「鮟鱇」ってなんと読む?よく見ると、漢字にヒントが…!
明日・5月4日は『しらすの日』という記念日です。
しらす漁が最盛期になり旬の時期を迎える5月の、「4(しらす)」の日であり、
『みどりの日』でもあるこの日に、「森や山からの豊富な恵みが豊饒な海をつくり、上質なしらすを育ててくれることへの感謝」の思いを込め、記念日制定されたのだとか。
旬の時期に「しらすの美味しさ」をアピールする目的もあるそう。
この時期は、新鮮なしらすのお刺身がいただける特別な時期でもありますので、連休中のグルメとして楽しむのも良さそうですね。釜揚げとは違い、しらすのお刺身には独特の軽い苦みのアクセントがあり、また格別なお味です。
本日は、「魚」に関する日本語クイズをお送りします。
【問題1】「鮟鱇」ってなんと読む?
「鮟鱇」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:食用にもなる深海魚で、ぷりぷりとした身にコラーゲンの多い皮、また、肝も珍味として有名です。
<使用例>
「鮟鱇って、姿はグロテスクだけれど、味は繊細で素晴らしいわね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 鮟鱇(あんこう)です。
「鮟鱇(あんこう)」は、鍋料理の具材や、肝のおつまみなど、和食屋さんで見かけやすい表記ですので、読めるようにしておきたいですね。
「鮟鱇(あんこう)」は、動きが遅くぼんやりと餌を待つ習性から、「愚かな人」の比喩表現にも使われる言葉です。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「公魚」ってなんと読む?
「公魚」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:キュウリウオ科の淡水魚で、全長15㎝ほど。冬場は湖などの氷上での穴釣りの対象になります。
<使用例>
「公魚をたくさん頂いたから、南蛮漬けをおすそ分けするわね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 公魚(わかさぎ)です。
「公魚(わかさぎ)」といえば、アウトドアアクティビティとしても、冬から春にかけての釣りのイメージがございますが、漁獲自体は通年行われています。
天ぷらや洋風のフリッターで頂いたり、南蛮漬けにして常備菜にするなど、丸ごとの栄養を手軽にいただけるお魚ですね。
「ワカサギ」という呼び名の由来には、小さな魚であることから「幼体」を思わせる「若い」と、「小魚」を意味する「サギ」が合体したものではないか?…など諸説ございますが、
「公魚」という表記は、江戸時代に常陸国(現在の茨城県)麻生藩が、霞ヶ浦のワカサギを将軍に献上していた事から「公儀御用魚」の意味で当てられた字です。
***
本日は、5月4日『しらすの日』のトリビアと、「魚」に関連した日本語から、
・鮟鱇(あんこう)
・公魚(わかさぎ)
などの読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『語源由来辞典』(株式会社ルックバイス)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱