【目次】
- 【1】「分け目」を変えてシルエットをチェンジ!
- 【2】「前髪をかき上げて」スッキリさせる
- 【3】「耳にかけて」タイトに見せる
- 【4】「コテ」で巻いて、メリハリをつくる
- 【5】「アイロン」で毛先をハネさせて、キュッと引き締める
【1】「分け目」を変えてシルエットをチェンジ!
\BEAUTRIUM 南青山店の相沢美沙さんがレクチャー!/
40代が挑戦しやすいショートボブスタイルは、頭のかたちに沿ったフォルムで骨格補整できるのがいいところ。BEAUTRIUM南青山店のマネージャー・相沢美沙さんによると、ショートボブはふだんのスタイリングのしやすさを考えて、自然と内巻きになるようにカットすることが多いのだそう。
「ふんわりとした内巻きショートボブは、スタイリングのしやすさと、大人っぽく落ち着いた雰囲気が魅力。でも、たまには遊びのあるヘアスタイルも楽しんでみたいですよね。印象をガラッと変えるのに効果的なのが、前髪の作り方と、全体のシルエットを変えることです」(相沢さん)。
前髪は分け目を変え、毛先を外ハネになるように巻くことでシルエットをチェンジ。さらに、片サイドを耳にかければ、グッと大人っぽくおしゃれなショートボブに!では、詳しいスタイリング方法をチェックしてみましょう。
「前髪は逆サイドから思い切り持ってくることで、クールなかき上げ前髪にチェンジ。毛先にアイロンで外ハネをプラスすることで、内巻きシルエットからラフで動きのあるフォルムになり、抜け感のあるこなれた印象に仕上がります」(相沢さん)。
<スタイリング方法>前髪チェンジは思い切って!毛先を遊ばせてこなれた印象に
「サイドパートの前髪を作るときは、思いきりが肝心。分け目にボリュームが出ますし、全体のバランスも作りやすくなります」(相沢さん)。
<STEP.1>ヘアアイロンで全体に動きをつける
<STEP.2>前髪をサイドパートにする
<STEP.3>ワックスをもみ込む
<スタイリングのコツ>
「外ハネのフォルムは、旬のデザイン。取り入れるだけで、おしゃれに仕上がります。毛先に動きをつけておけば、片側を耳にかけるだけで、クールな雰囲気になれますよ」(相沢さん)。
分け目を大胆チェンジ! コンサバショートボブを外ハネでクールに
【2】「前髪をかき上げて」スッキリさせる
\BEAUTRIUM 表参道の高橋澄絵さんがレクチャー!/
大人の魅力がより増して見える「ウェットな質感」のヘアアレンジ。ウェットな質感のアレンジは、「普段着に似合わない」「きっちりしすぎな印象になる」「分け目がベタッとして老け見えする」と敬遠しがちですよね。挑戦してみたいけど、ハードルが高いと感じている人も多いのでは?
その悩みを解消するアレンジ術を教えてくれたのが、BEAUTRIUM表参道のスタイリスト高橋澄絵さん。ショートヘアの場合は、前髪をかき上げるだけで印象がかなり変わると言います。
「前髪をかき上げるだけで、ウェットな質感でもカジュアルでラフな印象に。ポイントは分け目を潰さないこと。分け目にボリュームがないと、老けて見えるだけでなく清潔感のない印象になってしまいます」(高橋さん)
ウェットな質感で大人の魅力がアップするショートヘアのアレンジ方法。さっそく詳しくご紹介します。
「ウェットな質感をつくっているジェル状のワックスは、指先につけて髪になじませると根元がベタベタになってしまうので、手のひらだけになじませてからつけるのがコツ。前髪をかき上げた時に根元に付きすぎず、髪全体に均一につけることができます」(高橋さん)
<スタイリング方法>前髪をかき上げるだけでイメチェン完了
<STEP.1>ストレートアイロンで毛先を外ハネにする
<STEP.2>前髪をブローするようにストレートアイロンを滑らせる
<STEP.3>前髪をかき上げるようにジェルをつける
<スタイリングのコツ>
「コテではなくストレートアイロンを使うと、直毛は自然な丸みをつくることができるし、くせ毛の人は矯正できるなど、どんな髪質でも理想の毛流れをつくることができます。カールが付きすぎたり、変な方向にハネることもないのでご自宅でのスタイリングも簡単ですよ」(高橋さん)
【3】「耳にかけて」タイトに見せる
\Cocoon 銀座店の泰斗さんがレクチャー!/
髪の長さが短いショートヘアは、結んだり巻いたりするのが難しいもの。「ヘアアレンジはできない」と思っている人も多いのでは?
そこで、Cocoon 銀座店の店長・泰斗さんに、簡単にガラッと印象を変えることができる、ショートヘアのアレンジ術を伺いました。
「印象をガラッと変えるには、質感とフォルムに違いを出すのが効果的。ふんわりとした質感とフォルムで大人のかわいさを、ややウェットな質感とタイトなフォルムでクールさを演出できます」(泰斗さん)
また、スタイルチェンジしやすいカットも、ショートにとっては重要に。
「今回のスタイルは、2wayのスタイリングができるようにカットしてあるので、そのままならショートボブ、耳にかけるだけでマッシュウルフっぽいフォルムにできます。スタイル作りのワンポイントにオススメです」(泰斗さん)
「ベースはグラデーションボブ。トップにレイヤーを入れることで、耳に髪をかけたときと下ろしたときで、表情が変わるデザインになっています。ゆるくパーマがかかっているので、ややウェットな質感にすると、より束感が出るようになって、大人っぽい表情に」(泰斗さん)
<スタイリング方法>耳にかけるだけでガラッとクールに!
<STEP.1>クリームワックスを根元から全体に揉み込む
<STEP.2>サイドを耳にかける
<STEP.3>束感を作って整える
<スタイリングのコツ>
「タイトにしすぎると古い印象になるので、サイドのみタイトにし、トップはふんわり感をキープして。襟足を少し外ハネに作るとおしゃれです」(泰斗さん)
耳にかけるだけで印象チェンジ!ショートヘアだから叶う「2wayスタイリング」
【4】「コテ」で巻いてメリハリをつくる
\ROIの小西浩純さんがレクチャー!/
40代のショートヘアに求めるもの、それは、オバさんに見えないこと! その条件となるのが「ふわっと高い頭頂部」「後頭部の丸い膨らみ」「小顔効果」ですよね。青山にある美容室ROIのデザイナー・小西浩純さんは、それらの条件を叶える鍵は「メリハリ」だと言います。
「ベースの髪が地肌に張り付いていると薄毛に見えるだけでなく、動きが出づらくスタイリングの幅も狭くなってしまうので、まずは髪全体の根元を立たせることが大切です。根元を立たせたら、次は前髪とトップ。正面から見えるこの部分をしっかりと立ち上げることで、華やかさ、若々しさが際立ちます。最後は、襟足を絞る。このメリハリと立体感が、老けて見えないショートヘアの鉄則です」(小西さん)
それでは、小西さんが提案する「老けて見えないショートヘア」を拝見しましょう。
「老けて見えないショートヘアのポイントとして、もうひとつ大切なのが、耳の後ろの余分な髪の毛をしっかりと取ること。耳裏が厚ぼったいと、いくら前髪やトップを立ち上げても垢抜けないので要注意。耳裏を極力スッキリさせることで、見た目にも抜け感と軽さを演出できます。耳にかけてもいいし、アクセサリーをつけても今っぽさが出ますよ」(小西さん)
<スタイリング方法>欲しいところにボリュームを出して、襟足はタイトに。これでメリハリシルエットが完成
「前髪とトップを立ち上げるときの分け目は、髪がよく立ち上がる方を選択して。いつもの分け目の反対から髪を持ってくるなど、毛流れに逆らうように分け目をつくると、比較的立ち上がります」(小西さん)
<STEP.1>トップをアイロンで巻いて立ち上げる
<STEP.2>髪全体にワックスをつける
<STEP.3>襟足は首に沿わせる
<スタイリングのコツ>
- アイロンの温度はいつもより低めにして巻きすぎを防止!
- ワックスを上から下につけるとボリュームがなくなるのでNG
- 襟足が浮くとメリハリスタイルが台無しに!しっかり抑えて
「トップをアイロンで巻く時は、前髪の後ろの髪の毛だけを巻いて。広範囲の髪の毛を巻いてしまうと、本来ボリュームが欲しい部分の他に、ハチが四角張って見えることにも。頭が大きく見えてしまうので注意して」(小西さん)
キーワードは「メリハリ」!老けて見えない40代のショートヘア
【5】「アイロン」で毛先をハネさせて、キュッと引き締める
\suiの中村育美さんがレクチャー!/
40代ともなるとトップの髪がペタッとして、ハチのあたりが膨らみやすくなるもの。そんな髪悩みに応えてくれるのが、suiのヘアデザイナー、中村育美さん。
「ハチのあたりが膨らむと、余計にトップがつぶれて見えるんです。ご自身でスタイリングするときは、ハチのあたりをつぶしながら、毛先に丸みをつけるのがポイントです」とか。
毛先が乾燥しやすく、トップと生えぎわに白髪が多い田村さんの髪。「分け目を作らず、生えぎわを覆うこのスタイルなら、白髪が目立ちにくいメリットがあります」(中村さん)
トップにボリュームをつくるために、「トップにレイヤーを入れ、立ち上がりやすくしています。レイヤーを入れすぎると、まとまりにくくなるので加減が必要です」(中村さん)
<スタイリング方法>襟足にくびれを作ってスタイルにメリハリをつける
ボリュームがほしい部分は根元を立ち上げるように、ボリュームを削りたい部分はつぶしながらスタイリングをするのがポイント。「特に襟足をキュッと引き締めたいので、襟足の髪は首のラインに沿わせながら、毛先だけ外はねにさせます。メリハリがつくので小顔効果もあるんですよ」(中村さん)
<STEP.1>襟足の髪は首に沿うようになでつけ、毛先だけ外はねにする
<STEP.2>その他の髪は毛束の中間から毛先を内側に丸めるようにアイロンを当てる
<STEP.3>頭頂部の毛束は根元を立たせるようにブロー
<スタイリングのコツ>
- 襟足の髪は毛先だけ外はねにして、くびれを作る
- はち周りはアイロンで内巻きにしながら膨らみをつぶす
- 顔を髪で包むようなスタイルにして生え際の白髪をカバー
「はち周りや襟足の髪をつぶすスタイリングは、うねって広がりやすい髪質の方にも向いています。毛先に丸みをつけるだけで、遊びと軽さが出るので、レイヤーを控えめにカットしても、そんなに重たい印象にはなりません」(中村さん)
白髪カバーと小顔見せが同時に叶う!毛先を遊ばせた「くびれショートヘア」
- TEXT :
- Precious.jp編集部