハンディータイプなら荷物の量を抑えることもできますね。

■5:SIMフリーのスマートフォン

SIMフリーのiPhone SE

日本で使用しているスマホは海外では使えないことが多く、カフェやホテルのWi-Fiを使ってインターネットを利用するのが一般的です。

「以前は、『iPad mini』を使っていました。ですが、街中を歩くとき交通機関での移動中、端末が大きいので目立ってしまい、盗まれる危険性が高いため、今は『iPhone SE』のSIMフリーにしています。これは香港の『AppleStore』で購入したもの。カメラのシャッター音が鳴らないので、日本人だとわかりにくいところも気に入っています(iPhoneのカメラのシャッター音は、日本仕様のみ)。さらに、最新モデルではないので、盗難に遭う可能性も低くなります」

旅が日常となっているシカマさんならではの防犯対策。国によっては、スマホが盗難されるケースも非常に多く、日本人は狙われやすいといわれています。旅行用に新しくスマートフォンを買い足すのは難しいですが、無音のカメラアプリを使う方が盗難の可能性が低くなりそうです。

■6:SIMカード

シカマさんが海外で購入したSIMカード

SIMフリーのスマートフォンならば、基本的には現地についてからSIMを差し替えるだけと簡単。大手キャリアの海外パケ放題やWi-Fiルーターとは比べものにならないくらい料金が安いことがほとんど。

「スマホに使うSIMは、渡航先の空港で購入する場合が多いです。ショップごとの値段やデータ容量、使用日数を比べて購入しています。中国はインターネットの規制があるため、中国のSIMでは日本で閲覧できるWEBサイトを見ることができません。そのときは香港経由のSIMを事前に購入しています」(シカマさん)

現地でSIMを購入するならば、渡航する前に現地のSIM事情について調べておくのがベター。常時インターネットに接続されたスマートフォンがあれば、地図アプリで現在地を確認できるので、安心して街歩きを楽しむことができますね。

■7:コンセント口が2個ある電源変圧器

ユニバーサル対応の電源変圧器

渡航先によっては、日本と電源電圧が異なることがあります。そんなときに必要なのが変圧器。ただしシカマさんはコンセントが2口ある電源変圧器を必ず持っていくのだとか。

「コンセント口が1つの電源変圧器を以前使っていましたが、スマホやパソコン、カメラなど充電する機器が増えたため、ふたつあるととても助かります。同行者と共有できるのもいいところ。また、ユニバーサル対応の電源変圧器はどの国でも使用できるので便利です」(シカマさん)

電源変圧器は旅人の必携アイテム。充電式のデジタル機器が多い昨今、忘れずに持っていきましょう。

旅の達人が厳選した旅行グッズ

シカマさんにとって、カメラは必需品。「Nikon D500」という使い慣れた愛機を持っていくそう

せっかく海外に行くとなると、あれもこれもと荷物が増えてしまいがち。コンパクトな旅を心がけているというシカマさんには、取り入れたいポイントがたくさんあります。

「そのほかにも旅にはいつもエコバッグを複数持っていき、衣類、下着、コスメなどと種類別に収納します。圧縮袋に衣類を入れ、プリントのついたエコバッグに収納して仕分けしておけば、万が一スーツケースを開けられたときにも見栄えが悪くなりません。エコバッグは、日本に帰ってくるときお土産を入れるのにも便利です」(シカマさん)

海外旅行は、長い移動時間や慣れない環境で、気づかぬうちに疲れを溜め込んでしまうもの。疲れをとるアイテムや、旅行を快適にしてくれるアイテムを上手に取り入れて、旅の時間を楽しんでみては?

シカマ アキさん
旅行・航空ジャーナリスト兼フォトグラファー
大阪市生まれ。関西学院大学卒業後、読売新聞の記者を経てフリーランスに。現在、旅行、特に飛行機や空港などを中心に取材、撮影を国内外で行う。All About 国内旅行・海外旅行ガイド、ニコンカレッジ講師も務める。
世界ソラ旅
この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
長祖久美子
EDIT :
高橋優海(東京通信社)