きっとみなさんよくご存知、言わずと知れた「シャネル」を代表するアイコン“J12”。この速報でも、“マドモアゼル J12”、“J12 ダイヤモンド トゥールビヨン ”、そしてカプセルコレクションと、その豊かなクリエイションをお伝えしてきた通り、怒涛の新作ラッシュを繰り広げた2022年の「シャネル」ですが、その華やかな「“J12”祭り」のフィナーレを飾るのがこちら、“J12 キャリバー 12.2”です!
って、おーい! 何も変わっていないのでは!? そう思われる方も多いと思いますが、それこそが「シャネル」が「シャネル」であり続け、長年にわたり世界の女性たちを惹きつけてきた秘密。2019年からスタートした「何も変えずにすべてを変える」という革命が、このモデルによってフィナーレを迎えたのです。
自動巻きでこのサイズが欲しかった! 女性たちのニーズを満たす33mmモデルがデビュー!
今回、満を持して発表されたのは、33mm径の自動巻きムーブメント搭載モデルです!
衝撃的なデビューから20年目という大きな節目を控えたタイミングで、一大リニューアルをはかった"J12”。とはいえ、パッと見では何がどう変わったのかわからないこの逆説的なリニューアルは、この新作よりひと回り大ぶりな38mmから始まりました。
ベゼルの外周の刻みの数やリュウズの大きさ、ダイヤル内の「AUTOMATIC」や「SWISS MADE」のフォントetc.…外見的な違いはまるで高度な「間違い探し」のよう。それでも実に約70%に及ぶ部品を改良し、そのために生産ラインも大幅に変えたという気合いの入り方でした。
そのリニューアルでもっとも大きく進化したのがムーブメント。メゾンを代表するこの時計にふさわしい38mmモデル専用の独自ムーブメント「キャリバー 12.1」を新たに開発、搭載しました。
しかしそのタイミングでは33mmサイズのムーブメントには変更が加えられず、"J12”の大リニューアルはそれで終了かと思われていましたが、2022年、満を持して33mm径の定番モデルに「キャリバー 12.2」を搭載したのです!
“J12 キャリバー 12.2”は、世界的に年々高まり続けている、女性たちの機械式時計へのニーズに応えました!
もちろん、クオーツムーブメントにはクオーツムーブメントの良さも魅力もあります。一方、「33mmサイズの最新自動巻きムーブメント搭載モデル」を所望していた女性も多かったのも事実。
「シャネル」はこの“J12 キャリバー 12.2”で、コレクションのリニューアルを完了させたと同時に、「時計としての本質」を追求する女性たちに、新たな選択肢を与えました。
無限の創造性を確信させる、とびきり「ハイリー」な“J12”
最後に、この速報の第12回で、お伝えしきれなかった特別な“J12”をご紹介します。
「CHANEL」のロゴをデザインの主役に据えた限定コレクション「シャネル ウォンテッド カプセル コレクション」のなかでも、もっともラグジュアリーでエクスクルーシブなモデル。その名も“J12 ハイリー ウォンテッド ドゥ シャネル”です!
マットな高耐性ブラック セラミックに、ブラックコーティングを施したステンレススティールを組み合わせたケースは、一見、すべてが漆黒。でも目を凝らすと、6本それぞれ異なる表現方法で、「CHANEL」のロゴが!
それだけでも「特別感」がありますが、この時計が「ハイリー」と名づけられている所以は、ケースバックのサファイアクリスタル越しに堪能することができるムーブメントです。なんと、「キャリバー 12.1」のローターに34個のダイヤモンドをセッティング! 時計の内部、裏側が、実は美しいジュエリーウォッチという華麗なギミックが仕掛けられています。
「シャネルはスタイル。ファッションは移り変わるが、スタイルは永遠」(ガブリエル・シャネル)
その美学は、多彩なバリエーションを展開し、進化し続けている“J12”にも確かに息づいています。
※掲載商品の価格は公開時点のもので、すべて税込みです。
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- TEXT :
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト