「薬玉」ってなんと読む?「くすりだま」ではありません!
明日・5月14日は『けん玉の日』です。
現代のけん玉の原型となる「日月ボール」が実用新案登録された日が大正8年(1919年)のこの日であった事にちなんで、一般社団法人・グローバルけん玉ネットワークが制定した記念日になります。
「けん玉で世界をつなぐ」を合言葉に、「けん玉を国際的に普及させること」が目的とされており、
その指針通り、けん玉の人気は、海外にも広まっているようです。
昨年オンラインで開催された『けん玉ワールドカップ』では、アメリカ、カナダ、香港など各国からのエントリーがあり、ルーマニアの参加者が銅メダルに輝いています。
素朴な日本の玩具が世界で愛されている…嬉しいですね。けん玉、海外の方へのお土産品としても良いかもしれません。
本日は、「玉」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「玉響」ってなんと読む?
「玉響」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「ほんの少しの間」を意味する言葉です。
<使用例>
「楽しい時間ほど、玉響ね…。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 玉響(たまゆら)です。
類義語として「一瞬」「刹那」「瞬時」などが揚げられます。
美しくロマンティックな表現ですので、「玉響(たまゆら)」、ぜひ使いこなしたいですね。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「薬玉」ってなんと読む?
「薬玉」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「種々の香料を詰めた錦の袋に薬草や造花をつけ、長い5色の糸をたらした飾り物。」また、これに似せて作った「式典や祝い事などに用い、割ると中から紙吹雪などが出る飾りもの。」などを指します。
<使用例>
「薬玉の中からメッセージの垂れ幕が出てくるようにしたいのよ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 薬玉(くすだま)です。
「くすだま」といえば、パーティー用の、パカっと割れる飾り物を容易に連想できますが、
あの品物の表記が「薬玉(くすだま)」だというのは、知らなかった方には意外でしょう。
「薬玉(くすだま)」は、もともとは、邪気をはらうために、香りの強い薬草類を包んだ袋を飾って作った、玉状の飾り物を指しており、
その昔は、端午の節句や重陽の節句に飾るものだったのだとか。
現代ではすっかりパーティーグッズと化していますが、表記の歴史をたどると、意外な事実が見えて参りますね。
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本日は、5月14日『けん玉の日』のトリビアと、「玉」という字の入った日本語から、
・玉響(たまゆら)
・薬玉(くすだま)
などの読み方、背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人グローバルけん玉ネットワークウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱