【目次】
【巻き方1】くびれ ひし形ボブアレンジ「2選」
【1】首元スッキリのひし形ボブ



「ベースは肩につくかつかないくらいの長めのボブ(ロブ)。これから髪をのばしたいというニーズがあり、のばし中でもストレスなく楽しめるように、いつでもするっとまとまりつつ今っぽく見えるようカットを施しました。
頭のはちが張っていて四角く見えやすいので、キレイな卵型で引き締まった小顔に見えるように調整しています。表面にレイヤーを5~6cm入れて自然な動きを出しながら、鼻横あたりにボリュームが出るように。頭の形を立体的に見せ顔立ちが美しく際立つような、バランスのいいひし型シルエットに整うようカットをしています。絶壁が気になる後頭部もふんわり見えるように。内側にはエアリーな空洞ができるようにカットすることで、首元もスッキリ見せることができます。
さらに前髪は長さを残し、おろしてもサイドに分けてもOKなスタイルに。骨格、顔立ち、髪質を見極め、すべてのバランスが整うようにカットを施しているのがポイントです。髪色は髪を伸ばしていく中で根元が伸びてきてもものっぺり見えず、立体感のあるスタイルが長続きするようにハイライト&ローライトを入れています」(STEP BONE CUT TOKYO ディレクター、スタイリスト 堤好司さん)。
<スタイリング方法>ひし形シルエットに整えて、さらに立体感&小顔見せを際立たせる!
「ブローなしで手間暇かけずともおさまりのいいスタイルですが、少し巻くことでよりふんわり映えるスタイルに!」(堤さん)。

<STEP.1>毛先は外巻き、表面の毛は自然な内巻きに

<STEP.2>表面の毛束をランダムとり、スパイラル巻きに

<STEP.3>顔周りはリバース巻きに

<STEP.4>前髪や毛先にはバームをなじませて毛束感を

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- 骨格や顔立ちに合わせた計算づくのカットなら、のばし途中でもいつでも間延びせずこなれた印象に
- 前髪や顔周りの絶妙バランスで、小顔見せも立体感もさらに際立つ!
- 内巻き、外巻き、スパイラル巻きをバランスよくミックスさせて、全方位立体的に美しく
40代に似合う【スウィングフォルム小顔ロブ】のばしかけの髪でもいつでも扱いやすく見映えよく!
【2】クセを活かしたふんわりくびれボブ



「ベースはあごくらいの長さのボブ。中間から毛先は広がりやすいクセ毛でありながら、トップはぺったりしやすい髪質なので、ハチ上のみにレイヤーを入れ、トップにはふんわり感と動きを出しやすく。レイヤーを入れることでサイドから見たときのシルエットも美しく映え、広がりやすい髪も締まるよう調整しています。
さらに前髪のクセに合わせ、クセ毛でも斜めに自然に流しやすいカットを施しています。さらに白髪ぼかしのハイライトもこのヘアスタイルのポイント! 白髪が目立ちやすいトップと顔まわりに集中的に細めにハイライトを入れ、白髪をぼかしながら、自然な動きと立体感を演出しています。ハイライトを入れることで白髪が目立ちにくくなるので、白髪染めの頻度も少なく済み、忙しい方でもおしゃれな印象を2~3か月はキープできます」(AIR GINZA スタイリスト 岡田有加さん)。
<スタイリング方法>耳横の毛をふんわりさせ、くびれヘアにすることで、面長感を和らげる
「面長な顔型の方におすすめしたいのが、サイドの毛をS字になるように巻き、くびれ&メリハリを出すスタイリングです。毛先はすぼめつつ、視覚的に横にふわっと広がるシルエットを作ることで、より若々しくイキイキとした印象に」(岡田さん)。

<STEP.1>毛先は外ハネに

<STEP.2>耳横から耳前の毛はS字に巻く

<STEP.3>サイドから後頭部の表面の毛はふわっと内巻きに

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- クセ毛は無理にのばそうとせず、クセ毛生かしのカット&スタイリングでナチュラルに美しく
- 白髪ぼかしハイライトでダメージレス&自然な動きと立体感もかなえる
- 面長な顔立ちはサイドをS字巻きでふんわりさせ、よりバランスよくイキイキとした表情に
「スタイリングにはバームがおすすめ。毛先の内側から塗布してフォルムを整え、手に残ったものを表面になじませて」(岡田さん)。
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【巻き方2】外ハネ巻きアレンジ「2選」
【1】抜け感を演出するこなれ外ハネボブ



「ベースはあご下のロブ(ロングボブ)。切りっぱなしに近いスタイルですが、表面のみ少しレイヤーを入れて調整しています。ざっと乾かすだけで、広がりやすいクセ毛でも外ハネにまとまるようなスタイル。
前髪はつくっていませんが、顔周りには短い毛を仕込み、ペタッとしがちな髪にふわっとした立体感を出し、フェースラインにかかる髪があることでさりげなく小顔効果も狙っています」(GARDEN YOKOHAMA est 店長、スタイリスト 豊田楓さん)
<スタイリング方法>根元は乾かすときにしっかり立ち上げてふわっと感を。毛先はアイロンで外ハネに
「ドライヤーで乾かすだけでまとまりは出やすいようカットしていますが、毛先はササッとアイロンで外ハネにスタイリングすると、ナチュラルでありながらも”手入している感”が演出できます」(豊田さん)。

<STEP.1>トップ&サイドは根元を立ち上げるように乾かす

<STEP.2>毛先はアイロンで外ハネに

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- 切りっぱなしボブは表面のみの絶妙なレイヤーでより扱いやすく!
- 顔周りは短い毛を仕込み、ふわっとした立体感と小顔効果を狙う
- 毛先を巻くだけでなく、根元を立ち上げるひと手間で若々しい印象に
「スタイリングには柔らかめのバームを。小指のつめくらいの量をとり、両手に広げてから髪全体に内側からなじませていって。最後に指に残ったものを表面を毛に塗布して、ふわっと感を出します。ハリコシがなく乾燥しがちな大人世代の髪にはスタイリング剤はマスト。時間がない忙しい方こそ、スタイリング剤の選び方やなじませ方にもこだわって」(豊田さん)。
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【2】ハンサム見えが叶うすっきり外ハネボブ



「うしろを襟足ギリギリくらいで切りそろえたボブ。切りっぱなしにしておしゃれな印象に。表面だけでに少しだけレイヤーを入れ、程よい柔らかさと扱いやすさを加えています。顔周りは鎖骨下くらいの長さにカットし、うしろに自然に流れやすいよう調整を。全体的にレングスが短いので、根元やつむじにボリュームが出ずぺったりしてしまいがちな方でも、ふんわり立ち上がりやすいスタイルです。
ピンクベージュのハイライトを入れ、ヘアスタイルに立体感と柔らかさを、さらに白髪ぼかし効果も狙っています」(TOAR by grico 店長/スタイリスト バタコさん)。
<スタイリング方法>トップは乾かす際のひと手間でふんわりを、毛先はアイロンで外ハネにしてアクティブに。
「おさまりがいいスタイルなので、乾かすだけでも自然にまとまりますが、ドライヤー&アイロンのひと手間でよりおしゃれな印象に」(バタコさん)。

<STEP.1>トップは根元から立ち上げるように乾かす

<STEP.2>毛先はアイロンで外ハネに

<STEP.3>サイドの毛はバランスを見ながら耳にかけつつうしろに流す

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ショートほどは短くない、襟足ギリギリのミニボブでおしゃれかつフレッシュな印象に
- 分け目やつむじの薄毛が気になるなら、短めボブがやはり正解!
- メリハリ出しスタリングのひと手間であか抜け感を
「スタイリング剤は全体的にヘアオイルをなじませたあと、手に残ったもので表面を整えるのがおすすめ。もみあげやサイドなど、少しフォルムをキープしたい部分にはミルクバームをプラス」(バタコさん)。
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【巻き方3】内巻きボブアレンジ「3選」
【1】自然なボリューム感のあるシンプルショートボブ



「ベースはリップ下ラインくらいのシンプルなショートボブ。耳にもかけられ、少しアレンジできる長さは保ちつつ、前上がりのラインで柔らかいイメージに。とくにトップや後頭部がペタッとしやすいので、頭の形がキレイに見せるようなカットにこだわりました。また顔周りのレイヤーをあえて切り込むように入れ、さりげない動きとフレッシュさを演出。
前髪は厚みを出さず、透け感のある薄めのバングに。生えグセがあるのでカットとドライで整えつつ、旬のスタイルに仕上げました」(神田さん)。
<スタイリング方法>アイロンで表面をならし、まとまりと丸みを時短でかなえる
「ざっとドライヤーで乾かしただけでもするっとおさまるスタイルですが、アイロンの熱を加えることでより”手をかけている”感、上質感がアップします」(神田さん)。

<STEP.1>細めのアイロンで表面を整えていく

<STEP.2>顔周りの毛束はスーッと流すくらいに

<STEP.3>バームを内側からつけてフォルム調整

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- 骨格や顔立ちに合わせたカットで、ペタッとしやすい髪も自然にボリュームアップ
- 顔周りの切り込みレイヤーや前髪のバランスで、シンプルながらもひねりのあるスタイルに
- アイロンで熱を加えるひと手間でさらに垢抜ける!
「スタイリング剤は髪質で使い分けを。硬い髪にはツヤを出すバームやオイルを、柔らかい髪ならクリーム系ワックスがおすすめです」(土田さん)。
40代に似合う【切り込みシンプルショートボブ】ペタッとしがちな髪は顔周りの動きで変化&おしゃれ感を!
【2】シースルー前髪で小顔効果のある丸みボブ



「襟足いっぱいのボブ。頭の形に合わせ、サイド&バックに自然な丸み&ボリュームが出るようにカットしています。ポイントは顔周りと前髪。顔周りはサイドとつなげずに別でレイヤーを。後れ毛風のレイヤーを作ることで顔にかかる毛束ができ、小顔に見せながらフレッシュな印象度がアップ。
前髪は少量、シースルーになるようにつくっています。前髪でも小顔見せ&おでこのシワなどをカモフラージュし、若々しい印象に見せる効果も。ハンドブローでも自然にまとまる、扱いやすいスタイルです」(falo 二子玉川 オーナー、スタイリスト 中嶋亮さん)。
<スタイリング方法>ストレートアイロンで整えることで、さらにツヤっぽくイキイキとした雰囲気に
「ボブスタイルにはストレートアイロン使いがマスト。全体的に熱を加えることで圧倒的にツヤが増し、フォルム的にもこなれ感が出ます」(中嶋さん)。

<STEP.1>サイドからバックはツヤを出すように熱を与えて

<STEP.2>前髪は丸みをつけるように

<STEP.3>顔周りも丸みをつけつつ自然におろす

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ボブは顔周り&前髪が今っぽさを左右する
- フレッシュな印象を目指したいなら、顔周りレイヤー×シースルーバング
- ストレートアイロンでササっと整えるひと手間で、こなれ度が格段に変わる
「スタイリング剤は軽めのオイルやバームで。ウェットではなくさらっと仕上げたいので、少量を毛先中心に塗布して」(中嶋さん)。
40代に似合う【フレッシュさ際立つシンプル丸みボブ】顔周りの毛束と透け前髪で、さりげない抜け感を
【3】量多めでもするっとまとまる丸みボブ



「クセありで広がりやすい髪は縮毛矯正をかけることで、するっと手触りもよく、ツヤも出て、ボリュームも適度におさえてまとまりやすい髪に。カットではまとまりやすさと自然な毛流れを意識しています。レングスはあごライン。トップのみ毛流れを作るためにレイヤ―を入れています。横に広がるボリュームが出やすい髪なので、レイヤーはいれすぎずバランスをとるように。
基本は前髪なしのボブですが、気分にやシーン合わせてアレンジできるよう、微妙に前髪に短い毛も仕込んで2wayバングにしているのもさりげないポイントです」(伊藤さん)。
<スタイリング方法>ストレートアイロンでササッと整えるだけでOK
「縮毛矯正をかけているので、手ぐしでササッと整えるだけでもナチュラルにまとまるスタイルではありますが、ストレートアイロンでササッと整えることでさらにツヤを出し、わずか2~3分でも手間暇かけているよそいき感が出せます」(伊藤さん)。

<STEP.1>広がりやすい髪をタイトに整える

<STEP.2>顔周りはふわっと持ち上げながら

<STEP.3>前髪がペタッとする場合はカーラーで立ち上げ

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- クセがあり広がりやすい髪は、縮毛矯正で髪質改善することで驚くほど扱いやすく
- ボリューム多めの髪はあえての少なめレイヤーでまとまりよく丸みのあるシルエットに
- ストレートアイロンで髪を伸ばし、ツヤを出すひと手間でさらに好感度アップ
「スタイリングにはオイルがおすすめ。毛先を中心になじませてツヤ仕上げ」(伊藤さん)。
40代に似合う【するっとおさまる美形な丸みボブ】半年に一度の縮毛矯正で圧倒的に扱いやすい髪へ
【巻き方4】ミックス巻きアレンジ
髪にふんわり感をもたせる、ニュアンスショートボブ



1本1本が細くてやわらかい髪質のモデルさん。うるおいがないためパサつきやすく、ツヤが出にくいのが悩みだとか。「髪の表面にレイヤーを入れすぎるとパサつきが目立ってしまいます。段は控えめにして、毛量を抑えるなら内側で調整してください」(小室さん)。
ツヤ髪を印象づけるには、カラーリングの色選びも重要とか。「メイクをするとき、ラベンダー色のベースを塗るとくすみが消えて明るい肌色になりますよね。実は髪も同じ。カラーリング剤にパープルを加えるだけで、抜け感が出るんですよ」(HONEY Shibuya 小室里奈さん)。
<スタイリング方法>ストレートアイロンでこめかみより上は内巻き、下は外巻きに
ストレートアイロンを使うとき、注意したいのは角度。「こめかみより上部分はボリュームが欲しいので、ストレートアイロンを真横に引っ張って根元を起こしながら内巻きにします。こめかみより下の髪はフェイスラインに沿わせるように下に引っ張り、毛先を外ハネにするのがポイントです」(小室さん)。

<STEP.1>こめかみより上の髪は真横に引っ張りながら毛先を内巻きにする

<STEP.2>こめかみより下の髪は毛先だけ外ハネに

<STEP.3>前髪は根元を立ち上げるようにカーラーで巻く

<STEP.4>同量のワックスとオイルを手のひらで混ぜ、毛先に揉み込む


<スタイリングのコツ3か条>
- こめかみより上の髪はストレートアイロンで真横に引っ張って根元を起こす
- こめかみより下の髪は肌に沿わせるように下へ引っ張り、毛先だけ外ハネに
- ホールド力とツヤ感はワックスとオイルを混ぜ合わせてつくる
「大人の髪にはワックスの浮遊感とオイルのツヤ感の両方が欠かせません。同じ量ずつ混ぜてスタイリングすると、スタイルもツヤ感も長持ちします」(小室さん)。
ぶきっちょさんでも簡単!ストレートアイロンでつくるニュアンスボブ
- TEXT :
- Precious.jp編集部