長く寒い冬に重宝していたコートを脱いだ後、手に取りたくなるのは気軽にはおれる春アウター。そこで、ストレスフリーな着心地と肌寒い日にしっかり頼れる暖かさ、そして大人の装いに必要な品格という三拍子が揃った新作を、人気ブランドから厳選してシリーズでご紹介します。
今回は、職人の手仕事による高度な技術と極上の素材使いに定評のある、イタリア発の「ブルネロ クチネリ（Brunello Cucinelli）」より、テーラードジャケット3着をセレクト。オーセンティックで端正なデザインを守りながらもリネン素材とライトなカラーで軽やかに仕上げた、スポーティなスタイルも叶う、春一番に袖を通したいラインナップです。
■１：ほんのりフェミニンを漂わすベージュ×白のピンストライプ柄
ライトウェイトリネン100％のテーラードジャケットは、洗いざらし風のナチュラルな素材感がリラックスしたムードを演出。芯地のないデコンストラクテッドな仕様で、シャツのようにさらりとはおるだけで洗練スタイルが完成します。
優しいベージュにラメ糸であしらわれた白のピンストライプ柄が、マニッシュさのなかに程よい女らしさを表現すると共に、光が当たるたびにきらりと印象的な表情を見せて。衿裏にはアイコニックなボールチェーンの“モニーレ”がシルバーで配され、バックスタイルのアクセントに。
■２：春の訪れをいち早く告げるシーズンカラーのブライトイエロー
「キヌア」というチャーミングな色名がついた明るくポジティブな表情のイエローは、今季のブルネロ クチネリのテーマカラーのひとつ。さらにリネン×コットン素材を使用することで、より軽やかな表情を醸し出しています。
天然繊維がもつ自然のままのリラックス感のある趣を生かしながら、トラディショナルなダブルブレストのデザインがメンズライクな正統感もキープして。こちらの衿裏にあしらった“モニーレ”はコッパーカラー。生地の色と調和しつつ、きりりと引き締めるスパイスになっています。
■３：こだわりに満ちたマテリアルが放つブランドの余裕と品格
涼やかなブルーのリネンジャケットは、素朴な風合いとふっくらとした厚みのあるリッチな質感が特徴。その秘密は、こだわりを凝らしたオリジナルの素材にあり。あえて異なる番手や不規則な節をもつ糸を組み合わせつつ、ウォッシュ加工を施すことで生まれた、深みのあるメランジ風の色合いも魅力です。
オーセンティックなスタイルのダブルブレストとフラップポケットがクラシカルな雰囲気を漂わせ、爽やかなクラス感のある装いを実現。さらに、やや高めの位置に配されたボタンにより程よくウエストラインがシェイプされ、フェミニンな印象も加わっています。
衿裏の“モニーレ”はシックなブラック。後ろ姿にブルネロ クチネリならではのラグジュアリーな品位を添えるポイントです。
以上、ブルネロ クチネリの新作ジャケットをご紹介しました。トラディショナルなテーラードジャケットを、フレッシュなカラーや軽快なマテリアルでモダンに進化させたラインナップ。ビジネスシーンの装いはもちろん、カジュアルスタイルにも活躍してくれる万能アイテムぞろいです。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- PHOTO ：
- 小林美菜子
- WRITING ：
- 河野真理子
- EDIT ：
- 谷 花生
