ゆったりとした贅沢な空間と、徹底したホスピタリティ。ラグジュアリーホテルの魅力は、旅するように、非日常な体験を味わえることにあります。加えて今、ホテルを訪れる大きな理由のひとつになっているのが「食」。

新進気鋭の若手シェフの起用や、環境に配慮した食材の活用、ドリンクペアリングの強化やシェフ自らが生産者を訪れ素材を吟味するなど、ホテルのダイニングという枠を超えた新たな挑戦をしているところが増えています。これまでのイメージを覆す、この時代の新たなホテルの「ダイニング」に迫ります。

今回は、京都・鴨川二条にあるザ・リッツ・カールトン京都の「シェフズ・テーブル by Katsuhito Inoue」をご紹介します。

ザ・リッツ・カールトン京都「シェフズ・テーブル by Katsuhito Inoue」|京都・鴨川二条

京都ならではの食文化と歴史を七十二候を感じる究極のコースに。たった6席のゲストのためだけの“食のインスタレーション”

レストラン_1,ホテル_1,京都_1
ザ・リッツ・カールトン京都

イタリア語で個室を意味する「サレッタ プリバータ」。ライブ感溢れるオープンキッチンと、四季折々の植物で彩られ、その日使用する新鮮な食材が美しく並ぶ食卓。限定6席、ゲストの五感をフルに刺激するシェフズ・テーブルが昨年8月、オープンしました。

レストラン_2,ホテル_2,京都_2
シェフが腕をふるう姿も堪能。

エグゼクティブ イタリアン シェフの井上勝人氏が、一年を72の季節に分けた七十二候(しちじゅうにこう)に着想を得て、細やかに移ろう季節を、20年以上続けてきた生産者巡りで得た極上食材を使って表現。

朝どれの京野菜や市場に出回らない未利用魚、自然に沿った育て方をした和牛など、サステイナブルな視点も交えてシェフが厳選した旬の食材たちを、ヘルシーに仕上げたイノべーティブな料理に心躍ります。

ホテル_3,レストラン_3,京都_3
ブルー×赤のコントラストが美しい鮮魚のカルパッチョ
ホテル_4,レストラン_4,京都_4
ホワイトアスパラのスープの上にはカレンデュラのクロッカンテが。

シェフ自らが一品ずつ、生産者の背景や料理に込めた想いをプレゼンテーションしてくれるのもシェフズ・テーブルの醍醐味。ときには、ゲストのリクエストにヒントを得て料理が生まれることも。

また、舞台となるテーブルは、ホテル専属の庭師が庭の落ち葉などを利用して装飾しているというから驚きです。

ホテル_5,レストラン_5,京都_5
「駿河湾赤座海老のサフランリゾット」
ホテル_6,レストラン_6,京都_6
鮮やかな緑の苔の上には落ち葉。京都の庭園を再現したかのよう。
ホテル_7,レストラン_7,京都_7
鮮やかな緑の苔の上には落ち葉。京都の庭園を再現したかのよう。

靴を脱いでほっとできるクローズドな空間で、繊細な季節の移ろいを目と舌で体験。シェフズ・テーブルはまさに食のインスタレーションといえます。

ホテル_8,レストラン_8,京都_8
近江牛のフィレと京都石割農園の人参の炭火焼き」
ホテル_9,レストラン_9,京都_9
余剰野菜を使った自家製フォカッチャ。焼きたてが登場。
ホテル_10,レストラン_10,京都_10
稚鮎のフリットはクロモジの枝で燻製に。

※この特集の情報は1月17日現在のものです。営業時間など最新の情報をご確認のうえ、ご活用ください。

※外出時には新型コロナウィルスの感染対策を十分に講じ、最新情報は公式HPなどでご確認ください。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

EDIT&WRITING :
田中美保、佐藤友貴絵(Precious)