雑誌『Precious』では「My Action for SDGs 続ける未来のために、私がしていること」と題して、持続可能なよりよい世界を目指す人たちの活動に注目し、連載しています。

今回はキッズアパレルブランド「ズーロジア」代表 村山いずみさんの活動をご紹介します。

村山 いずみさん
キッズアパレルブランド「ズーロジア」代表
(むらやま いずみ)大学卒業後映画配給会社にてマーケティング、PRを行う。約20年勤め、退職。子供が環境問題に興味をもつきっかけになればと子供服ブランド「ズーロジア」を創業。絶滅危惧種の動物や魚の博物画をプリントした服を制作。

絶滅危惧種を子供服のモチーフに。環境問題への興味につながれば

子供服といえば、キャラクター化されたアニマル柄が多いなか、村山さんが立ち上げたブランド「ズーロジア」のアイテムにプリントされているのは、動物学者などが描く図鑑のイラスト。モチーフとしているのは、キリンやフラミンゴ、サメの亜種など絶滅危惧種(※)に指定された野生動物だ。

「私は、動物学や環境学のプロではないので専門的な知識を発信することはできません。子供たちが日常で着る洋服を通して、野生動物の生きる世界や、彼らが直面している深刻な問題、そしてこれからの環境に興味をもつきっかけになれば」 

小さい頃から環境に興味があったという彼女は、映画配給会社でマーケティング、PRとして長年働きながらもその思いは変わらなかった。早朝から深夜まで働く生活を変えようと退職を決意したとき、同時にブランドの立ち上げを構想。3か月後には販売をスタートさせた。

「オーガニックコットンを少量で取引してくれる会社を探すことがこんなにも大変だとは知らず、ファッション業界に携わったことのない私にはわからないことだらけでした。

少しでもむだを減らすため、サイズアウトの早い子供服でも長く着られるパターンにしたり、服はシーズンレスがメインで、新作は在庫がなくなりしだい制作しています。お客さんからは『もう全種類もってるわ』と言われることもありますね(笑)」

それでも村山さんはまだアクションが足りないと感じている。

「いつか、売上で、都心から離れた土地に野生動物の暮らす保護区をつくりたい。観光地化するのではなく、ただ彼らの聖域を守っていく活動をすることが、私の夢です」

【SDGsの現場から】

●百貨店でのポップアップショップも開催

サステナブル_1
服の売上5%、端切れでつくったシュシュなどは売上の全額を環境保全団体へ寄付している。

●親からの人気も高いヴィンテージの博物画プリント

サステナブル_2
海外の博物館に収蔵された図鑑から著作権フリーの動物図案を選び、デザインをする。

※絶滅危惧種とは…国際的な自然保護団体であるIUCNが定める「絶滅の恐れのある生物リスト」の絶滅危惧種カテゴリーに分類された生物のこと。

PHOTO :
望月みちか
EDIT :
大庭典子、喜多容子(Precious)
取材・文 :
大庭典子