「ぜんいち」ではありません!「全一」ってなんと読む?
明日・6月5日は、国連の定めた『World Environment Day(世界環境デー)』です。
1972(昭和47)年のこの日に、国連人間環境会議が、人類のために人間環境の保全と改善を目標とする「人間環境宣言」を採択したことを記念して制定された世界的な記念日で、
日本も6月5日を『環境の日』と制定しているほか、
世界各地で環境保全を考え、促す活動が行われています。
…ということで本日は「保全」の「全」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「全う」ってなんと読む?
「全う」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「まともなさま。まじめなさま。」という意味の言葉です。
<使用例>
「世界中の人が、常に環境に配慮した行動をとる…という、全うな世の中になると良いわね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 全う(まっとう)です。
「全」という字は常用漢字で、常用漢字の範囲内の読み方に「全く(まったく)」がございます。これの変則系が「全う(まっとう)」です。
常用漢字とあっては読めないと恥ずかしいので、「全う(まっとう)」、覚えておきたいですね。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「全一」ってなんと読む?
「全一」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「完全に一つにまとまっていること。」という意味の言葉です。
<使用例>
「フランチャイズで属人的な対応は困ります。マニュアルを読んで全一を心掛けてください。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 全一(ぜんいつ)です。
「全一(ぜんいつ)」は古来の日本語で、読み方は「ぜんいつ」のみです。
ところが最近、俗語的に「全一(ぜんいち)」という言葉が登場しているようです。「ゲームの大会で全国一位」を意味しており、ネット上などでは当たり前のように「○○さんて去年の全一(ぜんいち)だよね?」というように使用されています。
こちらも、一過性ではなく定着すれば、辞書に掲載される日がくるかもしれませんね?
***
本日は、6月5日『World Environment Day(世界環境デー)』『環境の日』にちなんで、「全」という字の入った日本語から、
・全う(まっとう)
・全一(ぜんいつ)
の読み方のおさらいと、
昨今登場しているスラングから
・全一(ぜんいち)
をご紹介いたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/環境省ウェブサイト/国連広報センターウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱