誤読注意!「本望」ってなんと読む?「ほんぼう」と読まないように!

明日・5月25日『納本制度の日』です。

納本制度とは、出版物を国の公的機関に納入することを発行者に義務づける制度のことで、

1948(昭和23)年移行、日本の国立国会図書館には、国内で発行された、あらゆる出版物が保存されています。知的活動の記録が、後世に受け継がれていくことを目的としした制度です。

本日は『納本制度の日』にちなんで、「本」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「読本」ってなんと読む?

「料理読本」「文章読本」など、「教科書や手引書」という意味で使用される「読本」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:もともと間違っていた読み方が、最近は「不正解ではない」的な扱いになっています。

読み仮名4文字です。
読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 読本(とくほん)です。

「どくほん」ではいけないのでしょうか?…解説をお読みください。
「どくほん」ではいけないのでしょうか?…解説をお読みください。

「どくほん」と読んでしまう方、大変多いのでは?こちらは現代の考え方では、正解というより「不正解とはしない」的な扱いです。

本来は「読本(とくほん)」と読みます。

「読本(とくほん)」はもともと、「小学読本(しょうがくとくほん)」=国語の教科書を指した言葉でした。

昨今、「読書(どくしょ)」「読者(どくしゃ)」などの言葉が一般化したため、

複数の辞書に『本来は「読本(とくほん)」のところ、昨今は「どくほん」と読まれる例もある。』などの注釈がつくようになり、「『どくほん』では間違い!と言いきるのも、時代的にどうかしら…」的なニュアンスを感じます。

しかし、大人として本来の読み方を知っていたほうがスマートですので「読本(とくほん)」と覚えておきたいですね。

さて、2問目に参りましょう。

【問題2】「本望」ってなんと読む?

「本望」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「本来の望み。」「望みを達成して満足であること。」などの意味を持つ言葉です。

<使用例>

「地方での生活を夢見ていたので、転勤でそれがかなうならばむしろ本望です。」

読み仮名4文字です。
読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 本望(ほんもう)です。

正解できましたか?

「望」という字、「希望(きぼう)」「待望(たいぼう)」「人望(じんぼう)」など、「ボウ」と読む例が多いですが、

「モウ」という読み仮名も、中学校で習う常用漢字の範疇ですので、うっかり「ホンボウ」と読まぬよう、気をつけましょう。

「本望(ほんもう)」です。

「望」を「モウ」と読む例は他にも「所望(しょもう)」などがあります。

*** 

本日は、5月25日『納本制度の日』のトリビアと、「本」という字を使った日本語から、 

・読本(とくほん)

・本望(ほんもう)

などの読み方についておさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト
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小出 真朱